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更新日:2017年12月06日

【国際学部】「2017年度国際機関でインターンシップ&働くためのガイダンス」が好評のうちに終了

 1116日(木)17:0018:30、神田一ツ橋キャンパス本館1101教室にて、「国際機関でインターンシップ&働くためのガイダンス」が開かれました。昨年スタートしたこの企画の、今回は第二弾として、外務省国際機関人事センターから外務事務官の加藤香子さん、東京・恵比寿にある難民支援団体WELgee代表・渡辺清花さんのお二人をお招きしました。国際学部をはじめ、文芸学部、家政学部の学生14年生、併設校である第二中学校高等学校の生徒などで40名を超える参加がありました。オール女性で、そのせいか質疑応答ではパーソナルなお話も披露され、正真正銘の女子会でした!


 

(左)外務事務官の加藤香子さん/(右)難民支援団体WELgee代表・渡辺清花さん


 まずは、加藤事務官から様々な国際機関でのインターンシップと就労の機会について紹介がありました。国際連合の諸機関や国際協力NPO等では、随時インターンを募集しています。概ね半年以上の長期にわたり、求められる学歴(大抵は修士課程在籍か修了以上)や専門性、報酬の有無、滞在費の自己負担の有無などを確認して応募するのが一般的で、国際機関人事センターのウエッブページには、その公募情報が集約されています。また、東京都内にはたくさんの外国大使館がありますが、こちらも定期・不定期にインターンの募集があって、学部学生でも応募でき、希望者は各大使館のホームページにある指示に従い手続きをするのだとか。

 

 国際連合への就職は、ポストに空きが生じた場合に公募(空席公告)があって、それに申し込んだ者から適任者が選抜される、というのが基本的なルートです。すぐに使える人材、即戦力を求める採用方法といえるでしょう。ただし、数百倍の倍率という難関。ですから、20-30代の経験の浅い若者に配慮したポストが他に準備されています。例えば、「国連事務局YPP(YoungProfessional Program)」では、国連事務局の仕事に関心のある日本人の若者をほぼ毎年募集しています。応募資格は、32歳以下、募集分野に関連する学士号以上を保有、英語/仏語で勤務可能な者。2年の勤務で、優秀な者は引き続き国連に採用される制度となっています。

 

 日本政府の後押しする「JPO(Junior ProfessionalFellow)派遣制度」は、日本国籍の35歳以下を対象としています。国際機関での勤務を志望、修士号の保有、2年以上の勤務経験等の条件をクリアし、外務省の実施する選考試験にパスすれば、フェローとして希望の国際機関に原則2年間は勤務できます。勤務経験には、JICAの青年海外協力隊や国連ボランティア計画等での活動も認められます。手当はP2の初任レベルで、平均年収77000ドルほど。こちらは倍率が5倍を超える程度。近年は女性が増加し、2015年度には合格者の3分の2になりました。JPO経験者の70%が正規の国際連合職員に採用されています。とはいえ、勤務には高度な英語運用能力が求められます。加藤事務官は、試験を突破した人達は皆TOEFLiBT100点を超え、80%近くが海外の大学院修了者というデータを示しながら、英語圏への大学院留学を奨めていました。

 

 加藤事務官自身は、宮城県松島市出身で地元の国立大学を卒業後にアジア経済研究所で国際開発学を学び、UNICEFのインターンとしてネパールの女子教育向上プロジェクトに従事、イギリス・ロンドン大学の大学院に進学されました。修士課程修了後は、8年以上にわたりNGO法人「国境なき子どもたち」の職員としてヨルダンでイラク・シリア難民の支援に携わり、帰国後は外務省でお勤めとのことでした。一貫して途上国や難民子女の教育機会の提供や改善の仕事に邁進されています。

  

 次に、WELgeeの渡辺さんが、ご自身のプロフィールや現在の活動をお話しくださいました。静岡県富士市でNGO法人を営む家庭で育ったこと、バングラディシュに滞在していた叔母を幼い頃に訪ねる機会があったことなど、幼少期からの体験が今のご自分に繋がっているそうです。大学学部では国際協力のゼミを通じ、バングラディシュ・チッタゴン丘陵での紛争解決、平和活動を志すようになって、教育普及のためにNGOを創設。現地でファンディング活動を展開し、少数民族の口承言語であるチャクマ語をマスター。活動中に国連開発計画(UNDP)の現地インターン募集の広告を見て応募。と同時に、滞在費捻出のために、ちょうど日本の文部科学省が開始した「トビタテ!留学JAPAN」(海外留学奨学金制度)にも申し込み、みごと競争率6倍(2-8期は平均3倍前後)を突破し、その第一期生に選ばれて無事インターンシップを終えたとのこと。帰国してからは、難民支援団体WELgee(Welcome refugee.)を立ち上げ代表として活躍の一方、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻に進学し、国際協力に関わり研究を深めていらっしゃいます。現在は、日本人と難民の相互理解のため、国内の難民を対象に日本人家庭でのホームステイを斡旋する事業を展開中だそうです。

 

 参加したほとんどの学生たちは、大学卒業後はすぐに就職か大学院進学を考えていたようです。在学中に留学経験のある者もいましたが、その経験を活かせる就職先にはなかなか恵まれないようです。ですが、今回の講演を聴いて、寄せられた感想では、国内外で学びと実践を繰り返し、キャリアを積んできた30代の加藤事務官の経歴に驚きながらも励まされ、そういったキャリアパスが自身の視野を広げる、人脈を豊かにする、専門性を高める、志を新たにする等の相乗効果があると理解を示していました。そして、虐げられた人の痛みを汲み取る、人助けを当たり前にする、揺るぎない信念をもつ、始めた救済活動に周囲の協力をどんどん得ていく渡辺さんの様子に、同じ20代の学生達はどうにも圧倒されていました。お二人の優れた語学能力はもちろん、社会を善くしよう・変えようとする強い意志、できることを直ぐに表明し実践する、成果をアピールし周りに認められていく姿に接して、賞賛の声が上がっていたのは言うまでもなく、学生には将来を見据えて自らを振り返る貴重な機会となりました。



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