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Vol.24 山地祥子 40回生

Vol.24 山地祥子 40回生

1.今の自分(自己紹介・職業紹介)

私は今、長野県の水田でゲンゴロウ類の生態を研究しています。ゲンゴロウ類は泳ぎが得意な水生昆虫です。肉食性なので、その存在が水中の生態系の豊かさを示すとされています。しかし生息環境が減少・変化しており、絶滅を危惧されている種もあります。そこで、私はゲンゴロウ類の生息条件を明らかにすることで、保全策を提案したいと考えています。本校を卒業後、思い切って東京を飛び出して、日本アルプスに囲まれた豊かな自然の中で、大好きな昆虫の研究に打ちこむことができています!
最近では “伝える”ということをテーマにして学びを深めています。研究室では専門家が集まる学会での発表に挑戦し、2016年の日本造園学会中部支部大会では、優秀学生発表賞を受賞することができました。さらに、生物や自然について全く知らない人にも自然の大切さを伝えられるようになりたいと思い、インタープリテーションの講習会に参加したりしています。

  • ゲンゴロウ採取中

  • ゲンゴロウ

2.共立女子第二中高時代の感想、思い出、学校の良さや受験生に伝えたいこと その中で、中高時代に学んで、今の自分のためになっていること

中高時代の一番の思い出は部活動に打ち込んだことです。中学1年生から高校卒業まで6年間、野外研究部に在籍していました。野外研究部の活動の中で最も力を入れて取り組んだのは白亜祭です。白亜祭当日も楽しい思い出がありますが、何より準備期間がとても印象に残っています。放課後や夏休み期間に集まって、試行錯誤しながら準備したのを覚えています。草木染め、小毛玉作りやハーブティーの試飲などの体験ブースを作るときには、来てくれた方に楽しい学びの体験をして帰ってもらえるように工夫しました。中高時代に意識していたことと同じようなことを、最近になってインタープリテーションの講習会でも学びました。その時、当時の自分たちはとても貴重な経験をしていたのだと感じました。そんな貴重な経験を共にした友人たちとは今でも仲が良くて、毎年のすすきの会(野外研究部の同窓会)に参加したり同期で集まったりしています。
友人といえば、長い通学路を共にした友人とは今でも仲が良くて、年数回は遊びに行っています。本校は東京都、神奈川県などから長い時間をかけて通学している生徒がほとんどです。中でも自宅が近所で、長い時間一緒に登下校できる友人は貴重でした。私にとって他愛のない話をしながらの通学時間は一日の楽しみの一つでした。一生大切にしたいと思える友人に出会えたことは、中高時代一番の宝物です。
本校での学びがとても役に立ったと感じたのは、高校卒業後すぐに始めた一人暮らしでのことです。今まで母に任せきりだった家事を自分でしなければならず、不安もありました。家庭科の調理実習のレシピを持って行き、筑前煮やハンバーグをたくさん作って冷凍したりしていました。野外研究部で作ったノビルの餃子も作りましたよ!その後もいろいろな料理に挑戦しています。
中高時代は野外研究部の活動に打ち込み、友人と出会い、(さらにクラシックバレエやピアノのレッスンにも通い、)6年間でいろいろなことに挑戦し、楽しみ、思い出を作りました。とても良い時間を過ごしたな~と感じています。

  • 野外研究部の
    学校周辺の散策

  • 高校2年生の白亜祭

3.受験生へのメッセージ

まずは白亜祭や説明会などに来て、実際に本校を見てください。そして、「この学校、いいな!」と思ったら、ぜひ受験してみてください。入学したら、大好きなことが見つかり、大好きなことに打ち込める学生生活になると思います。中高6年間、または高校3年間をフルに使って本校でいろいろなことに挑戦しましょう!

4.この学校の良さを、ひと言で表現すると…

「大好き!」を見つけて、打ち込めるところ!

5.プロフィール

2012年3月 私立共立女子第二高等学校 卒業
2012年4月 信州大学農学部森林科学科 入学
2016年3月 信州大学農学部森林科学科 卒業
2016年4月 信州大学大学院総合理工学研究科農学専攻 入学