看護学部

Faculty of Nursing

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更新日:2020年07月11日

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3年生が老年看護学実習Ⅰを終了しました

毎年6月に行っている「老年看護学実習Ⅰ」は、地域で生活する高齢者を対象としています。COVID-19の流行にみまわれた今年度は、この実習を遠隔で行いました。

 老年看護学実習Ⅰは「地域で生活する高齢者の特徴と通所サービスなどの社会資源の役割・機能の理解」「健康維持・介護予防期にある高齢者を援助する際の基本的な知識と態度の修得」を目的としています。本来は通所施設に出向いて実習するのですがそれが行えないため、資料一式を学生の自宅等に送付し、パソコン、スマートフォンを用いた遠隔実習を行ないました。直接高齢者の方々と関わることができないため映像教材をもとにしたフィジカルアセスメント、認知症高齢者の映像資料を用いたコミュニケーションの検討などに取り組みました。特にコミュニケーションについては、事例をもとに学生各自が認知症高齢者へのかかわり方を演じ動画撮影しました。事例を分析し、コミュニケーションの方向性を明らかにしてからセリフを書き、練習したうえで撮影に臨みました。カメラに向かって正面から語りかけたり、ぬいぐるみを高齢者に見立ててタッチングをしながら声をかけたり説明するなど、それぞれ真剣なかかわりの様子がうかがえました。また通所施設でレクリエーションを行う想定で企画書の作成もおこないました。身近な材料を用いていかに安全に楽しく実施するか、どのような効果があるのか話し合いました。また準備や片付けの段取りや担当者、実際のセリフまで考えるなど、すぐに実行に移すことができるほど詳細な企画書もありました。

 残念ながら個人作業が多くなってしまいましたが、オンラインによるグループワークやディスカッションの回数を重ねるごとに発言が活発になり、聴く態度も身についてきました。自分とは異なる意見や考え方を共有することの楽しさを感じてくれたようでした。

(写真左:老年看護学実習Ⅰ要項・手引き、写真右:レクリエーション企画へのフィードバック映像資料の一部)