vol.60　永島美紅子　39回生

まさか自分が先生になるとは思ってもみませんでしたが、今思うと共立第二で六年間過ごしたことが大きく影響していると思います。この六年間で私は自分の好きなこと、そして、自分らしさを追求することができました。共立の恵まれた環境と素晴らしい先生方は、胸を張って自慢できる共立の強みだと思います。

共立第二と言えば、何といっても高尾の大自然です。中学一年生の時に蛍の鑑賞会に参加したのを今でもよく覚えています。東京にいながら自然をこんなに身近に感じられる学校は他にはないと思います。何面もあるテニスコートやゴルフ場に400メートルトラック、そこから臨む素晴らしい山々の景色。部活や体育大会、そして文化祭に本気で打ち込めるのびのびとした環境は、忙しい十代を過ごすのに不可欠だったと思います。今回の帰国中に、共立にお邪魔させて頂く機会がありましたが、こんなにも恵まれた環境で自分の大事な十代を過ごしていたんだなと改めて感じました。今でもアウトドアが好きで、バッファローでもよく緑の中を散策して癒されています。

そして、お世話になった先生方は自分の成長に大きな影響を与えてくださいました。特に英語の榎本先生と現代文の田中先生の授業は非常に印象に残っています。学生の興味を掻き立てて、自分の好きや得意を深めてくれる授業が本当に楽しかったです。英語や異文化に興味を持ち始めたのも、榎本先生のおかげです。先生がよく授業で洋楽を流していて、私は音楽から英語への興味が生まれ、自分の得意科目にすることができました。田中先生とは好きなアーティストの話で一緒に盛り上がり、共感してもらえたことが、とても嬉しかったです。学んだ英語を実際に使ってみる練習ができる英会話のクラスでは、ネイティブスピーカーのアンドリュー先生もいらっしゃり、実践する楽しさも学びました。自分が先生となった今、共立の先生方一人一人のご経験やお人柄が学生に与える影響力は素晴らしいものだと感じています。先生方に温かく見守ってもらえたことが、私らしさ、人生のルーツを育ててくれたと思います。そして、十年以上経った今でも、当時のことを笑いながらお話しできる先生方との繋がりに感謝しています。なんと、アンドリュー先生は私が今住んでいるバッファロー出身でいらっしゃることがわかり、驚きました。

共立第二中高は貴重な十代を過ごす場として、素晴らしい学校です。何年経っても変わらずに笑い合えるかけがえのない友達に出会い、のびのびとした環境で思いっきり自分らしさを楽しんでください。どんな時も先生方が味方になってくれるので、失敗を恐れず思いっきり勉強、部活、学生生活に打ち込めると思います。少しでも「やりたい！」と思ったことは、何でも挑戦してみてください。

現在は英語にさらに力を入れていて、留学のコースもあるようなので、正直うらやましいです。

将来の自分を探すことの出来るところ。これから女性が活躍できる可能性はたくさんあります。「女性だから」という枠にとらわれず、共立第二で自分の可能性を広げることができると思います。そして、共立で出会う同志は一生ものです。

2011年　共立大学国際学部入学
2015年　共立女子大学卒業
2015年　森トラスト・ホテルズ＆リゾーツ株式会社　東京マリオットホテルへ就職（エグゼクティブラウンジ担当）
2017年　退職
2017年　Wellesley College　ティーチングアシスタントを務める
2018年　Middlebury College　ティーチングアシスタントを務める
2019年　Coto Language Academy（東京）にて日本語講師を務める
2020年　University of Arizona　大学院に入学　東アジア研究学部で言語学を専攻
2022年　大学院卒業
2022年―現在　University at Buffalo (SUNY) へ就職　日本語講師を務める