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文芸学部取り組み・プロジェクト紹介

更新日:2019年06月28日

日本語・日本文学専修

【文芸学部】日本文学講読Aの学外合同授業を行いました(2019年6月22日)

 日本文学講読Aの授業の一環として、国文学研究資料館の通常展示「和書のさまざま」に3クラス合同(引率教員:咲本英恵・岡田ひろみ)で出かけました。

 日本文学講読Aは、変体仮名と呼ばれるいわゆる「くずし字」を読む能力を培う授業です。授業ではこれまで『竹取物語』や『伊勢物語』の版本や写本の影印(原本を写真撮影したもの)を読んできましたが、写真のコピーでは、本の実物がどのようなものであるか(表紙や紙、本の大きさなど)がわかりません。そこで、様々な日本の古典籍が所蔵されている国文学研究資料館の展示を通して、和本の装訂や料紙、時代による変遷などを学んできました。


 


 土曜日の午後、雨の降る中であったにもかかわらず、41名が参加し、有意義な時間を過ごしました。以下、学生のリアクションペーパーを一部紹介いたします。

 

・和書を様々なポイントに注目しながら見ることが出来て嬉しかったです。ここに来なければ色々な見方が出来なかったので、貴重な経験になりました。「凄い!」「キレイ」のような声が飛び交っているのがステキだと思いました。そういう心からの声が、本物の資料を見たことによって出ている……。そういうトキメキを経験出来たのが、今回ここに来た意味なのだと思います。これからの勉強のモチベーションアップにも繋がりました。(MK

・綴じ方や折り方や結び方に様々な種類があることが興味深かった。写本と版本では読みやすさが段違いだと感じた。特に江戸期の版本にある「柱」が何となく好きだと感じた。版本の刷り元は同じものが多かったりするのだろうかと疑問に思ったりした。そういう研究はあるのだろうか。(HM

・一番印象に残ったのは奈良絵本の例として展示されていた「大職冠」です。本の装訂もとても華やかに作られ、色彩豊かに描かれていた挿絵が優美で素敵でした。古典の本文は地味なものが多い印象がどこかにありましたが、今回の作品を見て、目をひく絵でありながら本文と調和したような雰囲気が凄いなと感じました。(CK

・本の中の構成というものも始めて知りましたが、特に驚いたのが、広告が当時の本の裏についていたということです。当時から出版社のようなものがあったのかとびっくりしました。また、写本した時期を偽って書いているというものもあるということにも驚きました。昔の人は嘘を書いたりしないという勝手なイメージがありましたが人間はそんなに素直なものではないなと感じました。(AS

・一番良いと思ったのは「刷りつけ表紙」でした。上中、あるいは上中下をそろえて一つの絵になるというのは売り上げにとても繋がったのではないかと思いました。私は今も本を買う時、絵がつながっているのを見つけると思わず全巻そろえたくなってしまうからです。(AM



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