国際学部

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更新日:2022年02月03日

展示・講演会

【国際学部】小暮聡子さんによる後期国際学部講演会を開催しました


 2022年1月13日(木)、後期国際学部講演会として、『ニューズウィーク日本版』(Newsweek Japan)のジャーナリストである小暮聡子さんをお迎えし、「祖父と私と戦争の記憶―メディアの現場から伝えたいこと」と題した講演会を開催しました。開会・閉会の挨拶は西山暁義国際学部長と企画委員長の西村めぐみ先生、司会進行は菅野敦志先生が担当しました。

 今回の講演会では、戦時中に捕虜収容所の所長を務めたために、戦後「戦争犯罪人」となった祖父と、その過去を知ってから“戦争”の歴史に向き合われてきた小暮さんのお話を通じて、現代における“戦争”とその記憶について広く考えてもらう機会としました。

 参加者からは、「小暮さんのお話を聞いて、戦争に対する意識、向き合い方が変わりました」、「色々な角度から見た歴史について考え、知る体験ができました。戦争の記憶には、たった一つの真実はなく、その人によって違うのは当たり前だという考えを持つことが大切だと強く感じました」、「戦争は繰り返してはいけない、ということだけではなく、その後の相手とのかかわりで『新しい記憶』を作る、という素敵な言葉を聞けてよかった」、といった感想が寄せられました。

 昨年の2021年は、真珠湾攻撃80周年であり、9.11同時多発テロ事件から20周年であった一方、タリバン政権が復活するなど、アフガン戦争とは何であったのか、という大きな課題を突き付けられた年でもありました。こうした状況に直面し、“戦争”がそもそも何を生み、何をもたらすのかについて、現代にまで続く“戦争”への向き合い方を改めて考える大変貴重な機会となりました。