国際学部

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更新日:2021年06月23日

学生の活動

【国際学部】オンライン短期語学研修体験記(3)



「オンライン留学の所感」


国際学部2年 K.O


 

 私が「デ・ラ・サール・アラネタ大学付属語学センターオンラインプログラム」に参加したのは、語学学習は継続が重要なので大学の授業が行われない春季休業中も英語に触れる機会が欲しかったからである。また、数ある研修の中からこのプログラムを選択した理由は、ネイティブの先生とのマンツーマンレッスンが受講できる点がとても魅力的だったからだ。それまでマンツーマンで授業を受けたことが無かったので挑戦の意味も込めてプログラムに臨んだ。


 自分のレベルに合った授業で効率的に学力向上を図るために、プログラム開始前にはレベルチェックテストが行われた。結果は自分の予想よりもはるかに低かったが、それが今の実力だと現実を受け止め、改善すべく勉強に励んだ。また、授業を円滑に進めることが目的ではないので、各授業の予習よりも復習に重点を置くよう担当の方からアドバイスをいただいた。私は、その日の授業が終わった後に、レッスンの内容はもちろん、それに加えて先生との会話で上手く伝わらなかった部分について、今だったらどのように表現するかを考え復習することに努めた。


 授業はリスニング、リーディング、スピーキング、ライティング、グラマー、ボキャブラリーの計6技能のクラスに分かれていた。研修中の授業で特に印象に残っているレッスンはスピーキングのクラスである。トピックは「結婚」だった。結婚とは何か、負担が多いはずなのに人々はなぜ結婚するのか、結婚のメリットとデメリット、既婚者と独身者どちらが幸せか、結婚生活でのお互いの関わり合い方等を先生と話し合った。私は結婚していないので親の様子や自分の想像をもとに話したが、先生は自身の経験をもとにとても詳しく説明してくださった。いつか自分も結婚する時が来るのかもしれないと考えると決して他人事に感じられず、先生との意見交換や議論は活発に進んだ。


 今回のようなマンツーマンレッスンは、授業を自分のスピードで進めることができる点が特徴だと思った。形式としては先生が進行役だが、授業中わからないことがあればいつでも質問ができたり、少し話が脱線してもそのまま会話を続けたりして授業の流れを作ることができ、積極的に学ぶ姿勢が身についた。また、〈英語で〉学ぶのでやはり意見や意思を伝えるという点で苦労することも少なくなかったが、同時に困難を乗り越える楽しさも感じられた。先程述べたように、授業内容や先生との会話を含めた自分の体験を復習というフィルターを通して客観的に見ることに注力していたからではないかと考える。


 このプログラムでの経験は現在の大学生活でも役に立っている。授業では、自分はただ参加しているのではなく、受講生の一人として授業を作っている(進めている)のだと考えるようになった。学生が授業を作ることができるのであればその質も変化させることができ、得ることも変わると思うので、積極的に授業に臨んでいる。また、復習も以前よりも丁寧に行うように心がけている。復習を通して新たな気づきを得ることもあるので、学習にかかわらず何事も振り返りをして自分を客観視することは重要だと考える。今回のオンライン留学は語学力の向上だけでなく、学ぶことへの姿勢について考える良い機会だった。