2022年10月29日（土）から30日（日）にかけて、国際学部の菅野敦志先生および３年ゼミ生12名が神奈川県鎌倉市でフィールドワーク・ゼミ合宿を行いました。

鎌倉市は国内でも有数の観光地ですが、学生は個々の興味に基づいて自由なテーマでフィールドワークにチャレンジしました。フィールドワークでは文献調査だけでなく、現地の方に聞き取り調査を行うことを必須とし、学生は、寺院、雑貨屋、わらび餅屋、ほうじ茶店、レストランなどをまわりました。飲食店にアルバイトしている学生が多かったこともあり、フィールドワークの対象は結果的に飲食店が多くなりました。

聞き取り調査は主に駅前周辺で行いました。質問した内容としては、現状の来客数や経営状況についてだけでなく、国際学部の学生らしく、コロナ禍で受けた外国人観光客激減の影響といった困難にどのように対処されたのか、外国人観光客を視野に入れた新たな取り組みや経営戦略の有無などがありました。

各自のフィールドワークの成果はゼミ内で発表し、実際の聞き取りを基とした発表から多くの共通点を見出すことができました。なかでも、コロナ禍という危機的状況にあっても、どのお店の方々も変化を恐れずに工夫を凝らし、多言語化にもできるだけ取り組みながら困難を潜り抜けてこられたことが共通点としてあげられました。何より、お店の皆さんはご多用にもかかわらず、優しく丁寧に学生からの質問に答えてくださっていました。そうした真摯な接客態度に触れ、本格的な就職活動を目前に控えた３年生の参加者は、鎌倉市のお店の方々から実践的かつ本質的な学びを得ることができたようでした。ご協力いただいた皆さまにお礼を申し上げます。