更新日:2021年12月17日
授業紹介
【文芸学部】造形芸術コースの「日本美術史各論B」の授業で、特別講師として文化財の修復士の半田昌規氏をお迎えしました。
2021年12月16日(木)、文芸学部 造形芸術コース/芸術領域美術史専修の近藤壮先生がご担当される、専門科目「日本美術史各論B」の特別講義として、講師に半田昌規さん(国宝修理装潢師連盟 副理事長、株式会社半田九清堂 代表取締役)をお迎えいたしました。
半田昌規さんは、これまで数多くの国宝・重要文化財の美術工芸品の修理に携われてきた修復士です。
今回は「絵画修復の現状―東洋絵画 指定文化財の修理―」というテーマで、文化財修理の一連の流れ、木、和紙、絹などの劣化しやすく脆弱な日本の文化財の素材と、その修復技術(装潢・そうこう)、修復方法について、屏風や掛軸を例に、わかりやすく解説していただきました。
講義の終わりには「一つの作品の修復にかかる時間はどのくらいですか?」など、学生からの質問にも丁寧にお答えいただきました。
普段なかなか知ることのできない文化財修復の現場の話をうかがうことができ、大変貴重な機会となりました。