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家政学部 建築・デザイン学科ニュース詳細

更新日:2020年10月15日

授業紹介

【家政学部 建築・デザイン学科】「建築&デザイン総合演習」活動紹介

 

建築コース・デザインコース合同授業「建築&デザイン総合演習」

 

 

 

                    (2019年度共立祭展示案内ポスター)

 

 

 「建築&デザイン総合演習」は、家政学部 建築・デザイン学科 3年次の学生が、建築コース・デザインコース合同で行う授業です。

 共立女子大学構内における「サイン計画」や、大学周辺の地域を対象とした「屋台計画」をテーマに、各コース各分野の垣根を越えて構成される横断的に繋がれたチームでディスカッションを重ね、またグループ間では互いに競い合いながら作品の制作を行います。グループごとにフィールドワーク・ディスカッション・提案作成・発表という一連の流れを繰り返すことで完成度を高めます。

 建築コースとデザインコースといった、異なる分野の学生が協力し制作を行うことで、実際に行われるデザインの仕事に近い、他分野の人たちとのコラボレーションを実施しています。まちと人のアクティビティとの関係を計画に反映させ、またチームとして各々の技術を生かした適切な役割分担を行い、テーマに沿った状況を分析・評価し、設計・デザインする力を養います。身近な空間に関心を持ち、意欲的に取り組むことが必要となる授業です。

 

 

 

 

 

 

 本演習では、第1課題・第2課題の2課題に取り組みます。授業スケジュールとしては、第1課題は、後期開始から共立祭までの4週にあたる約1ヶ月間、第2課題は、共立祭後から最終講評会までの11週にあたる約3ヶ月間で制作を行います。

 では、2019年度の課題と作品をご紹介します。

 

 

 

 

 

 

●第1課題:共立女子大学【サイン計画】●

 

日々学び、日常的に目にする共立女子大学構内の「サイン計画」

学内に用いられるサインの現状、及びイベント時の実態に関する調査・分析を行った上で、

訪れる人がよりスムーズに行動でき、快適に過ごせるようなサインを考案します。

大学構内だけでも、キャンパス全体のマップや、案内板、階数・棟名・室名の表示、

フロア案内、ピクトグラム、掲示板など、多くのサインがあります。

初めて訪れる人でも目的とする場所に迷わずたどり着ける機能性と、

共立女子大学らしさや美しさといったデザイン性を兼ねたサインを提案する課題です。

 

 

 

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  • 【やじるし】

    矢印で人を導く。
    大学構内の案内表示の少なさに着目し、それを改善する
    にあたり壁面や床面に矢印を起用したサインを考案した。
    また、矢印を起用することで、
    誰もが一目で理解できることを目的とした。

  • 【キューブでつくるサイン】

    ピクトグラムとロゴを使用し、言語を最低限に収めた。
    言語は視覚と触覚で分かるよう、目立たせたい所を立体的にした。
    また、学生に向けての情報は1階ロビーと学生課に、
    一般の人に向けての情報はショーケースの場所にまとめた。

 

 

 

 

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  • 【BELT INFORMATION】

    掲示物が整理されておらず、空間構成のテクスチャーが異なるため
    大切な情報が得にくく、落ち着かない空間になっていると考え、
    私たちは"帯"を用いたサイン計画を行った。
    存在感のある展示を取り入れることで、空間に統一感をもたらし、
    案内へ視線を誘導し、動線へと導く。

  • 【SAKU sign project】

    洗練された女性らしさをコンセプトに、丸みのあるドットや
    統一感のある色を使い、女性らしさを表現した。
    また、共立女子大学のシンボルマークは「桜」である。
    色やフォルムの柔らかさに女性らしさを感じ、
    今回はその桜を取り入れたデザインも考案した。

 

 

 

 

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  • 【Solid】

    Solidは立体という意味である。
    街に溢れる様々なサインは平面的・二次元的なものが多く、
    私たちの共立女子大学も例外ではない。
    私たちはそんな見慣れた"サイン"を、思わず見たくなって
    しまうような、視覚的にインパクトのあるわかりやすい
    "立体"による新しいサインを考えた。

  • 【Simple・Pleasantly・ Graphic】

    本校の現状を調査した結果、
    「色が少ない」「サインが小さい」
    「単調で面白くない」「案内の位置が悪い」
    などの欠点があげられた。
    このことから、初めて来校する人にも分かりやすく
    シンプルなグラフィックピクトグラムを作り、
    それを各階ごとに色分けして楽しめるように考えた。

 

 

 

 

 

 

 

●第2課題:街を元気にするプロジェクト【屋台計画】●

 

神保町のまちの豊かな景観と活気をつくり出す要素の一つに、店頭に置かれるワゴン・ブックシェルフがあります。

その特徴を利用し、イベント時には様々な場所に展開でき、かつ活気溢れる神保町に繋がる新たなブランド、

または既存ブランドのさらなる発展に繋がるような屋台を、神保町の歴史・資源・現状を調査した上で考案します。

セルフビルドが可能・解体が容易・通行の妨げにならない形状・可動式といった条件のもと、

ロゴマーク・サイン・ポスター・スタッフ制服・家具や食器など、プロモーションツールまでを含めた提案を行います。

「街を元気にする」をテーマに、各チームで街を調査し、必要な空間・機能・ものを抽出します。

具体的な空間、またそこで必要な家具や使い方をトータルに計画し、創造し、提案することを目的としています。

 

 

 

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  • 【HARVEST BOOK JINBOCHO】

    木に実っている果実を見つけて収穫するように、
    自分にとってBESTな本を見つけ、手に取って(収穫して)もらう。
    「本を見つける」ということを通じ、
    神保町の街で新たな発見をしてもらうきっかけを作ったり、
    普段、仕事などで神保町を訪れる人々や
    親子のコミュニケーションの場をつくる。

  • 【COU COU -pop up marche- 】

    「本×○○」
    本×屋台、本×路地、本×喫茶店、本×BAR
    すずらん通り最大の魅力である本と、
    隠れた魅力を掛け合わせることで、
    さらに魅力的な体験をつくれるのではないかと考えた。
    本×神保町で今以上の魅力的な街を作っていく。

 

 

 

 

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  • 【おにぎり亭】

    神保町は、学生や会社員など多くの人々が行き交う
    まちであり、忙しい人々にとってお昼は貴重な時間である。
    この貴重な時間を有効的かつ手軽に美味しいご飯を
    食べられるよう、おにぎり屋台を提案する。

  • 【YORU・YORU 寄る夜】

    裏路地で一息つける空間。
    大通りの雑多な賑わいとは異なる路地の
    静けさの中に、大人な賑わい空間をつくる。
    レコードと人、店舗と人が屋台を通して
    新たに出会い、路地空間が豊かな居場所となる。

 

 

 

 

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  • 【にてほん】

    神保町の古本屋や喫茶店の魅力を知ってもらい、
    神保町に足を運ぶ人を呼び込む屋台を考案した。
    「古本」「喫茶店」を神保町の資源とし、
    本を味覚で表す"味覚×読書"をテーマに作成した。
    古本屋と喫茶店が提携することにより、
    まち全体が魅力的なものとなり、さらなる地域活性化に繋がる。
    また、本と喫茶店を普段とは異なる視点から見ることにより、
    新たな発見が生まれることを目的とした。

  • 【さくらすたんど さくら通り活性化計画】

    「さくら通り」という名前から、
    さくらにちなんだ料理やさくらの木を使用した屋台を計画した。
    また、さくら通り沿いの店の分かりにくさを、
    店名の紹介コースターをつくり配布することで解決し、
    新たなお客さんの獲得を促す。

 

 

 

 

 

 

 

最終的には、講評会を開催し成果物のプレゼンテーションを行います。

先生方や学生のみならず、大学周辺の地域に関係する方々をお招きし、各提案に対するご意見をいただきます。

神保町の「街を元気にするプロジェクト」として、実際にこの街で過ごす方々の生の声を伺うことで、

建築やデザインの仕事に携わる人間として、街に手を加える責任を実感しつつ、より実践的に課題に取り組むことが出来ます。

 

 

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                             (講評会の様子)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【編集】共立女子大学大学院 家政学研究科 人間生活学専攻 博士後期課程2年 山田真由