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家政学部 被服学科ニュース詳細

更新日:2019年03月15日

研究紹介

【家政学部 被服学科】日本相撲協会からの委託研究として「射水川化粧まわし」の修復に取り組みました。

 被服平面造形研究室では、(公財)日本相撲協会より委託された、「射水川化粧まわし」の修復に関する研究に取り組みました。この作品は、大相撲力士射水川(いみずがわ、1894‐1956)が用いた、羅紗地(ラシャ:ウール素材)に刺繍がほどこされた化粧まわしで、大正時代に制作されたものです。現在は、両国国技館(東京都墨田区)にある相撲博物館に収蔵されています。作品全体に虫食いによる穴と欠損箇所が見られ、金糸の刺繍や裾の装飾である馬簾(ばれん)も外れた状態でした。このままでは安全に展示、保存できないため、約8か月かけて修復を行いました。修復後、損傷個所は固定され、化粧まわし全体が丈夫になり、安全に展示、保存できるようになりました。

 今後も被服学科では、文化財を次世代に継承するために保存、修復の研究に取り組んでいきます。

 

              修復前                          修復後

 

虫食いの穴 調査の様子 修復の様子