Vol.15 盛田麻央 30回生
1.今の自分について
声楽家をしています。二期会という、オペラの劇団に所属しています。活動としては、オペラやコンサートなど、クラシックのソプラノ歌手として全国各地で歌っています。クラシックの歌手は基本的にはマイクを使いません。生身の声でホールや劇場などを響かせます。会場は30人ほどの小さなサロンから2000人以上入る劇場まで様々です。時には文化庁芸術文化事業として全国の小中学校へ、子供達がクラシック音楽に親しみを感じてもらえるような活動も行っています。そして何より私自身、イタリア語、ドイツ語、フランス語、英語、日本語など様々な言語を使い、様々な時代の音楽に触れることが出来るのは、とても貴重なことだと感じています。個人的には特にフランスの留学経験を活かし、日本の皆様にフランス音楽をもっと身近に聴いていただけるよう勤めています。
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A.モーツアルト作曲「ハ短調ミサ」ソプラノソロ
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B.ビゼー作曲オペラ「カルメン」ミカエラ役
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C.ビゼー作曲オペラ「カルメン」ミカエラ役
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D.ラヴェル作曲オペラ「子供と魔法」羊飼いの娘役
2.共立二中高の思い出
中高校時代は、とにかく部活動に明け暮れた日々でした。もちろん部活動はコーラス部に所属。元々小学校から合唱をやっていた私は、受験の時点からコーラス部に入ることを決めていました。入部してみると、文化部とは思えないほどのスパルタ練習の毎日。でも、自然豊かな学校でのびのびと体を動かしたり、歌ったりすることは本当に素晴らしい環境だったと実感しています。そんな場所で出会った最高の仲間たち!一緒に同じ目標に向かって悩んだり、喧嘩したり、励ましあいながら成長していきました。沢山の時間と思いを積み上げてきた私たちは、今でも友情という美しいハーモニーを奏でています!!この部活での経験は自然と、同学年の友人や先生方との繋がりをも広げてくれたように感じています。登下校の楽しい道のり、クラス一丸となった体育大会、正直勉強は得意ではなかったのですが、一人一人にしっかり目を向けてくださった先生方、全てが財産となり、今の私の声の中に組み込まれています。
私にとっては部活がきっかけとなりましたが、共立第二の卒業生たちの『生き生き』は十数年たっても変わりません。きっとこれから受験する皆さんにも、共立女子第二中高は沢山のパワーやきっかけを与えてくれることでしょう!!
3.受験生へのメッセージ
舞台人の中の用語で、「身体をひらく」という言い方があります。これは人との繋がりに最も重要な要素の一つです。もちろん自信をつけることや、姿勢を整えることなどその中には沢山の意味合いが詰まっていますが、この基本をすべて教えてくれるのが共立女子第二だと思います。
4.学校の良さを一言で表現すると…
人・自然・心 ひらかれた学校。
5.プロフィール
2006年3月 国立音楽大学声楽科卒業
2008年3月 国立音楽大学大学院フランス歌曲コース修了
2009年3月 二期会研修所第52期マスタークラス修了、修了時に優秀賞及び奨励賞
2010年6月 パリ・エコール・ノルマル音楽院 首席修了
2011年6月 パリ国立高等音楽院修士課程を満場一致の最優秀の成績で修了
www.moritamao.com