英語入試

〔中学入試〕英語(4技能型)入試のご案内

英語(4技能型)入試のねらい

~スペルミスは減点しません。積極性を重視します~

本校の取り組むグローバル教育の牽引役となる受験生を獲得することが大きなねらいです。
従来実施してきました「中学英語入試」では、「Listening・Reading・英会話面接(日本人教員)」で英語の力を測定していましたが、昨年からの英語(4技能型)入試では、Speaking Testに本校Native教員が対応、出題内容も英語検定の2次試験をイメージしたものに変更しています。
変更理由としましては、4技能の中でも、特に低学年で自然な形で身につけるListeningとSpeakingの力を重点的にみたいと考えているからです。
この2つの技能は、現在小学校で導入されている英語の授業でも、自然と身についていく技能です。
また、Writing Testも導入しました。
今までは、英文を書かせる問題は出題しない、ということを徹底してきましたが、より能力の高い受験生を獲得したいというねらいから導入にいたりました。
「書く」力というのは、4技能の中では最も高度な技能になります。
あえてWritingを導入したことにより、受験生にも「書く」ことの大切さも意識してほしいと思っています。
4技能のバランスがとれてこそ、英語の力も確実なものとなり、将来グローバルな領域で活躍できる可能性の高さを持ち合わせることができます。
このようなメッセージを受験生に受け止めて欲しいと願っています。
もちろん、完成された高度な「書く」力を求めているわけではありません。
身近なことを簡単な英語で表してみることができるか、というレベルであり、よって「スペルミス」は減点しません。
スペルの正しさよりも、英語で表現してみたいという気持ちをWriting Testから汲み取りたいと考えており、そのような観点から採点します。
積極性が重要です。積極的に書き表現してください。

試験内容について

◆レベル:英検4級~3級

Listening Test : 4種類の問題(20分・40点)
A, B: 正しい説明をしている英文を聞いて、適切なイラストを選ぶ問題
C: 英文の質問に対する正しい応答を選ぶ問題。
D: 英文の会話の後の質問に対する正しい答えを選ぶ問題。
※A, B, Cタイプは英会話学校の授業で、ゲームやクイズとしてよく扱われているもの。
Dタイプは英検で出題されている形式。

Writing Test : 5種類の問題(40分・40点)
A, B: 単語、熟語、会話文に関する問題(すべて選択肢を選ぶ問題)
C: 短文の並べ替え問題。
D: 長文の内容について、英語の質問に対する正しい選択肢を選ぶ問題。

E: イラストを見て、簡単な英語を使って描写説明する問題。( Picture Description

Speaking Test :(10分程度・20点)
本校Native講師と英語科教員(日本人)による面接を兼ねたスピーキングテスト。
A: 音読。
B: 音読した英文についての質問。
C: イラストについての質問。
D: 受験生について、身近な事柄についての質問。
※英語検定の2次試験をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。

日本語作文:(30分・参考程度)
600字~800字で、英語に関することを書いてもらいます。
例)「英語をどのように学んできましたか」


※ 過去入試問題は こちら

 

英語(4技能型)入試 要項(抜粋)

  • 入学試験日時  2月1日(水)15:00
  • 募集定員    10名
  • 出願受付    1月10日(火)~1月30日(月)
    〔インターネット出願のみ〕
  • 合格発表    2月1日(水)21:00
  • 入学手続〆切  2月5日(日)

※ 生徒募集要項はこちら

 

 

英語(4技能型)入試 解説動画

「WEB OPEN CAMPUS」の、「入試問題対策会」で配信した、英語入試についての解説動画です。
担当の英語科の教員が過去の問題を取り上げて詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。

 

 

 

卒業生からのメッセージ

【共立二中高で過ごした6年間 日本文化の学びから英検準1級取得まで】

 私は英語入試を受験し、共立二中高に入学しました。私は米国で生まれ、小学校4年生修了まで米国に居ましたので学習言語は英語になっていました。日本の小学校に4年生の2学期から編入しましたが、日本語がなかなか上達せず日本語で学習することはとても困難でした。日本の高等学校の受験をこなすのは大変だと考えた母は私に共立女子第二中学校の英語入試を薦めてくれました。当時の英語入試は英検3級程度の筆記試験、リスニングテストと英語での面接で日本語を用いた試験はなかったので私にとっては好都合でした。(※現在は、Speaking/Writing/日本語作文のアウトプットの要素が加わった4技能型になっています。)

 私の特技は折り紙です。米国の小学校ではクラスメイトたちに折り紙を教えてあげました。折り紙のおかげでいろいろな国の友人が出来ました。私が通学していた小学校はワシントンD.C.にあったので大使館や国際的な研究機関が多く、クラスメイトの半数は米国以外のバックボーンを持つ生徒でした。幼少時の私は気づきませんでしたが、折り紙という日本文化は国際的な環境でのサバイバルツールだったのです。

 英語入試で入学できた共立二中高は、日本文化を大事にしなければならないと思っていた私にとってとてもよい教育内容の学校でした。礼法の授業、和裁、和躾の時間の浴衣の着付け、茶道、華道、食育の時間の郷土色豊かな和食。そして、最も印象的だったことは中学2年から高校3年まで5年連続で演じた白亜祭(文化祭)での落語です。日本語の苦手な私が落語を演じるのはとても大変でした。母音の多い日本語で落語を演じると舌がもつれてしまうからです。当初、白亜祭の落語会場は空席が目立ちましたが、最近は立ち見が出るほどで、白亜祭の名物行事になっています。これからも国際教育にとって最も重要な自国の文化をきちんと伝承していく学校であって欲しいです。

 大学は青山学院大学の社会情報学部に、「海外就学経験者」推薦・特別入学試験を利用して入学しました。この入試の出願資格は海外の小学校課程に4年以上就学し、オリジナルの成績表の提出です。英語と日本語での面接がありましたが、白亜祭の落語を通じて、人前で話す事に慣れていた事と礼法で学習した身のこなしが役に立ちました。面接では「情報」の授業内容の質問がありました。高校での情報の授業では自分で選んだデータを元に分析、考察をしてレポートを書きました。また情報に関する問題を数人のグループでパワーポイントを使って発表しました。この経験が面接時に面接官に好印象を与え、大学での学習の基礎となっています。

 日本の学校の英語教育では、英語の能力が低下してしまうのではと懸念していましたが、朝読書で英語の本を読んだり、センター試験の対策などによって、英検準1級に合格できました。大学入学時の英語のプレースメントテストはTOEICでしたが、735点で一番上のクラスに入れました。

 大学では相模原祭という大学祭の実行委員会に入りました。入試の時に面接対策を充分して頂けたので、実行委員会の入会面接も突破出来ました。実行委員会では協賛企業を訪問したりしますが、共立二中高での学び、経験が役立っています。

 海外の学校に就学経験がある方にとって、伝統のある女子校は自分には不向きと考えてしまう方がいらっしゃるかと思いますが、国際化していく社会において何が必要かを考えて頂ければ、共立二中高のよさを見出して頂けるかと思います。

英語入試に合格して入学した、44回生 平田さん