国際学部

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更新日:2023年06月13日

学生の活動

【国際学部】留学体験記「人生で最も密度が濃い3か月半:台湾」

人生で最も密度が濃い3か月半

H.A.さん(現4年生)

留学先:国立台湾師範大学国語教学センター(台湾)

留学期間:2022/9/21~2023/3/31

 

①留学までの準備(留学先選びなど)

 中国人の友人が多かったことと、漢字や中国語の発音が好きだったことから、中国語を勉強するようになりました。実際、友人たちに中国語を話すと、多少間違った中国語を話しても喜んでくれます。以前よりも直接コミュニケーションがとれるので、勉強して良かったと思います。学校は、台湾の中国語教育の権威である台湾師範大学の語学センターを選びました。

 

国立台湾師範大学国語教学センター

 

 

②留学先での語学授業、とくに印象に残ったこと、力を入れたこと

 授業は、平日のみで1日3時間です。クラスメイトの国籍は、日本人他2人、韓国人、ポーランド、グアテマラ、インドネシアと実に多様でした。台湾師範大学が作った教科書で勉強しました。教科書は非常に分かりやすかったです。クラスは少人数で会話中心だったので、会話力が伸びました。また、中国語学習の要領を掴みました。中国語の発音は独特ですが、毎日先生に直してもらって、改善できたと思います。一単元終わるごとにテストがあり、単語テストもあり、とにかく小テストが多かったので、必然的にたくさん勉強していました。

 

 台湾の漢字は繁体字といって、日本の漢字より難しいので、書くのが大変なのかと心配していました。しかし、いざ蓋を開けてみると、杞憂に過ぎなかったです。日本の漢字と同じものが多く、非常に勉強しやすいです。何回か書くだけで覚えられます。繁体字を勉強することで、日本の旧字体が読めるようになるので、戦前の日本の書物なども読めるようになって、日本への理解も深まって、一石二鳥です。

 

 授業がない時間は、パソコン室で自由に中国語のドラマや映画を見ることができました。クラスメイトもみんな真面目で、非常に学習環境が良かったです。

 

 

 

③授業以外、仲間やホストファミリーなどとの思い出

 台北科技大学の「LAD台日交流サークル」の言語交換会に途中から参加していました。言語の練習もでき、台湾の文化や人を知ることができて勉強になりました。そこでも、人と人との距離感が、台湾のほうが近いという印象を受けました。

 

 春節期間に10日で一人で台湾本島を一周したことが印象深いです。言葉が聞き取れないこともあって常に緊張の連続でしたが、優しい台湾の方に幾度も助けてもらって、なんとかやりきることができました。道中、台湾人の友人に元を案内してもらいました。寺で神様の解説をしてくれたり、知る人ぞ知る美味しいお店に連れて行ってもらったり、一人で回るより深く回れました。この旅の間に新たな友人もできました。

 

 もう一つ印象深いのは、初めてバイクの後ろに乗ったことです。台湾では移動手段としてバイクによく乗ります。当日これからバイクに乗ることを知ったとき、激しく動揺しました。でも乗ってみるとスリルがあって楽しくて、ずっと乗っていたいぐらいでした。日本ではなかなかできない貴重な経験ができました。

 

  毎朝行った朝ごはん屋の老夫婦も実に忘れられません。おばさんは、人懐こくていつも明るくて、おじさんもとても優しく、まさに人情の塊のような方でした。日本人だと言うと、日本に行ったことがないのに、日本の文化、日本人が好きだ、日本人は礼儀正しいなどと言ってくれたのです。毎朝中国語の練習のためにたくさん話しかけてくれました。ある日は日本語由来の台湾語を教えてくれたり、みかんをくれたりしました。日本に帰国すると言ったときは本気で寂しがってくれました。思い出すだけで胸が暖かくなります。

 

              夜市                                 国旗掲揚式

 

 

④留学の成果を帰国後どのように生かしているか、活かしたいか

 独り言で中国語を言ってみたり、中国人の友人と時々中国語を練習しています。普段も中華圏のyoutubeやpodcast を聞いたりして、日常に中国語を取り入れるようにしています。日記にも中国語を時々入れています。中国語の検定試験にも挑戦するつもりです。私の中国語学習は始まったばかりで、台湾人友人たちの日本語に比べるとまだまだです。日本に留学したこともなくても、独学でも日本語が上手い人にたくさん出会い、語学学習のモチベーションが大きく上がりました。私もこれからも学習を継続し、彼らの日本語に追いつきたいです。

 

 留学先での学びを活かし、卒業論文は台湾の民主化の過程について書こうと思っています。