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更新日:2020年03月06日

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高校写真部の活動の様子が、「カメラタイムズ」紙に掲載

高校写真部の活動の様子が、「カメラタイムズ」紙に掲載されました。「カメラタイムズ」はカメラ・映像機器メーカーの重役さんなら必ず読んでいる、歴史ある業界紙です。その新聞のコラムに高校の写真部が取り上げられたのは、共立女子高校写真部の活発な活動ぶりが注目されたからです。年間で撮影会は25回以上、写真コンテストへの応募は今年度22回、その結果60作品が受賞したほか、校内の行事の撮影なども熱心に行っています。その様子を書いてくださいました。

 

記事内容の掲載許可がおりましたので、こちらに掲載いたします。以下記事の内容です。

 

■写真でハツラツ「共立女子高校写真部」

 写真愛好者に若い女性が目につくようになりました。そこで若手代表として千代田区一ツ橋にある「共立女子中学高等学校」の高校写真部を訪れて、顧問の松浦展(のぶ)先生にお話をお伺いしました。なぜ共立女子高校写真部かということですが、各地で行われるフォトコンテストへの応募数、入賞者数が半端ではなく、活発な部活動が素晴らしいのです。

 松浦先生にお伺いすると、写真部員は各学年25名ほど、1、2年生で50人を超えない人数で、これはPC(パソコン)室の設備が50台だからで、写真の大学を目指す部員(隔年に1人位)を除き、3年生は受験のために引退するという流れなのです。共立女子学園神田校舎の中高には50以上の部活動があり、写真部は10年以上大人気で、希望者は公平を期すために先着順受付けで、入部受付日は朝6時前から列を作るほどとのことです。このため入部を希望しながら入れない生徒さんも多数いて写真部の人気のほどがわかります。

 活動は撮影会や学校行事で撮った写真をPC室で1人1台あて用意されたパソコンでセレクトし、コンテストに応募したり、その写真が生徒会誌や学校新聞、学校のHP(ホームページ)やFacebookに掲載されたりもされるようですが、写真部専用のサーバーが用意され、決められたホルダー、ファイル名を使うことで、誰が・何時撮影したかわかるようになっていて、他の人のデータを見て勉強することもできるのです。

写真部の活動は火・木・土曜日で、フォトコンテストへの応募前には連日となることも多いそうです。撮影会とフォトコンテストへの応募はそれぞれ年25回ぐらい。プロ写真家による人物撮影の指導もあり、2019年の撮影会は、下記のように活動しています。▽1月=横浜、▽2月=京島、▽3月=房総半島、新宿御苑、▽4月=谷中・根津・千駄木、房総半島(4回)、▽5月=(春季体育行事)、川越・荒川土手、栃木、▽6月=(九州修学旅行、福島英語研修)、▽7月=台場、茂原七夕祭り・銚子電鉄、▽8月=江ノ島、真岡鉄道・烏山ひまわり(2回)、夏合宿(長野県白馬村・奈良井宿 2泊3日)、▽9月=東京都庭園美術館、(体育祭)、東京ディズニーシー、▽10月=共立祭(文化祭)、▽11月=京島・愛宕神社(愛宕神社は2回)、▽12月=東京駅・有楽町・表参道、クリスマス・年末年始の風景の撮影(個人活動)というわけで、その活発さには圧倒されます。

■2019年は22のフォトコンテストへ応募

 写真展への応募は、共立祭(文化祭)に展示した写真820枚を中心に、2019年は22のコンテストに応募し、部員総出で応募したのが9回あるということで、50人近い人数が一気に応募してくると、主催者もびっくりでうれしいことだと思うのです。ちなみにプリントはコストと時間の関係からネットプリントへ依頼だそうです。

2019年の入選時実績の一部を紹介すると、日大理工学部交通システム工学科写真コンテストでは大賞と特選を取り、タムロン鉄道風景コンテストでは入選・佳作に7人、フォトシティさがみはらでは2人、朝日・読売新聞社の全日本写真展・よみうり写真大賞ではそれぞれ1人ずつ入選、中高生部門のない市原市観光写真コンクールでは最優秀賞、優秀賞他7人が入選、きたもと写真コンクールでは優秀賞他6人が受賞、木と合板写真コンテストでは理事長特別賞の他2人が学生奨励賞を、川の写真コンクールでは金賞・銅賞を、道のある風景写真コンクールでは銀賞・銅賞他8人が受賞し、学校賞も合わせて受賞という具合に、応募したフォトコンテストでは軒並み入選をはたしてます。

 これだけの活動をするには松浦先生のご苦労も多く、真岡鉄道の蒸気機関車を2日間撮影に行ったときは、下見だけで6日かけたというから、先生の熱意のほどをお察しいただけると思うのです。このような活動で共立祭写真部展示では2,000人ほどのお客さんが来場、学校新聞や案内での写真活用などもあり、写真部の活動は学校の評価も高いようです。

■進学後も写真を身近に活動の輪広げる

 さて写真業界的に見ると、カメラは何を皆さん使っているのかということで、お聞きして見るとお勧めのカメラは様々な観点からニコンD5600だそうです。瞳AFが使えるのでそろそろミラーレスかなということでZ50を考慮しましたが、高価なので今年からはキヤノンEOSMかなと考えているとか。被写体は人物が多いので、瞳AF機能は外せない機能かもしれません。

 ほとんどの生徒は大学へ進学するのですが、部活動は写真以外へ行く人が多いのだそうです。その理由は指導者がいないことや、お互いを切磋琢磨する環境がないことによる物足りなさからだということです。ただその一方で、大学運動部の写真係、ミスコンテストや大学HP、結婚式のカメラマンなど、腕を活かしている卒業生も多いということです。高校2年間の間に写真の楽しみを覚えたことは、大学生活、社会人になっても、家庭に入っても必ず役に立つはずだと思うのです。最後に生徒さんの作品の前で松浦先生と記念写真を撮りましたが、私の顔の表情が硬いと何度もダメだしされました。そういえば写真部皆さんのお顔の写真は、ニッコリ、元気ハツラツ、まさに青春していました。

(筆者・日本カメラ博物館)