国際学部

Faculty of International Studies

ニュース一覧へ戻る

国際学部ニュース詳細

更新日:2026年07月21日

学生の活動

【国際学部】留学体験記「中国人民大学 半年間の留学を終えて」 

鈴木侑恵さん(現4年生) 

留学先:中国人民大学(中国)

留学期間:2025/9/21~2026/3/31

 

①留学までの準備(留学先選びなど)

 そもそも私が共立女子大学国際学部に入った経緯は、私は食べ物が好きで、世界の美味しい食べ物を知りたいし、食べたいと思ったから、という素朴な動機からでした。

 

 私が中国に対して、興味を持ち、留学を決めたのには幾つかのステップがありました。

 

1.自身の専修・選択外国語はいずれも英語で、1・2年次の中国語の学習は、週に2回ある中国語の授業を受講していた程度でした。(日常会話は愚か、当時は片言も話せないし、聞き取りも出来ませんでした。) 授業は中国人の先生のクラスを受講していたのですが、その先生は教科書の内容以外にも、中国の文化や、私生活のことなどをよくお話される先生で、その先生のおかげで、私は中国に対して興味を持つようになりました。


2.こうして中国への興味は湧く一方だったので、3年次、ゼミを選ぶときに中国研究を専門とされる、李先生のゼミを選びました。そして3年次の後期に、日本中国文化交流会が主催する訪中団に参加させていただき、その時初めて中国の上海や広東に訪れました。

 

この訪中団に参加して、中国に対しての興味がもっと湧くようになりました。

 

3.3年の後期になると、大学を卒業するときに何か“これだけは一生懸命取り組んだ”、と胸を張って言えるような、達成感のある経験が欲しいと思うようになりました。

 

4.私は生まれた時から大学生である現在までずっと実家暮らしでしたが、親と意見が合わないこともよくありました。しかし、私は親が自分のためにしてくれる様々なことを当たり前だと思い込み、甘えがあるのではないかと反省するようになりました。これまで一度も一人暮らしをしたことがないこともあり、一度親元から離れ、知らない土地で生活をしてみて、いかに自分ひとりで生活するのは大変なのかを痛感し、親に対する感謝とともに、何事も自分で考え、行動するという習慣を身に付けたいと思うようになりました。

 

 留学をする期間は3年生後期から4年生前期が始まる前までの約半年間でした。日本にいれば、この期間は就職活動や卒業論文に向けて準備をする時間であり、正直そのようなとても大切な期間に留学をしてしまっていいのかという迷いもありました。しかし、私には、この留学は長い目で見て、きっと自分の人生にとても価値のある経験になるだろうという確信のようなものがありました。

 

5.上記のような、中国をもっと知りたいという探求心、何かに対して努力した経験、親元を離れて一人で生活をする経験。留学をすればこれらのことが同時に出来るようになるのではないかと感じたので、留学に参加することを決めました。いつもは優柔不断な私ですが、不思議と「留学をしたい」という思いは揺るがなかったことを覚えています。

 

 私は、交換留学生として留学しました。共立女子大学で交換留学が可能な中国の協定校は2つあり、北京にある中国人民大学と広東にある広東外語外貿大学です。タイミングによって行くことの出来る大学が異なります。交換留学で中国にて学びたいと考えている人は、国際交流センターが提供する情報などでぜひ確認してみてください。

 

〇中国での日常生活における買い物については、アマゾンのようなネットショッピング(淘宝,拼多多)が使えるので、必要なものは基本的に中国に行ってからネットで買うことが出来ます。(設定すれば、学校内または寮の近くで荷物を受け取ることができて便利です。)

 

〈支払いのためのアプリインストール〉

 中国では日本と異なり、現金払いではなく、いわばPayPayのようなキャッシュレス払いが主流です。支付宝(アリペイ)、微信(ウィ―チャット)をインストールする必要がありました。どちらも主流の支払いアプリですが、少し違いがあります。

 

 前者の支付宝は、地下鉄に乗るときに地下鉄専用のQRコードをすぐ用意することが出来て、便利です。また、レストランに行ってモバイルオーダーをするときに、メニュー名の翻訳機能が付いています、(微信でもQRコード読み取りは出来ますが、翻訳機能は付いていません。)微信は現地の方にとってのLINEのようなものなので、授業の連絡も、中国の友達が出来た時も、基本的にこのアプリでやり取りで話します。また、どこか観光名所に出かけるときにも、チケット購入が必要な場合があります。その際、微信の機能を使ってよく購入していました。

 

〈日用品〉

 寮に用意されている備品が何か、渡航前には分からなかったので、100均で様々なものをたくさん買い込みましたが、あまり必要なかったです。(ハンガーなどは、備え付けで十分でした。)ただし、日本から持って行って良かったと思ったのは、部屋の中で履くサンダル、洗濯物を部屋から洗濯コーナーに運ぶ大きな袋です。

 

〈洋服〉

 私の留学期間は、8月末から1月中旬だったため、夏服と冬服が必要でした。特に、北京の冬は風が冷たく、露出している顔や手が痛くなるほどです。大雪も降りました。厚手のベンチコートは必須だと思います。

 

〈語学力〉

 正直、事前の語学勉強はそれほど出来ていませんでした。交換留学の選考において中国語能力資格の取得が推奨されていたため、留学試験を受ける直前に、中国語検定3級を取得しました。

 

〈食べ物〉

 食べ物が大好きな私は、中国料理も美味しく楽しみましたが、時々日本食が無性に恋しくなることもありました。日本からレトルトの味噌汁を持って行きましたが、持って行って本当に良かったです。(たくさんあったのが、全部なくなりました。)また、お菓子についても、多少日本から持っていくことをおすすめします!!!!!!!長期間の生活では、馴染みがある味があるととても安心します。

 

②留学先での語学授業、とくに印象に残ったこと、力を入れたこと

 授業は、オリエンテーション期間に行われる、筆記・口頭試験テストの成績によってレベル分けされます。(初級・中級・高級)←中国語で高級は上級の意味ですが、現地では高級という言葉が使われていました!その結果、私は中級のクラスになりました。授業は土日が休みで、平日は毎日2コマずつあります。(8:00~9:30、10:00~11:30)。授業の種類は口語、精読、閲読(精読は文章の語彙や文法、比喩、作者の意図や根拠など、細部に注意を払いながら読みます。閲読は、文章や資料を調べながら特に語彙や文法に重点を置いて読みます。)、リスニング、作文があります。授業中使用する言語については、たまに英語を含めて説明してくださる先生がいましたが、ほとんどの先生がほぼ中国語だけで授業を進めているという印象でした。私は、留学した初めの1・2か月の授業では、先生が何を言っているのかほとんど分かりませんでしたが、2か月半を過ぎたあたりから、先生が繰り返し表現する言葉から、なんとなく意味が掴め、だんだんと授業全体のニュアンスが分かるようになってきました。

 

 クラスメートの出身国は、ロシアが一番多く、イタリア、インド、アイルランド、フランス、ニュージーランド、韓国と、様々でした。私は特にイタリア、ウズベキスタン、インドの友達と仲良くなりました。

 

 授業中に行われる様々なディスカッションで、本当に様々な国籍のクラスメートと意思疎通が出来て、とても貴重な機会であったし、嬉しかったです。

 

 私はこの留学を通して特に、口語が得意になったと感じています。それにはいくつか理由がありますが、とくに大きかったのは、授業で積極的に発言したことです。実際、口語の授業の始めに毎回、自身の中の“ニュース”(内容はなんでも良く、行ったところや食べたもの、日々の生活を通して感じたことなどについてです)を発表する機会があったのですが、毎回必ず手を挙げて発表するようにしました。中国語、ましてや口語は、実際に声に出すことが習得の近道と思い、毎回発言することを自らに課したのです。

 

 何十人もいる前で何回も間違えたので、間違えることは怖くなくなりました。とにかく人前で発言する事が大事だと実感しました。移動するために乗った、タクシーの運転手、食べ物を買いに行ったスーパーの店員、本当にたくさんの人に自分から話しかけました。

 

 また、私は普段の授業でお世話になっている日本語を学んでいる中国人の先生(大学院生で、歳は3、4歳くらい年上の方)とも仲良くなって、お互いにカフェで相互学習をしました。1回2時間の勉強で、1時間は中国語、1時間は日本語しか話さない、という風にルールを決めて取り組みました。主に授業で分からなかった内容や、自分が知りたいことを、教え合いました。とても刺激的な勉強方法で、楽しかったです。

 

 教室の外で人と対面で交流することのメリットは、教科書には出てこないが実際にはよく使う、日常的な慣用表現をたくさん学べることだと思います。例えば、相互学習をしていて、どうやって言うのか分からないとき→怎么说呢…(どうやって言うんだろう…というニュアンス)

那么→(えーと、なんか。。。。。あの。。。。その、、、、、の意味)

私がやる→我来

 

 早。(早上好の意味、短縮形)おはようございます=早上好だと思っていたので、実際に言われて何の意味か分からず、何も返事をすることが出来ずにとても後悔したのを覚えています。

 差点儿〇〇~あぶないあぶない、〇〇するところだった(〇〇しなくてよかった、危なかったというニュアンス)など。

 

 こんなの教科書に出てこなかった?!でもほとんどの人が使ってる!!!!!!!しかも現地で何回も耳にする!!!!!!!と、実際に自分の耳で聴いて自分で納得することが出来たのが大きな発見でした。そのような過程で学んだ言葉は自分とって何よりも信頼性が高く、身に付きます。多くの交流を通してそのような表現を学んだことも、口語能力が飛躍的に伸びた一因ではないかと考えています。

 

③授業以外、仲間やホストファミリーなどとの思い出

 人民大学には日本語学科があり、そこで先生(日本人)と知り合って、学科の催し(遠足や新年会)に参加し、そこで日本語を学ぶ中国人の友達を作ることができました。それによって相互学習の機会やパートナーも増え、自身の語学力が格段に跳ね上がったと思います。本当に感謝しています。

 

日本語学科の友達と万里の長城に登って写真を撮りました
日本語学科主催の遠足(中山公園)に参加させていただきました

〈ハンターとの出会い〉

 その先生の日本語の授業に招待いただき、私は中国の学生に向けて自己紹介をしました。私は日本のアニメ「HUNTER×HUNTER」が大好きなので、自己紹介の時に絶対言おう!と事前に決めていました。私は、このアニメの作中に出てくるハンターライセンスというハンターの証のカードを見せて、このアニメが好きです!というとなんと私の目の前に居た中国人の学生が、何やらカバンをゴソゴソし始めました。まさか・・・と思ったら、なんと、彼女も「HUNTER×HUNTER」が好きだったようで、私と同じハンターライセンスを見せてくれました。彼女もまた、ハンターだったのです。

 

 それから彼女と仲良くなり、チャットで話したり一緒にご飯を食べに行ったりするようになりました。チャットで会話をするときや、一緒にいるときは中国語と日本語を織り交ぜて、話します。私はなるべく中国語で話すようにして、彼女は私に日本語で話してくれました。この表現はどうやって言うのかだとか言語のことはもちろん、お互いの国の文化などについても話すことが出来るので、とても楽しいし、勉強になりました。

 

 他にも、それまで中国では上映されていなかった『鬼滅の刃』がちょうど解禁されたので、中国人の友達と一緒に見に行きました。さらに、中国のカラオケも行ったり、頤和園や、北朝鮮レストランにも行ったりしました。毎日目に入るものが本当に新しいことばかりで、本当に楽しかったです。

 

 また、ウーバーイーツのような外卖というデリバリーサービスがあり、私は比較的室内で過ごすことが多かったので、よく注文していました。とても便利で安くて美味しいのでオススメです。

 

☆番外編☆

〈面白かったこと〉

〇同じクラスのインド人の友達に手作りのカレーを作ってもらいました。中国でしかもインド人お手製のカレーを食べれると思っていなかったので本当に面白かったし、とても美味しかったです。

 

〇自分の寮の部屋から水があふれ、寮の管理の方に相談しに行ったら、すごく心配してくれて、業者に連絡をしてくれたのはいいものの、「はい」、と電話を渡され、中国語で自分で要件を言わなくてはならなかった。とても焦ったけど、自分のありったけ知っている中国語を発したら、意味が伝わり、口語が上達していることを感じることが出来てとても嬉しかったです。

 

〇日本のUSJにさえ行ったことが無いのに、USB(ユニバーサルスタジオBeijing)に行くことが出来たこと。(その日は飛び切りおしゃれをしようと思い、下にレギンスを履き短いズボンを履いていきましたが、その日は異様に寒く、USBに行った次の日に明らかに悪寒を感じ、病院に行ってみたところ、インフルエンザでした。私はそこで人生で初めて点滴をしました。)

 

〇年越しも中国で過ごしましたが、時差があり日本の方が1時間早いので、みんなが明けましておめでとう!と言っている中、中国にいた私は1時間の時差があるので、不思議な感じがしました。

 

〇モンゴル料理屋さんに行って、みんなで歌って手をつないで輪になって踊りました。

 

モンゴル料理屋にて、みんなで手をつないで輪になって踊る

〇中国は美味しいものが多く、半年間で6キロ増量しました!!!!!! 

 

北京ダックを食べました。
日本よりも値段が安く、たくさん食べることができて、とても美味しかったです。

 

 

④留学の成果を帰国後どのように生かしているか、活かしたいか

留学の成果をまとめると、以下の4点になります。

 

〇語学力が飛躍的に上がった。

〇留学に行く前は人見知りだったが、帰国後は人との関わりを大切にするようになった。

〇自分の意見を他者に主張することができるようになった。そのための度胸が付いた。

〇日本に帰ってから自分がやりたいことを見つけた。

 

〈活かしたこと〉

 帰国をしてから約1か月後、HSK5級を取得することが出来ました。

また、私は中国のお客さんが良く来店される浅草のラーメン店でアルバイトしており、中国語で接客をしています。

留学から帰っても友達とのつながりを大切にし、日本に旅行に来てくれた友達と一緒に東京巡りをし、旧交を温めました。

 

 〈活かしたいこと〉

 この留学を通して、中国語の能力がかなり向上したので、それを活かせる職業に就きたいと考えています。また、留学の様々な手続きをしているうちに、自分は意外と調べて整理する作業が好きなことが分かったので、今後、そのような自分の得意なことが活かせる仕事や活動をしたいと思っています

 

〈まとめ〉

 留学に参加して本当に良かったです。

 私が留学をするにあたって、様々な形で協力をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。これからもこの留学で学んだことを発展させて、人生の様々なこと活かしたいと思いました。

 

 P.S. 留学から帰ってきて、中国語を話す機会が顕著に減り、この前中国の人に話しかけた際に中国語を忘れてしまっていて、驚きました。帰国後の維持・向上には主体的に学ぶ機会を作っていくことが大切だと思いました。そのためにも、今後とも自ら中国に関わることに積極的に取り組んでいこうと思いました。

 

中国の友達と一緒に
2026年の人文字を作りました

 

 

以下、過去に自身が書いたレポートです。お時間ありましたら、ぜひ見てください。
2024年度 日本中国文化交流会参加レポート 鈴木侑恵

2024年度 日本中国文化交流会参加レポート | 国際交流トピックス | 国際交流・留学 | 共立女子大学・短期大学

 

中国人民大学(中国)交換留学生 報告レポート ~1か月の留学を経て~ 鈴木侑恵→中国人民大学(中国)交換留学生 報告レポート ~1か月の留学を経て~ | ニュース | 国際交流・留学 | 共立女子大学・短期大学