HOME

INFORMATION一覧

INFORMATION詳細

INFORMATION一覧へ戻る

INFORMATION詳細

更新日:2020年01月18日

中1 中2 中3 高1 高2 高3 保護者 受験生・小学生

冬季講座『未来食堂へ行こう!【打豆編】』について

 冬季講習では夏季講座の発展版として「未来食堂へ行こう!【打豆編】」を開催しました。夏季講座同様に本校から徒歩1分の場所にある未来食堂の小林せかいさんに協力を仰ぎ、メニューを提案するというコンセプトはそのままにしました。一方新しい試みとして、将来的な中高大連携の取り組みを視野に入れ、共立女子大学の学生をファシリテーターとしました。

 また、中心となる食材を限定して統一感を出してみることにしました。そこで大学が福井市との連携協力でメニュー開発に使用した郷土食材「打豆(うちまめ)」を軸にしました。

 

【事前活動1 2019年12月6日】

 講習に先駆けて、打豆の製造・販売を手がけるとともに啓蒙活動にも積極的な髙橋製粉所代表取締役・髙橋英夫様をお招きしました。打豆の歴史や料理についてレクチャーして頂き、「大豆の種類と歴史」「福井と大豆文化」「全国打豆マップ」など文化的な背景を幅広く知ることが出来ました。一般的な大豆の色の他に、緑と黒もあることを初めて知りました。福井市東京事務所の方にも同席頂き、福井県は油揚げの消費量が全国一であるなど福井の食文化について伺うことも出来ました。

 

【事前活動2 2019年12月7日】

 打豆メニューの提案に際して、調理特性を確認するため、打豆の炊き込みご飯と、煮出し汁を試食しました。各色の打豆の香りの特長と旨味を活かす調理方法の選定や、形や色を残す工夫などについて確認しました。髙橋社長のお話通り、打豆を煮ただけでうまみが出るので煮汁を出汁代わりに使えることも確認できました。ファシリテーターの大学生も味見し、それぞれ講習に向けてイメージを膨らませました。

 

【1日目 2019年12月21日】

 講習1日目は、学生、生徒、教員の自己紹介から始まりました。学生による机の並べ方に特徴があり、グループ席と、後ろ一列に見学者が座る席が設けられていました。その後生徒同士のアイスブレイクが行われ、事前に考えてきたワークシートにそって、メニューをどうするのか打合せが始まりました。

 

~最初の提案メインメニュー~

 Aさん…ししゃもの天ぷら、打豆の入った炊き込みご飯

 Bさん…打豆をカレールーに入れた、打豆カレー

 教員・大学生…鶏肉と打豆の中華煮込み

 

 その後は夏季講座と同じ流れで未来食堂に行き、前もって考えてきたメニューを小林さんにそれぞれ提案をします。提案後に対して様々なアドバイスを受けました。教室に戻り、大学生から「リーダーシップ理論」についての講義を受けました。この理論は、21世紀型のリーダーシップはリーダーだけが発揮するようなものではなく、誰もが発揮できるということ(権限なきリーダーシップ)というものです。場に積極的に参加して、それぞれの自分の役割を果たすこと、それがリーダーシップなのだということでした。その後、小林さんからいただいたアドバイスについて大学生が生徒の中に入って、改善点について生徒間の話し合いを上手に活性化させていく様子そのものがそのままリーダーシップ理論の実践だと感じました。生徒も次第に心を開き、もう一度気持ちを奮い立たせていたように感じました。

 

【2日目 2019年12月23日】

2日目は、未来食堂へメニューの再提案に行きました。その後学校に戻って各自メニューの再調整を行いました。

 

【3日目 2019年12月24日】

3日目は、未来食堂に再調整したメニューのチラシを見てもらい、細かな改善点をうけて帰ってきました。学校に戻り、大学生による相互フィードバックが行われました。生徒が生徒に対して、ポジティブなことと、コンストラクティブなアドバイス(ネガティブなことではなく、相手が前向きになれるようなアドバイス)を、付箋に書き出していきます。そしてお互いにそれらを発表しながら生徒に渡していきます。生徒は恥ずかしそうにしながらも、付箋を受けとって嬉しそうな顔をしていました。また生徒がこの3日間で得たものを模造紙にまとめるという取り組みを行い、まとめた上で黒板に貼りつけて、私達に生徒がプレゼンテーションをしました。二人はそれほど人前で話すことが得意な生徒ではなかったのですが、模造紙にまとめるということが、生徒にとって発表をしやすくするという仕組みになっていました。

 

【冬季講習編まとめ】

 

今回はメニュー提供の前週にプロモーションとして福井の郷土菓子「けんけら」を添えたメッセージカードを配付しました。「けんけら」とは大豆の粉に水飴・ 砂糖を加えて練ったものを薄くのばして加熱したもので、打豆と同じ素材であることからアピールにつながると考えました。生徒は授業時間中のため、学生がメッセージカードの作成や実際お店で「まかない」をしつつ、カードを配付しました。

 

次のメニューが未来食堂で提供されます。もしよろしければ訪れてみてください。なお、今回の取り組みに協力いただいている未来食堂は、客席12席と大変小さなお店です。ランチピークを外した、11時~/14時~の来店がおすすめです。また大変混み合うお店ですので、一人でも多くのお客様に共立生の献立を味わっていただくため、ご利用はスムーズにお願いします。

 

1月21日(火) 打豆カレーランチ(打豆出汁カレー・緑の打豆ご飯・焼きカボチャサラダ)

1月22日(水) 冬のあったか打豆ランチ(素揚げ打豆を乗せたタラのムニエル・大根と油揚げの炊き込みご飯・打豆のポテトサラダ)

1月23日(木) 打豆のアジア風ランチ(鶏肉と打豆の中華煮込み・緑の打豆ご飯・黒い打豆入りタイ風春雨サラダ)

 

未来食堂の住所
〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2丁目6−2 日本教育会館

 

未来食堂のHP
http://miraishokudo.com/