共立女子大学・共立女子短期大学

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vol.37 29回生 大平奈緒子

vol.37 29回生 大平奈緒子

1.今の自分(自己紹介・職業紹介)

現在、渋谷区立松濤美術館で学芸員をしています。学芸員は、主に展覧会の企画、美術作品や資料の収集・保存、調査・研究が主な仕事です。また、ギャラリートークや講演会、ワークショップ、学校を訪ねての出前授業など教育普及活動もします。

私が働く松濤美術館では、絵画や彫刻、染織品、やきもの、古い時代のものから現代作品まで、様々な展覧会を企画し、開催します。他の学芸員と分担しながら、1年に主担当、副担当とあわせて2〜3回、展覧会を担当しています。また、区立の美術館ということもあり、渋谷区在住、在勤、在学の方を対象にした公募展、区内小中学生の作品を展示する小中学生絵画展を開催するなど、地域との関わりも大切にしています。

学芸員の仕事は、現代まで遺されてきたものを、次の世代に渡す、そして多くの人にその価値や面白さを伝える、いわば美術と人との橋渡し役です。人が創ったもの、何百年も遺されてきたものを扱うことはとても緊張感がありますが、作品を大切にしながら、いかに魅力的に展示するかを考え、一人でも多くの人に美術の面白さを伝え、楽しんでいただけるよう、日々奮闘しています。

2.共立女子第二中高時代の感想、思い出、学校の良さや受験生に伝えたいこと。

私は中高6年間を共立で過ごしました。自然豊かな場所柄か、とてもおおらかな学校で、のびのびとした日常を思い出します。

中学の頃から歴史が好きで、友達と一緒に職員室や準備室に押しかけては、日本史や世界史の先生を捕まえて話をしていました。いつでも相手をしてくださった先生方には感謝しています。放課後に山の中にある八王子城趾に行ったり、中国研修旅行に参加して、万里の長城や始皇帝陵などにも行きました。「歴女」という言葉もない頃で、渋い趣味だったのかもしれませんが、一緒に分かち合える友達や、受け入れてくれる学校の雰囲気があったからこそ、この「好き」を育てることができたのだと思います。美術史という歴史に携わる仕事に就いたのも、この時に育んだ「好き」があったからです。

友達と遊ぶのが楽しすぎたのか、中学時代は部活動には積極的に参加していませんでしたが、高校1年生になって、演劇に興味を持つようになりました。後ろの席の子がビデオを貸してくれたのです。そこから演劇にハマり、引退まで1年ちょっと、という時に演劇部に入りました。経験が必要な部活で、こんなに短期間でも入りたいという人はきっと初めてだったと思います。顧問の先生やコーチは、私がどうしたいのか、入部の前にしっかり話を聞いてくださいました。部員の友達も相談に乗ってくれ、異例な私を先輩や後輩も暖かく受け入れてくれました。今でも演劇は好きでよく観に行っています。ジャンルは違えど同じ「芸術」なので、仕事に通じるものも感じます。今、学校生活を思い返して、本当に好きなことをやってきたと改めて思います。好きなことを追求する、何でもやってみたらいい、という考え方ができるのも、中高6年間、共立で過ごしてきたからだと思います。

私は高校を卒業した後、イギリスに留学し、帰国後はホテルに就職しました。仕事のかたわら通信教育で美術史を学び、学習院の大学院に進学、そしてついには学芸員に…と、ストレートには現在の職に進みませんでした。回り道をしているように見えるかもしれませんが、どれも自分に必要な経験だったのだと自信を持って言うことができますし、この経験があったからこそ、現在の職に就くことができたと思います。それも、共立での6年間が根本にあることは間違いありません。

3.受験生へのメッセージ

現在の校舎は、私が通っていた時には大学の建物でした。校舎が移ってから遊びに行きましたが、フリースペースも多く、いつまででも友達や先生と過ごしていられそうで、羨ましくなりました。ぜひ一度訪ねてみてください。学校全体の和やかな雰囲気も感じていただけると思います。

4.この学校の良さを、ひと言で表現すると…

「自分」を伸ばせるおおらかさ

5.卒業後のプロフィール

2001年3月 共立女子第二高等学校 卒業
2006年6月 英国国立セントアンドリュース大学 経営学修士課程 終了
2006年10月 日本ホテル株式会社 入社
2012年3月 京都造形芸術大学 通信教育部芸術学コース 卒業
2014年3月 学習院大学大学院 人文学研究科美術史学専攻 博士前期課程 終了
2014年4月 学習院大学大学院 人文学研究科美術史学専攻 博士後期課程 入学
2015年4月 公益財団法人渋谷区美術振興財団 渋谷区立松濤美術館 学芸員