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Vol.48 阿天坊 佳子 20回生

Vol.48 阿天坊 佳子 20回生

1.今の自分(自己紹介・職業紹介)

両親が八王子市内に1977年に開業したらあめん店「黙古寿」(もっこす)を継ぎ23年が経ちます。

学生時代には全く想定していなかったことですが大学在学中に父が体調を崩し、家業を継ぐことを決心しました。当初は今の仕事に就くことに納得できない自分もいて迷いもありましたが、日々コツコツと続けていく間に飲食業の奥深さや接客業の醍醐味を知り、毎日飽くことなく楽しく働いています。自営業は休みも少なく、また飲食業は重労働でとかく敬遠されがちな職業ですが、人との出会いも多く、やりがいのある仕事です。また努力や工夫次第で可能性は無限に広がり、様々な形に変化を遂げることのできる仕事だと思っています。20代からお客様をはじめ、たくさんの方に出会い見聞を広げてこられたのも店という場所があったからなのかもしれません。また近頃では同級生が店を訪れてくれるようになり懐かしい仲間で集う機会も増えました。私の座右の銘である「ご縁に感謝」を感じる日々を、店を通じて過ごしています。

2019年12月5日には、プラごみ問題の対策で商店会がリユース食器を導入したことが、八王子版のタウンニュースの一面に掲載され、インタビューも受けました。

2.共立女子第二中高時代の思い出、学校の良さや受験生に伝えたいこと

私は中学受験で共立二中に入学し、大学二年生までの8年間「月夜峰」に通いました。中学校に入学してすぐにテニス部に入部しましたが、ふと入った生徒会で高校の先輩方と共に活動する日々が楽しすぎてのめり込み、気がついたら高校2年生で生徒会長を務めるほどに没頭していました。数ある思い出深い生徒会活動でしたが、中でもやはり一番印象に残っているのは「白亜祭」という文化祭です。毎年テーマを決め、全校生徒一体となって一つのイベントを作り上げる喜びは何ものにも代え難く、今も良き思い出として心に深く残っています。

そして、その活動を通じて培われた経験、会議の運営やイベントの企画、推進や交渉事、大勢の人の前で話をさせて頂くことなどは現在とても役立っています。20代から活動に携わる地元商店会での仕事もその一つであり二中高での経験が今の私の礎となっています。学生時代に生徒の自主性や創意工夫を尊重し温かく見守って下さる先生方がいらしたという恵まれた環境があったからこそだと思います。

実は最近も二中高の卒業生でよかったと思える出来事がありました。それは毎年2月に入王子市内で開催される「全関東八王子夢街道駅伝競走大会」に今年、母校陸上部OGの先輩方と共に出場したことです。ひょんなことから中学一年生の時の担任の先生だった石川敬逸先生が率いる母校OGチームの仲間に加えて頂くことになりました。恩師であり、尊敬して止まらない石川先生ご指導の下、先輩方と練習を重ね、本番を迎え無事に完走できた時の喜びはとても貴重な経験となりました。

高校生の頃にタイムスリップしたかのようにクラブ活動さながらの駅伝出場は本当に楽しかったです。チーム名には「K2黙古寿」と店名まで入れて頂き、とても良い宣伝になりました。そして練習で訪れた久々のグラウンドを目にし、400mトラックを走った時、うちの学校は本当に恵まれているなぁとつくづく感じました。卒業して30年近く経つ今でも先生方や先輩方と、こうして交流を持つことができ、また新たなご縁を繋いで頂き、本当に有難いことです。

3.受験生へのメッセージ

是非、共立女子第二中学高等学校を訪れ、一度ご自身の目で実際に見て欲しいと思います。広大な自然に囲まれた学校にはスポーツをするにも、文化的な活動をするにも魅力的な施設が揃っています。また最近良く思うのは女子校に通ってよかったなという事です。この空間でしか味わえない楽しさがあります。卒業し何十年経っても会えばすぐに学生時代に戻れる、そんな素敵な仲間がきっと見つかります。

人生のうちの貴重な6年間もしくは3年間を是非二中高で過ごして欲しいと思います。

4.この学校の良さを、ひと言で表現すると…

一生の宝物となるご縁を育み、紡ぐことができる場所

5.プロフィール

1973年12月2日 東京都に生まれる
1983年 共立女子第二中学校卒業
1992年 共立女子第二高等学校卒業
1996年 共立女子大学 文芸学部卒業
1997年 家業であるらあめん店「黙古寿」入社 現在に至る