家政学部[児童学科] 家政学部[児童学科]

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家政学部 児童学科ニュース詳細

更新日:2022年05月11日

授業紹介

「看護学部小児看護学との合同ゼミ」

 守隨ゼミと看護学部西田先生の小児看護学ゼミは、この時期に合同ゼミを行っています。看護学部は卒業論文執筆のペースが早いため、この時期に中間発表を行い、守隨ゼミの4年生が質問や意見を出します。最後にはフリートークで交流し、子どもを取り巻く異分野の違いを実感するのです。児童学と小児看護学は、保育園および病棟保育という共通の現場をもつ学問分野であり、異質性を相互に理解して連携を目指すべき関係にあります。

 今回の合同ゼミでは、主として2つの議論が起こりました。1つ目は、疾病や障害を有する子どもが学校生活でどのような「不都合が生じるのか?」です。階段の昇降、体育の不参加、疲れやすく休息を要すること等に注目する看護学生に対し、児童学生は人間関係に注目する傾向がありました。この議論を通して守隨ゼミの学生たちは、看護の実践者のまなざしが子どもの家庭生活、学校生活に及んでいることに驚きをもって気づきました。

 2つ目の議論は、子どもを救急搬送するか否かを判断するにあたり、保護者の良識を求める看護学生と、家庭で(多くの場合夜間)保護者が孤独な判断を迫られること、子ども自身が病院に連れて行ってほしいと求める場合があることについて言及する児童学生の間で、両分野の観点の違いが浮き彫りになりました。子ども・子育てというテーマは看護学と共通のテーマであることを実感できた、貴重な学びの場となりました。