ニュース一覧へ戻る

文芸学部ニュース詳細

更新日:2023年04月13日

その他

【文芸学部】日本語日本文学研究室にて、宮城研究旅行を行いました

日本語日本文学研究室では、3月9日から1泊2日の研究旅行を実施しました。目的地は、数多くの文学者・文学作品を輩出した文都・仙台と、「奥の細道」をはじめ多くの文学作品の舞台となった塩釜・松島で、学生と教員・助手を合わせて約30名が参加。実地踏査を通じて、文学と場所との関わりについて理解を深めました。

 

1日目は、塩釜・松島など松尾芭蕉が旅した地を巡りました。鹽竈神社の表参道は傾斜が非常に急で、上まで登るのも一苦労でした。

202段の石段を登り切った先では、国の重要文化財である随身門、左右宮・別宮の拝殿などを見ることができます。

 

【鹽竈神社 表参道の石段】

鹽竈神社での参拝を終え、塩釜湾から松島湾までは観光船を利用して移動しました。

自然災害によって一部崩壊、変形した島はあるようですが、かつて芭蕉が目にした風景を同じようにして眺めることで、文学の世界をより近くで感じられました。

【観光船から見る鐘島】                     【松島湾 船着場】 

 

2日目午前は仙台文学館を見学したのち、講習室をお借りしてミニ講義を行いました。

ミニ講義では、各先生方のご専門にあわせた、宮城県に因んだ様々な文学作品に関するお話を聞きました。

学生たちは資料を読み込みながらしっかりと耳を傾け、最後には講義内容に関連したクイズにも楽しそうに取り組んでいました。

 

【仙台文学館にてミニ講義】

 

午後は、青葉城を中心に巡るAコースと、末の松山・沖の石を巡るBコースの2班に分かれて各地を見学しました。

大きな津波が襲っても末の松山を越えることはできないという謂れから、あり得ないことのたとえとして、「古今和歌集」や「源氏物語」などでも詠まれている末の松山ですが、実際に木の側に立つと、その大きさに圧倒されます。

 

    【修復中の伊達政宗公騎馬像】              【末の松山】       
   ※2023/3/31に修復完了                            

 

今回の研究旅行中、学年の垣根を越えた交流もみられました。

普段接する機会のない相手との意見交換によって、自身の学びを深めることができたのではないでしょうか。