更新日:2025年10月15日
留学・海外研修
夏季海外研修レポート(フランス・アンジェ西部カトリック大学CIDEF)
2025年度 フランス アンジェ CIDEF大学 夏季海外研修に参加された方のレポートをご紹介します。
文芸学部 1年 K.M さん
このプログラムは2025年8月の一か月間フランスにあるアンジェという町の大学に通いフランス語を学習するものです。
私は大学に入学した4月に初めてフランス語に触れ、入門レベルの状態で渡仏しました。
約4週間CIDEF大学に通い、大体8時半から16時ごろまでキャンパスで過ごしました。教科書を使わないコミュニケーションを重視したクラスと、音声を聞き、問題に答えるリスニングのクラス、読んだり話したり聞いたりして総合的に学習するクラスの3種類の授業スタイルでフランス語を学びました。CIDEF大学での授業は大学よりも高校の雰囲気に近いと思います。私はクラス1(入門向けのクラス)に所属して学習しました。
どれも違う先生が担当してくださいましたが、テーマは同じだったため、学んだことをすぐに生かせるような構成になっていたと思います。
先生はフランス語で話すので、何を聞かれているのか全然わからないときもありますが、ジェスチャーや聞き覚えのある単語、挿絵から理解しようと頑張っていました。
4週間の授業で単元4まで進みましたが、食べ物、人の紹介、道案内などの日常生活で使いそうな内容が多く、街中で聞き取れる単語が増えていきました。休日に尋ねたカフェで自分のフランス語が伝わった時には感動しました。
私のグループは自炊をすると決めたので、その日の夜ごはんに使う材料をスーパーに買いに行き、学校からスーパーの間で気になるお店があったら入ることが多かったです。それから寮に帰るとだいたい18時くらいになるのでご飯を作り、夜元気が残っていたらみんなで一緒にその日の復習をしたり、ガイドブックを眺めたりして過ごしていました。
予定のない休日は、美術館や教会を見に行って過ごしていました。美術館では年齢を確認されるので、そのつもりで行くと落ち着いて受け答えし、チケットをもらえるのではないかと思います。
寮は思っていた以上に快適で、私は日本とほとんど変わらない生活をしていました。寮にはエアコンがないため窓を開けていないと部屋が暑いことがありました。窓には網戸がついていないため部屋の場所によっては虫がたくさん入ってくるため虫の苦手な方は何か対策を考えたほうが良いと思います。私は2階の中庭向きの部屋だったためほかの部屋よりも虫が多かったようですが、きりがないので蚊がいたときは日本から持って行ったゴキブリ用の殺虫剤をかけましたが、てんとう虫やクモとは一緒に過ごしていました。夜は電気を消してから窓を開けるようにしたことで部屋に入る虫の数が減ったように感じました。
バスがかなり豪快に揺れるので乗り物酔いする方は予め対策をしておいたほうが良いと思います。観光するときはスピード感や興味が同じ人と一緒に回るとはぐれにくく安心感があるのかなと思います。
遠足ではバスで遠い場所に連れて行ってくれるので、地域ごとの建物の違いや生活している人に違いが感じられてとても面白かったです。
私が心に残っているのは、サン-マロで見た結婚式です。服装や持っていたものからスコットランドの方と推測しますが、日本で見たことのある結婚式と違う点が多くヨーロッパに来たからこそ見られたものだと思うととてもうれしく思いました。
もちろん建築物も美術品も素晴らしいのですが、一か月滞在するということが余裕につながり視界が常に広がっていて、観光では気づけなかったものが目に入ってきているように感じました。
地下鉄移動は怖い話ばかりを聞いていたのでバスのみで観光しましたが、すぐにたいていの観光地に行くことができました。すべて自分たちで予定を立てて予約を取って観光しましたが、ほとんどは日本での修学旅行と変わらないので心配することはないと思います。
有名な観光地はパリに限らず日本人が多く、お店の人に日本語でお礼を言われることもありおどろきました。
一か月でもっとも伸びを感じたのはリスニング力です。それ以外の力は劇的には伸びませんでしたが、日本に帰ってからもフランス語を勉強しようというモチベーションに繋がりました。私は語学力がほとんどない状態で渡仏したので、言葉が通じなくても意外と生活できるということに気が付き、海外渡航へのハードルが下がりました。日本でも言葉が通じるだけありがたいと思うようになったり、語学以外の側面でもたくさん学びを得た、実りある1か月となりました。