看護学部

Faculty of Nursing

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看護学部ニュース詳細

更新日:2021年07月30日

授業紹介

【看護学部】保健師課程の1期生が乳幼児健康診査の演習を行いました

看護学部では、2019年度に保健師課程が開設され、現在3年生の1期生が演習に取り組んでいます。公衆衛生看護展開論の授業では、乳幼児健康診査の演習を行いました。

 乳幼児健康診査(健診)は、母子保健法では、1歳6か月児健診と3歳児健診が市町村に義務付けられていますが、その他の乳幼児にも必要に応じて健診を行うことが推奨されており、3~4か月児健診は、多くの自治体で実施されています。

授業では、事例を用いて3~4か月児健診、1歳6か月児健診、3歳児健診に必要とされる看護過程の展開(情報の整理、アセスメント、不足している情報の整理、健康課題の抽出、健康課題に対する支援計画を立案)を学習しました。まず、学生各自が看護過程の展開について考え、次いで、各自の学習内容をグループメンバーと共有・討議しました。さらに、グループで検討した内容について発表・討議を行い、全員で看護過程の展開を確認しました(写真1)。

 そして、確認した看護過程の展開を基に、3~4か月児健診、1歳6か月児健診、3歳児健診の問診・保健指導の技術演習を行いました。学生は、教員が作成した各健診の問診・保健指導の場面を視聴した上で、グループに分かれて、ロールプレイを行いました。ロールプレイでは、保健師役・母親役・子ども役・観察者役に分かれて、問診・保健指導を行い、ロールプレイ終了後は、技術確認シートを基に、グループで振り返りを行いました(写真2、3)。また、健診の記録の作成、健診後の継続支援の方法、評価の方法等も学びました。

 乳幼児健診は、子どもの疾病や障害などを早期発見し、早期に治療や療育に繋げるという従来の目的に加え、子どもの健全な成長を支えるための子育て支援を目的として行われています。保健師は、養育者の子育ての悩みや不安の軽減にむけて、一緒に改善策を考え、養育者が安心して子育てができるように支援していく必要があります。本演習では、子どもの成長の確認をする問診の技術だけではなく、養育者との関係を築き、発展させるための対人援助技術を学びました。 (地域・在宅看護学領域)

  • 写真1 3歳児健診における看護過程のグループ発表および討議の場面

  • 写真2 1歳6か月児健診での問診・保健指導の場面

    (左奥・積み木を積んでいるのが子ども役、左手前・子どもの隣が母親役、右手前・保健師役、右奥・観察者役)

  • 写真3 3歳児健診での問診・保健指導の場面

    (右手前・丸の大小について答えているのが子ども役、右奥・子どもの隣が母親役、左手前・保健師役、中央奥・観察者役)