音楽

理論を理解し音楽を楽しむことによって、感性を磨きます

音楽科では将来さらに音楽に興味を持ったときに、気軽にアプローチできる姿勢と基礎知識を身につけられるよう努めています。そのため、まず中学校の3年間で全員が総合的に基礎をしっかり学び、選択制となる高校で、中学校で得た知識をもとに、より深い理解と感受性豊かな表現を目指した指導をします。

中学校では歌唱・器楽・鑑賞・理論の4分野をまんべんなく学べるようにカリキュラムを組んでいます。学校行事として中学校卒業間近に行われる合唱コンクールでは、生徒たちがそれまでに身につけたすべてを注いで、課題曲・自由曲を歌い、8クラスが優勝を目指します。また、視聴覚教育の一環として、3年に一度の音楽鑑賞会があります。

学年 前期 中期 後期
中学1年 中学2年 中学3年 高校1年 高校2年 高校3年
目標 ◯正しい楽譜の書き方を身につける。
◯基礎的な表現の技能を伸ばす。
◯音楽に興味、関心をもつ。
◯楽曲のしくみを理解する。
◯楽曲の特徴をつかむ。
◯幅広い鑑賞の能力を高める。
◯音楽理論を総合的に理解する。
◯合唱のよろこびを味わう。
◯音楽に対する総合的な理解を深め、表現の技能を伸ばし、創造的な表現の能力を高める。
◯発声の基本を学び工夫する。
◯世界の音楽に親しみ、歴史の流れをつかむ。
◯声域の拡張と表現の工夫をする。
◯芸術歌曲を理解する。
◯音楽様式と変遷を鑑賞を通して学ぶ。
◯曲想に応じた発声を工夫する。
◯文化的背景と音楽を関連させて理解する。
内容及び方法 歌唱 ◯正しい呼吸法、正しい発声を身につけ、ことばを大切にして、きれいな発声で歌う。
◯移動ド歌唱法による階名唱法を十分行うことで、音程とリズムを正確に歌えるようにする。
◯合唱で、ハーモニーの美しさを味わい、協力して音楽を作り上げていくよろこびを感じとる。
中学3年間では総合的に学習したが、選択となる高校では、歌唱・鑑賞を中心に、楽曲の把握と創造に重点をおいた指導をする。

(歌唱)
◯古典歌曲からミュージカルまで、世界各国の楽曲について、年代・作詞者・作曲者・音楽形式などを理解して歌う。
◯原語による歌唱も含め、個性溢れる豊かな表現の工夫をする。

(鑑賞)
◯音楽史にそって、演奏形態・楽曲の種類だけでなく、楽曲形式まで踏み込んで、 曲を理解して聴く。
◯新しい音楽としてミュージカルを、総合舞台芸術としてオペラ・バレエを取り上げる。
◯各分野の世界的演奏家に親しむ。
器楽 ◯4つの奏法(ノンレガート・レガート・スタッカート・ポルタート)を学ぶことで、楽譜の読み方の徹底と、曲にふさわしい表現を工夫する力を育てる。
◯重奏で、メロディーの重なりの楽しさ、ハーモニーの美しさを感じとる。
鑑賞 ◯音楽史に簡単に触れ、楽曲の形式・楽器や声の組み合わせによる響きを理解して聴く。
◯他教科(地理・歴史・美術など)と関連させた総合学習に発展させる。
楽典 ◯入学時に、正しい楽譜の書き方・読み方の指導を徹底させる。
◯3年間で楽典の基礎を学べるようにカリキュラムを組む。(音名・階名・音階・和音・移調など)
◯理論に偏らず、実技や鑑賞に必要な事柄を中心に、わかりやすい指導を心がける。

※新課程導入に向けてカリキュラム移行中のため、項目が学年により重複していることがあります。