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更新日:2018年06月11日

【国際学部】リレー・エッセイ2018(6) 阿部恒久「教養としての哲学と法学」

教養としての哲学と法学

阿部恒久


 今年8月に満70歳を迎える私は、人生の大半を「大学」で過ごし、日本近現代史を専攻してきた。そんな人生を振り返ると、大学1年のときに教養として学んだ哲学と法学が懐かしく思い出される。

 哲学と法学は教養課程の授業科目としてあった。その授業を履修したことがきっかけであったかも知れない。が、それとは別に、私は岩波新書などに収録された哲学や法学の入門書の類をかなり沢山読んだ。何かに惹かれるように。

 哲学は、自分の人生が何のためにあるのか、どう生きるべきなのかという問いに、自分なりに答えを出したかったからだ。私は、ジャン=ポール・サルトルの実存主義にその答えを見い出した。難しい専門的なことは分からなかったが、「投企」という言葉が好きだった。法学は、「法というものの見方」「法の支配」ということが新鮮であった。社会を見る眼が開かれた思いがする。歴史学を専攻したとき、それはとても役に立った。

 最近、戦前の1937年に刊行された吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』が話題になった。マンガ化がきっかけであったようだが、同書を読む若者がとても増えたという。良いことだ。学生は実社会に出る前に大いに「哲学」してほしい。また、「法学」は女性が生きる上でとても大切だ。各種の法・制度についての知識とともに、法とは何か、法の見方を身につけてほしい。こんなことができるのは大学・短大の1年次くらいかも知れないが、長い人生においてそれが大きな意味をもつことを私は疑わない。


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