国際学部

Faculty of International Studies

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更新日:2020年02月04日

展示・講演会

【国際学部】学部講演会を開催しました(フォーリン・プレスセンター理事長 赤阪清隆先生)

 1月23日木曜日に開催された国際学部講演会では、フォーリン・プレスセンター理事長の赤阪清隆先生に「これからの世界と日本の若者〜大変革時代をどう生きるか」と題してご講演いただきました。

 

 赤阪先生は1971年外務省入省後、GATT事務局、WHO事務局、国際連合日本政府代表部大使、OECD事務局事務次長、広報担当国連事務次長を歴任され、現在公益財団法人フォーリン・プレスセンターの理事長をされています。

 

 講演会は本学部黒澤啓先生による司会のもと、赤阪先生のご講演と、学生との活発な質疑応答が行われました。

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 赤阪先生のお話は豊富なデータが満載です。まず、現在の日本女性をとりまく深刻なジェンダーギャップの解説から始まりました。男女格差は149カ国中110位、G7諸国内で最下位という悲劇的な現状は、本学の学生にとってもまさに人ごとではありません。AIの普及、女性の非婚化、人口減少など、日本の状況もまた変化しています。

 

 赤阪先生はこれからの世界の動向を「VUCAワールド」というキーワードで説明されました。VはVolatility(変動性)、UはUncertainty(不確実性)、CはComplexity(複雑性)、AはAmbiguity(曖昧性)です。

 

 こうしたVUCAワールドに求められるグローバル人材になるためには、何が必要なのでしょうか? 凄まじいスピードで変化する世界で、日本の若者は内向きな「マイルドヤンキー」になりがちであり、インド等と比べて日本は、VUCAへの対応能力が低いことが懸念されています。そこで、赤阪先生は「英語力をつけるためにはYoutubeの活用がオススメ、コミュニュケーション能力は英語に限らず、日頃の雑談能力も大切」「好奇心、使命感や自信を持つことがとても大事」と教えてくださいました。

 

 質疑応答の中では、謙遜する“日本的美徳”と、グローバル社会で求められるアグレッシブなアプローチのいずれが正しいのか? などの興味深いテーマも飛び出し、就職活動のアドバイスや、赤阪先生の愛読書のご紹介までありました。

 

 ご講演は、サミュエル・ウルマンSamuel Ulmanの「青春 Youth」という詩で締めくくられました。”Youth is not a time of life; it is a state of mind.”(青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方をいう。)「どう生きるかを、皆さんは大学の4年間で充分に考えて」。赤阪先生の温かいエールは、会場を埋めた約160名の学生たちにしっかりと届いたことでしょう。

 

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