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文芸学部

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取り組み・プロジェクト紹介

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取り組み・プロジェクト紹介

更新日:2016年04月10日

文芸メディアコース

受験生へのメッセージ(谷田貝 雅典)

研究のキーワード:教育工学、情報科学、遠隔教育、裸眼3D視線一致型テレビ会議システム、学習効果、脳波測定、多変量解析

 

研究について ~世界を繋ぐ立体映像によるバーチャル教室の実現に向けて~

 私の専門は「教育工学」です。教育工学とは、これまで哲学、心理学、社会学といった文系学問に根差した「教育学」に、理系分野である工学的センスでアプローチする学問です。より具体的に述べれば、500年前に開発された黒板とチョークを用いた教授スタイルは、近年でも行われており、知の伝達方法として伝統的で確立されたスタイルでありますが、現代では、もっと便利で画期的な道具がたくさん開発されております。そこで、画期的な道具を教育でどう生かすのか、また、革新的な技術や発明品をどのような教育場面で利用するのが効果的であるかなど、現代の教育現場に新たなテクノロジーを導入し、より効果の高い学習環境を目指し、未来の教室を実現するのが目的の一つです。そのほかにも、新旧様々な教育の方法を数量的に分析し、科学的に客観性のある評価方法を確立するなど、教育の方法そのものを分析することも大きな目的です。したがって、教育工学という学問分野は、文系と理系の両方の側面があります。
 なお、私の学問的専門を表す学位は「博士(情報科学)」です。また、これまで専任(教諭)高校教員(理科・情報科)の職歴があります。このような経緯から、自然と「教育工学」を専門とする道に進んだともいえます。以下に私の研究に関する模式図を示します。

 私の研究では、図に示すように文系と理系両方の側面があり、特に、統計学が重要な道具となります。統計学は、一般に数学に分類される学問ですが、社会学や経済学など文系の中でも活躍する場面の多い学問です。私のフィールドでも、教育現場に新しいテクノロジーを導入し、新たな環境で実践される教育がどのような効果を生み出しているのかを示すために、統計学を利用して記述しています。次に、具体的な研究内容の一例を説明します。

 未来を描いたSF映画などで、しばし登場するものにテレビ通信が登場します。そこに描かれている映像通信※は例外なく、相手と“見つめ合い”ながら対話をする、自然なすがたでした。他方、現代ではすでにこの技術は確立しています。一番身近なものでは、携帯電話のテレビ電話機能や、インターネットを通じて行うSkypeなどが挙げられます。しかし、皆さんこれらの映像通信機能を使っていますか?
(※映像通信は、一般的にテレビ会議システムと呼ばれています。)

 図に示すように、現行のシステムはヒューマンインターフェースの観点がおざなりになっており、使う気がしないというのが現状です。よって、これまでの研究で、使う気になれる“見つめ合える”システムとして「視線一致型テレビ会議システム」を試作し、遠隔教育に利用してきました。
 また、本システムで、多様な教育を行う中、2次元平面映像では上手く動作を伝えられないなどの問題に突き当たりました。そこで、この限界を突破し、かつてSF映画などで登場していた、立体映像で通信できるシステムを新たに開発しました。

 図に示す「裸眼3D視線一致型テレビ会議システム」は、現在市販されている、メガネをかけて視聴する3Dテレビとは違い、裸眼で相手と視線を合わせて双方向立体映像通信が行えるシステムとなっています。
 以上のように、私たちの研究では、自然な姿でまるで窓越しに対話をしている様な遠隔対話環境を構築し、遠く隔たりのある人と心を通わせることができる、立体映像による双方向映像通信システムを開発・評価し、世界の大学を繋ぐ遠隔教育環境の構築を目指しています。
 以上の研究内容に興味を持っていただいた方は、是非、研究室を訪ねてください。


Educational Technology Research,Vol.31,pp.49-60

Proceedings of International Conference on e-CASE & e-Tech 2011, pp.2165-2184

谷田貝雅典 単著(大学教育出版 2014)

専門誌からの取材(Video Journal 2015年9月15日号)

 

授業について

メディア関連実習科目(クリエーターやアーティストを目指します)

(上記の科目名をクリックすると授業概要が閲覧できます)

 

 上記の演習授業では、メディアの概念や理論を考察するとともに、主に、作品制作を行います。制作は映像作品で、例えば電子絵本やクレイアニメなどをグループで制作します。また、製作した作品は原則国内外のどこかのコンペやコンテストに出品し、第三者とくに専門家による批評や評価を得ます(各種コンペやコンテストの多くが入賞の有無を問わず審査員の批評やコメントが頂けます)。本演習授業を通じ、作品の構想・制作から出品までの活動を経験することにより、これまで受け手(視聴者)の視点で鑑賞していた、世の中のメディア作品(特に映像メディア)に対し、今度は制作者側の視点に立って鑑賞・批評できる目を養っていただきます。
 また、毎年本気で作品制作に打ち込み、授業時間以外も熱意をもって組み、素晴らしい作品を数多く生み出し、各種コンペやコンテストで入賞する作品もあります。一緒にクリエーターやアーティストとしての第一歩を踏み出してみませんか。


入賞作品「赤いリボン」
※クリックで動画が再生されます。


「赤いリボン受賞式」

2014「芸術メディア実習Ⅰ」で製作した『赤いリボン』が『あびらチャンネル開局記念
第1回 A-1グランプリ』において「脚本賞」を受賞

 

教職に関する科目(良い先生について一緒に考えます)

(上記の科目名をクリックすると授業概要が閲覧できます)

 

 学校教育における基礎的な理論や最新の教授法および教育事情について学びます。また、国内の様々な学校教育の取り組みを紹介するとともに、世界の教育についても目を向け、広く教育に関し議論考察します。得られた知識をもとに、受講生全員で未来の日本の教育について夢を持って議論し考察していただきます。
 また、実際に教壇に立ち指導ができる実践力を養うことを目的とし、複数回の模擬授業を行います。模擬授業では、実際に授業を行う上で必要な教材研究・授業設計・生徒理解・評価・授業改善などの具体的な方法を体験的に学んでいただくほか、授業実践を通じ、将来教員として実践したい具体的な夢をたくさん見つけていただきます。
 教育に関する理論と実践を通じ、具体的な教師像を探り、未来の教育について深く考察し、一緒に「良い先生」になるための答えを探ってみませんか。

 

ゼミナール(少人数で研究指導をします)

(上記の科目名をクリックすると授業概要が閲覧できます)

 

 ゼミナール形式の授業は、最も大学らしい授業です。担当教員の研究分野に関連した内容を、直接少人数で学ぶ時間となります。特に、授業の方法は一般的な座学より、互いに議論したり自ら発表・報告するなど、双方向性・相互啓発性の高い学習を行います。教員との師弟関係を結び、個別的に指導を受け、4年生のゼミでは卒業論文を仕上げます。文芸学部ではこのようなゼミナール形式の授業が2年時よりあります。
 私どものゼミでは、教育工学関連の研究から、webデザイン評価、新しいメディア作品の制作など、主に未来社会を志向する活動を行います。特に中心的な取り組みは、「裸眼3D視線一致型TV会議システム」で国内大学を接続し、地域や大学の枠を超えた学生共同研究環境を構築しています。対面環境に近い立体映像通信によるバーチャルな遠隔共同研究環境で、他大学の学生と共同卒業研究などを行っております。今後、これまで開発・評価してきた「裸眼3D視線一致型テレビ会議システム」の利点を、世界の大学のグローバル化に援用し、バーチャルな「遠隔留学」や「サイバー協同研究室」環境を構築し、多様な遠隔教育研究を計画しています。
 皆さんは、未来の立体映像通信装置を使って、世界の学生とどんな交流をしたいですか。楽しい交流イベントや遠隔地同士だからこそできる興味深い学習など、自由な発想で様々な活動を創造してくれる、そんな学生さんを待っています。