ALUMNI INTERVIEW
卒業生インタビュー
文科

グループ学習で培った
コミュニケーション力で問題解決をスムーズに


文科 日本文学・表現コース*(2023年度卒業)
勤務先:株式会社シード 総務

Q1 現在のお仕事の内容について詳しく教えてください。

ビルマネジメント事業やリフォーム事業を展開する株式会社シードで、総務として事務作業を担当しています。事務所内での書類・備品管理、物件清掃の管理、工事の受付が主な業務内容です。書類管理は主に請求書と契約書のファイリング・保管で、月末に請求書の支払状況を確認したり、従業員の経費を集計してデータにまとめたりしています。また、物件設備の点検報告などが定期的に送られてくるので、その確認と管理会社への連絡も行います。物件の清掃をしてくださるワーカーさんとのやりとりや、設備が壊れていた際の対応手配なども私の仕事です。これらの業務の中で、最も大変なのが清掃管理です。毎日多くの物件の清掃報告が届くのですが、中には設備が壊れていたり、ゴミ置き場が荒れていたり、雑草の繁殖や害虫の発生などの異常点報告もあります。共用部に関する問題は、多くの人が関わってくるため容易に解決はできませんが、何が問題なのかを考えて対応策を立案している時は、「大事な仕事を任せられている」とやりがいを感じます。

Q2 大学での学びが現在のお仕事に活かされていることは何でしょうか。将来の目標についても教えてください。

ワーカーさんとのやり取りにおいては、コミュニケーション力が非常に大切です。その点で、短大でのグループワークや、オンラインでの協働作業の経験が活かされています。物件の問題解決策を考えている時には、課題解決のワークショップ講義を思い出します。パソコンに向かって作業する事務仕事が中心とはいえ、ほとんどの業務は自分一人で完結するものではありません。初対面の学生と協力して作業した講義や課外活動は、今の仕事をスムーズに進める上で大切な経験になっています。また、メールなどで文章を書く機会が非常に多いため、短大時代に日頃からレポートやリアクションペーパーを書いていた経験は重要だったなと感じます。言いたいことがうまく伝わらないと、ワーカーさんも私もお互いに苦労するので、文章を推敲する癖を在学中につけられたのはよかったです。目下の目標は、自分一人で管理会社の方と連絡を取り、作業を手配できるようになることです。まだ社歴が浅いため、先輩方のように経験から対応策の検討をつけることが難しく、現状は都度確認・指示をいただいています。ここから成長して、少しずつでも自分の判断で物事を進められるようにしていきたいです。

Q3 学生生活の中で、学び以外で印象に残っていることを教えてください。

先生や助手との距離が近く、授業以外でも関わる機会が多くありました。当時の助手さんは年齢が近かったこともあり、とても仲良くなりました。食事会を開いたり、誕生日を祝ったりしたのはいい思い出です。文科には「読書室委員会」という活動があり、委員会の主催で「ブックパーティー」が定期的に実施されていました。テーマに沿った本を紹介し合うイベントで、学生だけでなく先生も参加されており、気軽に会話することができました。

Q4 共立女子短期大学、文科の魅力は何だと思われますか。

私が所属していた日本文学・表現コース*は、近現代の文学はもちろん、古典文学の時代から昭和頃の文化、サブカルチャーまで学べます。「一昔前に興味がある」「小説だけでなく漫画も映画も好き」という方も興味深いと感じられる講義が目白押しです。私は今の生活の中でも、講義で得た知識のおかげで楽しめた雑談や娯楽がたくさんあります。また、学外での学びの機会が多い点も印象的でした。『三四郎』という夏目漱石の小説があるのですが、この物語は東京大学を舞台にしています。そこで、作品への理解を深めるために、東京大学のキャンパスにフィールドワークに行きました。「文科」と聞くとひたすら机に向かって勉強するイメージが思い浮かぶかもしれませんが、実はアクティブな学びもできる点が魅力です。

*現 日本文化・表現コース

(2025年2月掲載)

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