HOME

2020年度前期授業開始に当たり、学生とご家族の皆様へご説明とお願い

トップへ戻る

重要なお知らせ

更新日:2020年05月06日

重要なお知らせ

2020年度前期授業開始に当たり、学生とご家族の皆様へご説明とお願い

2020年5月6日更新

 

共立女子大学     

共立女子短期大学   

学長 川久保 清

  

2020年度前期授業開始に当たり、学生とご家族の皆様へ

ご説明とお願い

 

 新型コロナウイルス感染症拡大の収束の兆しも見えない中、緊急事態宣言の5月7日以降の延長が報じられ、学生の皆さん・ご家族の皆様には様々な困難や不安の中でお過ごしのことと思います。とりわけ、外出自粛要請下・緊急事態宣言下の大学・短期大学の教育について不安や疑念をお持ちのことと思い、ここに本学を代表して学生の皆さん・ご家族の皆様に授業環境の現状についてご説明申し上げ、ご理解を賜りたいと考えました。

 本学では、首都圏の他大学と同様、新年度を例年にない異常な状況で迎えております。

 まず学事暦で最も重要な催事である卒業式・入学式を中止いたしました。次いで、新年度ガイダンス・履修登録を、学生の皆さんに登校を控えていただき、本学独自のオンライン学習支援システムであるkyonetによって実施しました。さらに1ヶ月間、授業開始を繰り下げ、本日5月4日が前期授業開始日としました。加えて、今後の感染症拡大の収束が予想できないこと、学生の皆さんの健康を守り、感染拡大防止という社会的要請にも応えるため、前期すべての授業を基本的にオンライン授業にするという決断をいたしました。

 至らない点も多々あるかと思いますが、このような状況の中、私たち教職員はこれまで通りの教育の質を維持し、さらにより向上させるべく、学修環境を整える努力をしております。

 政府や東京都の措置を踏まえつつ、本学が定めた今後の授業実施の概要について、下記の通りお知らせし、皆様方のご理解をお願い申し上げる次第です。

 

1.学生の入構禁止について

 本学ホームページに、5月6日(水)まで入構を禁止しますので、来校しないでください、という学生の皆さんに対する呼びかけを、4月10日に掲示しました。サークル活動などの正課外活動も行えません。緊急事態宣言が延長されれば、入構禁止期間も延長になります。予定の変更等は、ホームページで直ちにお知らせします。(入構禁止措置は5月6日に5月31日まで延長となりました。)<5月6日追記>

 

2.学年暦および授業形態の変更措置について

 本日5月4日を前期授業開始日とし、前期中の授業は原則すべて、教員があらかじめ用意した授業内容をkyonetによって配信し、学生は自由な時間に受講するオンデマンド型を中心としたオンライン授業になります。よって、登校して行う対面型授業は実施しません。また、学内の施設・設備を使用した作業をすることが必須要件となる授業(実験・実習・実技などの科目)については、緊急事態宣言が解除された後に、時期を見計らい、十分な感染予防対策を施した上で実施することとします。なお、前期の授業回数は14回となりますので、残りの1回は補講・課題提出等で補うものとします(8月8日が前期授業の最終日です)。

 

3.オンライン授業の実施について

①オンライン授業について

 本学で実施するオンライン授業の基本は、kyonetクラスプロファイル上で、まず授業内容を授業資料(パワーポイント等)として配信し、その後、授業内容に関する課題を配信し、それに対する学生の回答に応じて、コメント等を返信・フィードバックするという手順を原則としています。同時双方型授業に関しても、kyonetと連動することを原則としています。

 この措置は、オンライン授業の質を保証するために大学が授業運営等について把握しておく必要からとられるものです。

 なお、6月以降のオンライン授業の詳細については、5月7日を目途にkyonetで学生の皆さんにお知らせする予定ですので、改めて確認して下さい。


②オンライン授業用の情報端末

 学生の皆さんは、kyonetのクラスプロファイルにアクセスするための情報端末が必要になります。

 差し当たりスマホでも受講は可能ですが、学生の皆さん、そしてご家族の皆様には、今後のオンライン授業の展開にそなえて、パソコン、あるいはタブレット端末(いずれもカメラ付きが望ましい)を用意して下さるようお願い申し上げます。レポートや論文の作成、プレゼンテーション資料の作成にはやはりパソコンが適しています。この機会に、是非ご準備いただければと思います。


③インターネット環境整備のお願い

 学生の皆さん、そしてご家族の皆様には、通信容量を気にせずアクセスできるインターネット環境をご自宅に整えて下さるようお願いします。新型コロナウイルス感染症拡大の収束が見えない状況ではカフェやファミレス、ファストフード店など街中のフリーWi-Fiスポットは当分使えないとお考え下さい。


④学修環境整備のための支援

 4月30日にホームページでお知らせした通り、本学として、自宅でのオンライン授業を受講する環境の整備を支援する趣旨で、一人当たり 50,000 円を全学生に一律給付いたします。オンライン授業を受講するにあたり、現時点で必要最低限のパケット通信容量が確保されていない場合は、Wi-Fi 機器の設置やパケット通信契約の見直しを行ってください。また、すでに通信容量を確保している場合は、受講環境の整備を目的とした情報機器等の更新に使用して下さい。給付の詳細については、5 月 7 日を目途に kyonet で学生の皆さんにお知らせします。


⑤その他

 オンデマンド型のオンライン授業には時間的制約がありませんが、学生の皆さんには規則正しい生活リズムを保つため、できる限り授業時間割に従って授業にアクセスすることを望みます。各回の授業の出欠は、kyonetによって毎回課される小テストなどの授業課題に対する回答状況によって担当教員がチェックします。また、授業の成績は、オンライン授業中のテストや提出課題の結果によって(その後、対面型授業が実施された場合は、その成績を総合して)出されます。

 詳細は、kyonetリンク集の「★kyonetを利用したオンライン授業の実施について(学生向け)」を参照して下さい。

 

4.正課外活動

 本学では学内公認サークルによる正課外活動が盛んです。本来であれば、毎年この時期にサークル加入の勧誘があり、サークル活動が開始されますが、今は休止を余儀なくされています。サークル活動は、しかるべきタイミングで開始できるようにしますので、それまでしばらくお待ちください。なお、新入生歓迎用のクラブ・サークル紹介を更新しましたのでご覧ください。

参考URL) https://www.kyoritsu-wu.ac.jp/campus/news/detail.html?id=2287

 

5.図書館資料について

 現在、図書館も休館しており書籍や雑誌の貸出しを休止していますが、本学が契約している電子資料はご自宅からアクセスし、利用することが可能です。手軽に読める小説や大学生活を充実させるための参考図書を初めとして、英語の多読本、国内外の学術論文、辞典、新聞などが利用可能ですし、今後さらに充実させていく予定です。詳しくは、図書館Webページ「資料を探す」をご確認ください。

参考URL)https://www.kyoritsu-wu.ac.jp/lib/document/

自宅から図書館を利用しよう!https://www.kyoritsu-wu.ac.jp/lib/news/detail.html?id=393

 

6.最後に

 オンライン授業が行われている間、ご自宅にいらっしゃる学生の皆さんは自らを律し、自らの学修意欲を低下させないよう努める必要があります。それには強い意志が必要です。本学の校訓は「誠実・勤勉・友愛」ですが、この強い意志は校訓の「誠実・勤勉」と深く関わっています。

 今回の新型コロナウイルス感染症の拡大は、私たちの社会は、不確実であり(いつ終わると予測できない)、グローバル社会(ウイルス伝搬があっというまに世界に広がる)であり、情報社会(正誤、さまざまなコロナ関連の情報が飛び交う)であることを教えてくれます。目に見えない脅威に対し疑心暗鬼になりがちな状況の中で、私たちは情報を正しく判断しながら、他人への思いやり、みんなで協力しあう気持ちを持つことが非常に大切です。これは校訓の「友愛」と深く関わっているでしょう。

 本学の校訓である「誠実・勤勉・友愛」という徳目が私たち一人一人に試されているのではないでしょうか。

 感染症の脅威はいずれ終息します。それまでしっかり感染防御につとめてください。皆さんの元気な笑顔に学内で出会える日が来ることを心から願っています。