更新日:2021年10月26日
社会連携
【社会連携】南三陸町フィールドワーク 活動報告・プレゼンテーション 実施レポート
2021年10月7日(木)に実施した「共立女子大学・共立女子短期大学 南三陸町フィールドワーク」
活動報告 & プレゼンテーションの様子を家政学部 児童学科2年 成海 花南が報告します。
共立女子大学・共立女子短期大学では、2021年度 社会連携PBLプログラムとして
「南三陸町フィールドワーク」(教養教育科目「自己開発」2単位対象)を開講しました。
「フィールドワークを通じて、東京の女子大生が、地域振興を考えよう」というテーマのもと、
学部・科、学年の垣根を越えて12名の学生メンバーが、5月のキックオフ・オリエンテーションに始まり、
宮城県南三陸町とZoomで繋ぎオンライン講義、外務省よりSDGs講演、グループワーク、ワークショップなどを重ね、
9月7日~10日(3泊4日)のフィールドワークに備えました。
一方で、東京都は、2021年4月25日~6月20日(緊急事態宣言)、6月21日~7月11日(まん延防止法)、7月12日~9月30日(緊急事態宣言)
という状況。
残念ながらコロナ禍の影響で予定していた南三陸町を実際に訪問してのフィールドワークは、
オンライン研修ツアーに切り替えて実施となりました。
オンラインツアーに切替ると決まった時に、
事前学修を踏まえ、事前調査に向け現地に行きたかったという気持ちが高まっていたので悲しい気持ちになりましたが
その裏で、先生方が最後まで粘り話し合いをしてくださったとのことで、
自分も残念がるのではなく、前向きに受け止めようという気持ちになりました。
迎えた9月7日~9日オンラインツアー。
必要な材料などは、南三陸町から大学へすべて届き、
メンバー全員が、感染症対策に留意し、南三陸町のさまざまな関係者の皆さんと繋ぎ、
リアリティのある、オンラインツアーにメンバーの一体感も高まり、ディスカッションも充実したグループワークになりました!
また、プログラム終了ごとに、アイスブレイクと振り返りとして、
オンラインでのツアー内容にまつわるクイズを実施!
早押し、正解でポイントが加算していく個人戦ですが、ここで大躍進したのが、ビジネス学部1年の井上深愛さん!
中盤からどんどん追い上げ、最後はぶっちぎりの優勝です!
深愛さんには、南三陸杉で作られた「ウッドプレート」が用意され、10月7日の活動報告&プレゼンテーション終了後に、
村上昌弘副学長より授与されました!
オンラインツアーにて、南三陸産ワカメのふりかけ作りワークショップ後に、記念撮影
南三陸町の魅力を発見し伝え、南三陸町の交流人口の拡大に向け、多くの方にお越しいただける、
新しい賑わいを作り出す店頭企画(さんさん商店街等)、イベント企画など提案
14時から、授業が終わったメンバーが順次集合し、リハーサルでした。
各班は最後に詰め込むプレゼン内容確認など、それぞれのカラーがここからも溢れていました。
17時30分より本番です。
リーダーの文芸学部4年 末永美波さんがファシリテーターとなり、進行しました。
美波さんは、事前講義、その後、緊急事態でメンバー対面が果たせない中、
日程調整やグループワーク進行提案など、みんなの意見も聞きながら、ずっと先頭に立って率いてきた
南三陸町フィールドワークのリーダーです。
堂々とした進行する美波さんの姿に、さすがだなと胸を打たれました。
そして、副リーダーの生活科学科2年 榎 采乃さんより、活動報告の発表です。
南三陸町フィールドワーク参加当初、ほとんどのメンバーは、南三陸町のことをまだ理解していませんでした。
采乃さんの発表で、東日本大震災で言い表すことができない未曾有の大災害、そこから環境先進の町へ生まれ変わり、
そこには「絆」の存在が欠かせないこと、そして未来に向かっていること。
佐藤町長とオンラインでの懇談で「絆」というメッセージがありました。
それが私たちの心には突き刺さり、その後、班ごとに課題テーマに向き合いながら行ったディスカッションでも、
私たちの心を存分に揺さぶってくれました。
報告の中盤、私たちが事前講義で学んだ中のひとつ、
埼玉県が独自に作成した「天使の声」の物語を、メンバーの国際学部3年 鈴木茉佑さんが朗読し、
参加者の皆さんへ共有させていただきました。
この「天使の声」は、報道などでご存じの方も多いと思いますが、
東日本大震災発生直後、南三陸町防災庁舎から「最後まで避難を呼びかけていた女性」遠藤未希さんの姿を紹介したお話しです。
実は、茉佑さんは、事前講義でもこの物語を朗読しています。
その際、茉佑さんは朗読の途中から涙が止まらず、みんなももらい泣きしてしまったのです。
茉佑さん、今回も朗読、素晴らしかったです!
そして采乃さんが、私たち全員の気持ちを伝えてくれました。
それは、東日本大震災で受けた被害をネガティブにとらえるだけでなく前へ前へと進んでいる姿がかっこいいな、と思い
自分自身の生き方を見直すきっかけともなったこと。
南三陸町フィールドワークのグループワークで
「未来に向かって継続し活気ある地域であるために、どのような企画を立てたらよいか」を
メンバー同士の意見を聞き、相談し合い、必要なこと、足りないこと、また班ごとに何度も中間発表を重ね、
さまざまな考え方があることに触発もされ、さらにいいグループワークにも繋がりました。
このことは、地域を知る、ということを遥かにしのぐ、南三陸町の住民にもなったような寄り添う気持ちも生まれ
大きな経験を得たことによる成長だけではなく、また今後には更にこうしていきたい、という成長欲も備わりました。
そしてここから、メンバー12名が4班に分かれて、
課題「南三陸町の魅力を発見し伝え、南三陸町の交流人口の拡大に向け、多くの方にお越しいただける、
新しい賑わいを作り出す店頭企画(さんさん商店街等)、イベント企画など提案」
について、プレゼンテーションです。
課題に対し、内容の規模に縛りはありません。
各班は、実にさまざまな内容で、まさにこの課題をプレゼンテーションさせていただきました。
①海A班(3名:家政学部・食物1年、家政学部・児童1年、文芸学部2年)
「修学旅行で南三陸へ!新たな価値創造」
②海B班(3名:家政学部・児童2年 2名、ビジネス学部1年)
「サンオーレそではまに sun ole ~砂浜から見る日の出~」
③観光・交流人口班(3名:国際学部3名、国際学部2年、生活科学科1年)
「集まって、関わって、広げよう!キッチンカーで見つける南三陸の海・山・里」
④建築・木材班(3名:文芸学部4年、家政学部・建デ2年、生活科学科2年)
「南三陸杉とのコラボ企画が街中で出現だ!」
南三陸町の地域資源、環境、繋がり・・・南三陸町の財産を掘り起こし、新しい企画、提案を
それぞれが自分の頭で考え、メンバー同士で言葉を紡ぎ、他者のアイディアをより改善し合うアドバイスも行いながら迎えたプレゼンテーションは
みんな今まで以上に堂々とたくましく感じました。
何よりも、他班の発表からも、自分たちの改善点も見出せ、本来はそれにもっと早く気付くべきであったと反省し
これらは今後の取組みに繋げていきたいと思います。
Zoom視聴参加いただきました南三陸町の皆様、企業や自治体、他大学の皆様、本学の先生方、学生の皆さん、
ありがとうございました!
南三陸町 企画課 調整監 桑原様には各班の発表ごとに講評を、
そして参加者の皆様より、ご質問や大変貴重なフィードバックいただき、財産になりました。
オンラインツアーの後、企画提案プレゼンテーションへ向けてのグループワーク、
メンバーそれぞれが役割を担い、大いに活躍した活動報告&プレゼンテーションでした。
学年、学部、科を超えたみんなと、コロナ禍でこんなに結束でき、これからの大学生活が楽しみです!
またパワーアップしたみんなで集まることを願います。
▶南三陸町フィールドワーク参加学生 所属内訳
所属 学年 人数(人)
家政学部・食食 1 1
家政学部・建デ 2 1
家政学部・児童 2 2
家政学部・児童 1 1
文芸学部 4 1
文芸学部 2 1
国際学部 3 1
国際学部 2 1
ビジネス学部 1 1
生活科学科 2 1
生活科学科 1 1
合計 12
オンラインツアー アイスブレイクのオンラインクイズ 総合優勝した井上深愛さん
(ビジネス学部1年)へ、村上昌弘副学長より南三陸杉のウッドプレートを贈呈
活動報告&プレゼンテーション終了後、メンバー記念撮影
共立女子大学・共立女子短期大学 社会連携センター
メール renkei.gr@kyoritsu-wu.ac.jp
公式Twitter https://twitter.com/kyoritsu_wu_s