看護学部

Faculty of Nursing

ニュース一覧へ戻る

看護学部ニュース詳細

更新日:2023年01月23日

授業紹介

【看護学部】小児中心の訪問看護ステーション看護師による特別講義を行いました(在宅看護援助論)

  周産期医療の発展を背景に、日常的に医療機器を使用しながら地域で生活する「医療的ケア児」が急速に増え、このような

子どもたちとその家族への支援が社会的な課題となっています。小児の在宅ケアに取り組む訪問看護師を講師にお招きし、

小児看護学との科目間連携による特別講義を行いました。


   2年生の在宅看護援助論の授業では、多摩地域で小児を中心とした訪問看護ステーションを展開している「株式会社スペースなる」の訪問看護師の伊藤百合香さんをお招きし、特別授業を行いました。講義では小児訪問看護の対象の背景から、看護のポイント、実践事例の紹介など、写真や動画を用いて大変わかりやすくお話しをいただきました。学生たちからは「小児の在宅看護の現状をなかなか目にする機会が無いため、実際の映像などを混じえてお話を伺えてとても大きな学びを得た」「数年前までは生きていくことすら難しいと言われていた疾患の子どもたちが、楽しく生きていけるよう支援することは素晴らしいと感じた」「子どもだけではなくその家族もやりたいことにチャレンジできたり、当たり前のように生活できたりするために、前向きに取り組めるようなサポートをすることが大切だと感じた」「医療と福祉と教育を包括した支援と計画が必要であるが、不足している現状もあり、社会資源の利用には様々なハードルがあることが分かった」などの感想が寄せられました。学生たちは、病気や障がいを持つ子どもたちの可能性を広げる看護実践から現状の課題まで、大変多くの学びを得ることができました。

   今回の授業のテーマであった小児在宅看護は、カリキュラム上は地域在宅看護学と小児看護学がオーバーラップしている学修内容となります。今回の特別講義の開催に当たっては、小児看護学の教員と事前に打ち合わせを行い、小児看護学援助論の授業「在宅療養を行っている子どもと家族への看護」の単元で先行して関連内容の基礎知識を教授し、在宅看護の特別講義で訪問看護師による実践のお話の理解が進むよう調整を図りました。学生たちにも小児看護の授業内容を復習して特別講義に臨むよう促したことで、2つの授業のつながりを意識することができたのではないかと思います。今後も効果的な授業展開の工夫を重ねていきたいと思います。

 

 

                                                                                                                                        (地域在宅看護学領域)