国際学部

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更新日:2023年08月18日

学生の活動

【国際学部】留学体験記「一生忘れられないウィニペグでの5か月間」


一生忘れられないウィニペグでの5か月間

N.H.さん(現4年生)

留学先:ウィニペグ大学(カナダ)

留学期間:2022/9/21~2023/3/31




①留学までの準備(留学先選びなど)

 私は大学在学中に留学することが目標だったので、1年生のころから留学を見据えて英語の勉強をしていました。ウィニペグ大学を選んだ理由は、私自身が多文化共生に興味があったため国として多文化主義を掲げているカナダに魅力を感じたからです。これが初めての海外経験だったことと、気候が日本と全く異なっていたため、留学が決定してからはかなり下調べをしてから行きました。そのおかげで、大きなカルチャーショックなどはあまり感じずに過ごせたと思います。



②留学先での語学授業、とくに印象に残ったこと、力を入れたこと

 授業は午前と午後の2クラスに分かれており、最初の1ターム(4か月間)はSpeaking, ListeningがメインのGeneral Classを選択しました。午前の授業では週ごとに学ぶテーマが設定されていて、カナダの歴史や文化、環境問題、教育についてなどを学びました。授業では必ず3,4人のグループでディスカッションをする時間がありました。社会問題を取り扱う内容ではカナダと自分たちの母国と比較したりして常に新しい学びを得ることができました。私が参加していたクラスはGeneral Classの中でも一番レベルが上のクラスだったのですが、SpeakingとListeningだけではなく、それぞれの内容に関係する新しい語彙やイディオムも学べていたので、まんべんなく英語の勉強ができるクラスだったと思います。後半になるとディベートをしたり、グループでプロジェクトを行ったりする機会も多くありました。午後のクラスは月・水がListening & Speaking、火・木がConversation & Pronunciationを学びました。このクラスもグループワークが多くあったので、楽しく授業を受けることができました。印象的だったことは、Speakingの授業で自国の文化を3分間でプレゼンする授業があったことです。クラスメイトは日本人、韓国人、コートジボワール人がいてそれぞれの文化を知ることができて興味深かったです。


 冬休み明けの1か月間はIntensive Programという短期プログラムに参加しました。午前のクラスは、Problem Solving Englishという授業で、思考力が身に着くようなものでした。午後のクラスはビジネスの場で使える英会話やメールの書き方、電話のかけ方など実用的な英語を学びました。授業のまとめとして実際にお店に行って店員さんに商品について聞いたり、ホテルに電話をかけて空室状況を尋ねたりなど実践する機会も設けられました。


 それぞれの授業で課題が出されましたが、課題だけではなくて自主的な勉強もしていました。特に力を入れたのがWritingとPronunciationです。英語での表現力を向上させるために日記をつけていて、その日あったことや感じたことを100語程度にまとめていました。習慣的に書くことでライティングの力は確実に上がったと実感しており、思い出にもなったので留学中にやって良かったことの一つです。また、店員さんとの会話など日常生活の中で私の英語が聞き取ってもらえないことが何度もあったので、きれいな発音に近づくために授業で先生が紹介していたYouTubeを聞きながら発音練習をしていました。帰国直前にカナダ人の友人から「英語上手くなったね!」と言ってもらえたことが本当に嬉しかったです。




③授業以外、仲間やホストファミリーなどとの思い出

 私のホストファミリーはカナダ人のご家庭でした。ホストマザー、ホストファザーと3人の子供たち、そしてホストマザーのご両親と一緒に過ごしていました。ホストファミリーは素敵なご家族で、本当にあたたかく迎え入れてくれました。どれだけ忙しくても夕食は必ず一緒に食べてくれて、週末は一緒に映画を見ることが恒例でした。アクティブなご家族だったということもあり、家の庭で焚火やバーベキューをしたり、キャンプに連れて行ってくれたりしたこともありました。子供たちも初めは恥ずかしがっていましたが、徐々に心を開いてくれて、話しかけてくれるようになりました。一緒に過ごしているうちに、子供たちの成長が感じられたのも嬉しかったです。一番下の3歳の女の子は一人称が“me”だったのですが、お別れするころには”I“に変わっていて感動したことを覚えています。そのほかにも、ハロウィンには子供たちと一緒に近所を巡ったり、クリスマスやサンクスギビングにみんなでごちそうを食べたり、ホストファミリーとの思い出は一生の宝物です。日本ではなかなか経験できないことをたくさんさせてくれたホストファミリーには心から感謝しています。


 また、ホストファミリーはキリスト教徒だったので、私も日曜日はよく教会に行っていました。教会といってもそれまでイメージしていた堅苦しいものではなく、カジュアルな印象を受けました。礼拝が始まる前にコーヒーやお菓子を楽しみながらお話しする時間があったのですが、地域の人とコミュニケーションがとれる良い機会だったと思います。牧師さんのお話はキリスト教の知識が必要なこともあり、難しいと感じることもありましたが、少しでも聞き取れるよう頑張りました。教会に行っている友人はあまりいませんでしたが、交流の幅を広げられました。


ホストブラザーたちとのハロウィン


お別れの前日 ホストファミリーと



④留学の成果を帰国後どのように生かしているか、活かしたいか

 まだ新型コロナウイルスが完全に収束していない状況での留学で、不安なことも数え切れないほどありましたが、留学して本当によかったと思っています。応援してくれた家族や友人には感謝の気持ちでいっぱいです。そして、留学を実現するにあたってサポートしてくださった国際交流室の皆様をはじめ、お世話になった方々にも心から感謝申し上げます。


 留学を経験して、自分の視野が広がったと実感しています。ウィニペグは様々な人種の方が暮らす街で、私が学びたいことの一つだった「多文化共生」を肌で感じることができました。ウィニペグで過ごした毎日はとても刺激的で、一生忘れない5カ月間だと思っています。


 今後については、自分の英語力が上達したか知りたいので、TOEICを再度受けたいと思っています。また、TOEFLやIELTSなどにも挑戦してみたいです。私は来年就職しますが、就職先でも英語は必要とされているので、今後も英語の勉強を続けていきたいと考えています。