今月末をもって、二人の先生が国際学部を去ることになります。新型コロナウイルス感染症対策の観点から送別会は実施できませんでしたが、3月15日の学位授与式のあと、ご退職セレモニーを実施しました。学部より、花束・寄せ書き・記念品が贈呈されたあと、学部長・西山先生よりメッセージが贈られました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　西村めぐみ准教授(写真左）とリリアン・スウェイン准教授（写真右）

リリアン・スウェイン准教授

　旧・国際文化学部の創設から3年目の1992年にご着任され、30年間にわたり、国際学部の英語教育やアメリカ文化の研究指導にご尽力されました。専門分野は、英語教育と応用言語学で、学部の英語教育課程の整備や、学外でも語学試験業務に従事されました。毎年、ゼミ生とハロウィン・パーティーを開かれるなど、楽しい学修環境づくりにも心配りされていました。

西村めぐみ准教授

　2017年にご着任され、グローバル・スタディーズ・コースの経済学の科目を担当されました。専門分野は、国際貿易論や開発経済学で、マイクロファイナンスや女性のエンパワーメント指標についての論文を執筆されました。学内の共同研究では、共立女子大生の学業・幸福度に関する定量分析を行い、学外研修では新宿御苑に行き、現地視察を活かしたビジネスプランを書くというユニークな授業も行われました。

　スウェイン准教授、西村准教授から国際学部の教員へメッセージをいただきました。

スウェイン准教授より

 　I am honored to send my farewell greetings to the students, faculty, and staff of the Faculty of International Studies.  It has been a great pleasure to work with you for many years.  When I first began teaching at Kyoritsu it was at the beautiful Hachioji campus.  Every day we looked out at the mountains of Takao from our classroom windows.  We enjoyed the spacious facilities and lovely grounds of the campus, such as the big library and the rose garden. On our way home we were sometimes treated to a gorgeous sunset over the Tama River.  The department was quite new at the time, and  it has been exciting to see it grow and develop over the years.   The move to the Kanda campus was one of the biggest and most exciting changes, opening up new possibilities of exploration and collaboration.  Throughout the years, I have enjoyed meeting so many wonderful students, and learned so much from my colleagues.  I am so grateful to them and to the staff, who were always such a help to me.  I wish all of you the best of luck in the future, and look forward to seeing the Faculty of International Studies continue to  thrive for many years.

西村准教授より

　2017年より、専門の国際経済学の授業や、ミクロ経済学などの経済学系の授業を通して経済学の面白さを伝えたい、1人でも多くの皆さんに経済学の楽しさを味わってほしいと突っ走ってきました。共立女子大学国際学部での5年間を思い起こすと、1にも2にも3にも湧き上がってくる思いは感謝です。先生方の教養と専門知識の広さと深さと優しさに感銘を受け、助手さん、秘書さん、学生の皆さん、大学の職員の皆さん、警備員の皆さん、様々な方々の優しさと心の籠ったお仕事に助けて頂いての5年間でした。4月より本務校は変わりますが、共立女子大学で皆様にご教授頂いたこと、思い出を大切にしながら研究・教育に精進して参りたいと思います。末筆にはなりますが、皆様の益々のご活躍、ご健勝、ご多幸を心よりお祈り申し上げます。5年間本当にありがとうございました。

　お二人が国際学部を去られるのは大変残念ですが（西村めぐみ准教授は、来年度も引き続き非常勤として演習科目を一部ご担当されます）、新たな活動の場でのご活躍と、何よりもご健康を願っております。