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文芸学部ニュース詳細

更新日:2020年01月07日

授業紹介

【文芸学部】十二単の着装見学を行いました!

 日本文学演習ⅠBおよび、日本文学講読Bの授業の一環として、12月19日(木)本館308講義室で、十二単の着装見学を行いました。ハクビ京都きもの学院の乃村宣子院長先生を講師としてお招きし、本学学生をモデルとして十二単の着装の仕方や衣装についてお話しいただきました。春の装いである「紅梅の匂い」という襲(かさね)に、集まった学生たちは目を奪われていました。また、男性の褻の装束である狩衣(かりぎぬ)の着装姿を見ることができ、動きやすくするための工夫された衣装に感心しているようでした。

 授業の履修生をはじめ、その他留学生や教員を含め、多数の見学者が平安時代の装束に魅入るひとときを過ごしました。

 以下、学生のコメントです。


・とても興味深くて面白かったです。女房装束が15㎏だと知り驚きました。だからあまり動かなくてよいふくよかな体型で病弱になってしまうのだなと思いました。衣装の色がとてもきれいでした。

・今まで資料で見ていたものと実物では印象が違い、かなりリアルに当時を考えることができました。身分によって色に違いがでてくることや、歩き方も現代とは違うこと、これだけたくさん重ねるということは、それだけ座っている時間が長いということなどもわかりました。衣ずれの音で女性を意識する当時の男性の感覚もわかったきがします。平安貴族がとても身近に感じられて良い経験になりました。

・十二単の色に黒髪が映えるというのがわかった。裳や唐衣が違うと印象もまた違うのだろうなと思った。狩衣は思っていたよりも分厚いように見えたが、袖口を絞ったりできることで動きやすくしているのだと思った。

・女房装束の歩くとき、立つとき、座るときすべてが美しくて、当時の男性がどこを見て女性を見初めたのかよくわかりました。時代ごとにどのように簡略化され、髪などもどう変わっていったのか興味がわきました。

・演習の授業で平安時代の人々についていろいろ考察してきましたが、実際に当時の人と同じ服装をすることで、今までよりも具体的にイメージできそうだと思いました。