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更新日:2025年06月24日

留学・海外研修

2025年度 日本中国文化交流協会大学生訪中団に参加して

 

日本中国文化交流協会大学生訪中団に参加して

                  2025年度 日本中国文化交流会大学生訪中団に参加された方のレポートをご紹介します。

 


ビジネス学部2年 N.H さん


 

はじめに

私は日本中国文化交流協会主催の大学生訪中団に参加し、5月24日(土)から5月31日(金)に中国(北京、広州、昆明)を訪れた。

大学内の掲示で今回のプログラムについて知り、中国への理解を深めたいという思いから申し込んだ。他大学の学生も参加するため、「上手く会話できるだろうか」「中国語で周りの人たちよりも会話ができなかったらどうしよう」など様々な不安を抱えながら、一週間の旅は始まった。

 

 

訪中団について

顔合わせ当日に号車・班番号に分かれて男女混合の班が作られ、渡航中は5〜6人での行動が基本となった。部屋は2人部屋で、渡航中はずっと同じペアで同室となった。

自由時間がある時とない時があったが、予定が詰め詰めで組まれているため、お土産の調達は、トイレ休憩や隙間時間に行う人が多かったように思う。

また、宿泊部屋の設備は日本のホテルと大きな差はないため、中国がはじめての方でも負担なく参加できるプログラムとなっているように感じた。

中国南方航空の飛行機へ乗り込む様子

 

中国での日々~広州~

はじめに降り立った都市は広東省広州市の白雲空港である。今年3月に春季海外研修(中国・広東外語外貿大学)に参加していたため、今年で2度目の訪問となった。

春季海外研修終了時は2ヶ月後にまた訪れることになるとは思ってもいなかったため、不思議な縁を感じた。

広州では陳家祠を参観し、嶺南建築の装飾技術を間近で観察することができた。この都市での滞在期間は短かったが、大変有意義な時間を過ごすことができた。


 

中国での日々~昆明~

次に訪れたのは雲南省昆明市だ。雲南省はかねてより行ってみたい都市のひとつであったため、胸を躍らせながら飛行機に乗った。雲南省では、雲南少数民族村と昆明国際花きオークション取引センター、雲南民族大学を訪れた。

その中でも特に印象に残ったのは、雲南少数民族村の参観だ。ここでは、雲南省に古くから暮らしている少数民族の多様な歴史や文化を体験した。具体的には、伝統衣装を着た民族の人たちとの交流や民族建築・民族舞踊鑑賞を通して、改めて中国という国の多様性を強く感じることができた。

また、石林ではイ族の方に案内をしていただきながら、雲南省の最大の特徴ともいえる巨大な石柱が林立する世界遺産の中を巡り、自然の雄大さを感じることができた。

 

雲南少数民族村 佤族(ワ族) の舞踊 
(左右の写真ともに)石林の様子
石灰岩でできた奇岩がむき出しとなっており、まさに石で形成された林である

 

 

 

中国での日々〜北京〜

最後に訪れたのは、中国の首都・北京だ。

到着初日には、今まで見たことの無いような大きな夕日が私たちを歓迎してくれた。

やはり広州や雲南とは異なり、建物一つ一つの大きさやビルに映し出されるプロジェクションマッピングの規模が段違いに大きかった。北京では、“鳥の巣”と呼ばれる2008年北京オリンピックおよび2022年北京オリンピックのメインスタジアムであった競技場の前にあるホテルに宿泊した。

この北京では、万里の長城や北京語言大学、中国人民大学を訪れた。

 

北京国家体育場(鳥の巣)
北京では朝の挨拶として “早上好!”(おはよう)ではなく、“您吃了吗?”(あなたは食べましたか?)と言うそう。  

 

 

北京の日中青年友好交流協会(中国人民大学にて)
日中文化交流協会の訪中団だけではなく、他協会の訪中団も加わり、京劇や武術、唐代の舞踊などを鑑賞した

 


 

おわりに

訪中団で過ごした1週間は、海外研修とはまた違う中国の一面を私に教えてくれた。

また、異なる大学の学生との交流を通じて自身の語学力に対する確かな自信と今後の課題を認識することができた。

日々同じ大学の学生の中で競い高め合ってきたが、どうしても視野が狭くなってしまう現状に課題を感じていた。そのため、今回の機会を通してより広い視野と知識を得ることができ、非常によい刺激を受けることができた。

今回得たたくさんの出会いや学びや経験をいつまでも忘れず、自身の糧としていきたい。

また、今回の訪中団を通して日中友好を次世代に伝えていくことの大切さと、日中友好に向けて今まで非常に多くの方々が長い時間をかけて力を尽くしてくださっていたことに気づかされ、身が引き締まる思いがした。

今後は、これらの経験を活かして文化芸術の発展に寄与し、文化面から民族・宗教多様性への理解を促進させ、平和の礎を築いていく一員になりたいと思う。

 

雲南少数民族大学にて
(同大学に通う中国人学生と訪中団の日本人学生との集合写真)