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今も活きている、『荒城の月』のダンス係で学んだこと

共立卒業後の進路について教えてください

今に至るまでに夢が何回か変わっているんですよ。私は3歳からピアノを習っていて、ピアノを仕事にしようと東京音楽大学のピアノ演奏家コースに進学しました。ところが、在学中に岩井俊二監督の映画を観てお芝居が好きになって、そこから芸能事務所のオーディションを受けて芸能活動をはじめたんですね。卒業後はフリーアナウンサーの仕事もするようになって、神奈川県のコミュニティラジオでパーソナリティを3年間務めてから、現在はNHK甲府放送局でキャスターとして地域の情報を お届けしています。

PR委員:自分がやりたいものが見えたら迷わずにチャレンジするのですね。

そのときに動かなければ後悔するという思いが強いんです。自分の気持ちを大切にして進路を選んできましたね。

中高時代の一番の思い出は何ですか?

素晴らしい思い出はたくさんあるけれど、一番としてあげるならば、高校3年生の体育祭でダンス係をやったことですね。

PR委員:ええー、『荒城の月』の、あの大変なダンス係をやったんですか!? 今ちょうど私たちも練習しています。

高3で踊る『荒城の月』は、共立の伝統ですものね。せっかくの思い出だからクラスを引っ張るダンス係をやってみようと思って立候補したんです。終わったあとでみんなから、ダンス係一人に一個ずつ手紙が入った箱をもらったのね。緊張が解けたのもあって、涙がバーっと溢れて止まらなくなりました。みんなで一つのものをつくり上げた高校最後のかけがえのない思い出です。

中高での経験は卒業後、どのように活かされていますか?

『荒城の月』の練習をしているのならわかると思うけど、踊るのが得意な人がいれば苦手な人もいますよね。それぞれの気持ちを汲みながら声をかけたり、いろいろな立場で物事を見たりすることの大切さが学べて、その視点は今も仕事の現場で活きています。

PR委員:人をまとめるって大変だなって私も部活で味わっています。この経験は、この先、社会に出たときに役立つんですね。

部活のまとめ役も大変ですよね。でも、共立にはどんなときでも応援して協力してくれる先生と友だちがいます。そういう先生や仲間にこの学校で知り合えたことが、私の財産になっていますね。

私たち後輩にアドバイスをお願いします

卒業してしばらく経ったからこそわかるのですけど、中高のこの時期は人生のなかでもとても貴重な時間です。みなさんには、共立での学校生活の一日一日を全力で楽しみながら、友だちと一緒に過ごす時間を大切にしてほしいですね。行事だって一つひとつに、みんなでやる意味がちゃんとあるからこそ組み込まれているんです。

PR委員:クラスでダンス係をやってくれている友だちのためにも『荒城の月』を頑張ろうと思います。

共立は個性を尊重してくれる学校なので、何があっても諦めたりしないで、自分が好きなこととか胸に秘めていることを大切にして、夢に向かっていってくださいね。

PR委員担当で吹奏楽部顧問の菊地先生と記念撮影

※本インタビュー内容は、2025年2月時点のものです。