国際学部

Faculty of International Studies

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国際学部ニュース詳細

更新日:2024年02月02日

授業紹介

【国際学部】専修大学×東洋大学×拓殖大学×共立女子大学2023年度合同ゼミ(インカレゼミ)に参加しました ―アフリカの開発・国際協力の新時代を見通す共同学習―

 

専修大学×東洋大学×拓殖大学×共立女子大学2023年度合同ゼミ(インカレゼミ)に参加しました

―アフリカの開発・国際協力の新時代を見通す共同学習―

国際学部 岡部 正義

 

 一昨年度昨年度に続き、国際学部・岡部ゼミ(国際専門演習)は、2023年12月16日(土)、専修大学生田キャンパスにて、専修大学経済学部 傅凱儀ゼミナール(アフリカ経済論・経済人類学)、東洋大学国際学部 坪田建明ゼミナール(国際経済学・都市経済学)、拓殖大学商学部 松田琢磨ゼミナール(海運経済学・物流論)と共立女子大学国際学部 岡部正義ゼミナール(開発経済学・国際協力論)が4ゼミナール合同のインカレゼミに参加しました。

 

日本とアフリカのパートナーシップに向けて

 インカレゼミは2部構成で、前半部はゲストスピーカーの講演をお聞きする機会を持ちました。Hinomi221社長(CEO)・Aisha Consulting副社長(COO)のAïssatou MBOUP GAYE (アイサトゥ・ンブップ・ガイ)氏をお招きしました。ガイ氏はセネガルご出身で、日本での留学経験を経て現在、ビジネスの場でご活躍されています。日本語にたいへん堪能で、ご講演内容に全学生が聞き入っておりました。

 セネガル人としてのお立場から見た日本の良さをお話しいただいた後、ご自身がご専門とされている太陽光エネルギー発言分野の話題、さらには日本とアフリカのパートナーシップの重要性をご説明いただきました。その後、各大学の学生で編成されたグループワークで「日本とアフリカのパートナーシップに向けた取り組みへの提言」を話し合い、全員の前で各グループが発表し、ガイ氏が各発表内容についてそれぞれ丁寧にフィードバックをされました。このような双方向性の講演聴講の機会は、学生たちのグループ討論やその発表の主体性を育みました。

 

   

       ゲストスピーカー講演のようす                      4大学ゼミ集合写真

        (専修大学傅ゼミご提供)                      (専修大学傅ゼミご提供)

 

 

アフリカの開発を中心テーマとした個別グループ発表

 その後、後半部はアフリカの開発を中心テーマとした個別グループ発表から構成されました。夏から事前に各大学とも、ゼミメンバーを複数グループに分け、準備にあたってきました。岡部ゼミは、2グループに分かれ、1グループは「アフリカの妊産婦状況改善」、もう1グループは「児童労働の削減」をテーマとして調べ学習をしてきました。普段のゼミでは、並行して進む通常の文献講読と個別のプレ卒業論文の発表を抱えつつ、このインカレゼミ調べ学習も進めてきました。

 当日は、学会セッションさながらの進行方法を幹事校の専修大学のみなさんの運営のもと、進めることができ、4大学からそれぞれ1~2グループずつを1セッションとして各グループ15分以内で発表するという方式をとりました。さらには、当日の内容を論文抄録集としてまとめるために、事前に学会報告の要旨に準じた論文も執筆して当日にあたりました。

 提出された論文は、4大学の教員が厳正に審査し、最優秀賞および各大学の優秀賞を選出しました。最優秀賞は専修大学のグループに決まり、共立女子大学からは「アフリカの妊産婦状況改善」を調査したグループが優秀賞に選定されました。「アフリカの妊産婦状況改善」を調査したグループについて、審査された先生方からは、「設定されたテーマが興味深い」「記述が丁寧である」「参考文献に多くあたっており傍証の努力が評価できる」といった評価をいただきました。

実際に参加した学生からの声も以下に一部紹介します。

 

~発表に参加したゼミ生の声~


Aさん(国際学部3年):
「他大学との交流やセッションはすごく勉強になりました。新しいアイデアや視点を得られとても勉強になりました。準備と当日の経験を通じて、自己管理や問題解決のスキルが少し向上し、成長を感じました。」


Bさん(国際学部3年):
「他大学の学生との議論は、緊張もあり、いつものゼミ内での議論のようにスムーズに行えず、少し苦労しました。こういった普段のゼミとは違った状況での議論は、あまり経験することがなかったのでいい勉強になったなと思います。ゼミ内の結束間が深まったような気がします。」

 

Cさん(国際学部3年):
「他大学の学生とディスカッションやプレゼンなどを通してたくさん交流することができ良かったです。思った以上に楽しく、活発に意見交換などをすることができたと思います。グループの人と協力して研究し発表をすることがあまりなかったので、全体を通してコミュニケーション能力の部分で大きく成長できたと思います。」

 

Dさん(国際学部3年):
「初めて他大学との交流をしたが、学部も経済学部であったりしたので、考え方が経済的でおもしろかった。グループディスカッションで意見を言い合えた。発表も自分が準備してきたことをしっかり発表でき他大学の発表も聞いて学べた。」

 

Eさん(国際学部3年):
「他大学のチームメイトと、ディスカッション以外の時間もコミュニケーションをとることができた。そして、自己紹介の時間配分が多く用意されていたから、できたことだと感じた。普段から話し慣れていない人ともコミュニケーションをとることができると発見できた。また、グループワークで自分の役割を明確にし、活躍できた。発表時には、自分の大学で行うときとは違った空気感で緊張したが、乗り越えることができた。」

 

Fさん(国際学部3年):
「岡部ゼミでは貧困や開発経済学などに趣を置いていたがインゼミを終えて、ポップカルチャーにおける経済発展など新たな他国への興味が湧いてきて良い機会でした。ゼミ内で話し合いの中で仲良くなれる、リーダーシップをとれる、短期間でいかにどうスムーズに進められるかと考えることができた。」

 

Gさん(国際学部3年):
「他大学の学生と交流し意見を交わすことで、多様な視点からアフリカの問題について考え解決策を見出すことができ良い経験となった。限られた時間でゼミのメンバーと試行錯誤して問題について考え、発表に向けて準備していったことで報連相の大切さを実感し、メンバーそれぞれが得意分野でリーダーシップを発揮し効率よく作業できた。」

 

Hさん(国際学部3年):
「普段は他大学の学生と学び会う機会がないので、とても新鮮な機会でした。他大学の学生らの興味関心・発表方法など学ぶことが多々ありました。ゲストスピーカーの講演を聞いた後、アフリカのために日本ができることの意見を交わす場面では議論が白熱し、貴重な経験ができました。論文作成作業は苦労しましたが、チーム7人で分担して作成したので完成した論文に自信を持つことができました。私はMさんとぺアを組んで取り組んだのですが、お互いにアドバイスしたり、案を出したりして新たな視点を自分の文章に入れることができました。」

 

Iさん(国際学部3年):
「他大学の人たちと交流すると感じる雰囲気が違いました。発表するときも緊張しました。いろんな人の意見をきけて楽しかったです。時間をかけてグループ皆で作り上げてきて皆と協力できて絆が深まりました。どうしたらもっと良くなるのかを考えてパワポ発表をしたので今回だけではなく、今後の自分の卒論や発表などにも生かせるようにしたいです。」

 

 

 参加した学生の声にもみられる通り、自ゼミ内でのディスカッションや相互刺激の機会を得るだけでなく、本インゼミのように他大学の学生や教員とも交流したり、特別講演を聞いたりする機会は有益な機会となったと思います。とりわけ、女子大学の学生にとっては、男子学生と教室空間を共有する機会も学生にとって新鮮であったでしょう。本インゼミで所属大学を超えて協働する機会を得られたことを学生一人ひとりの今後につなげていってほしいと教員としても念じています。

 

   

        妊産婦研究グループの発表の様子                児童労働研究グループの発表の様子