美術

創る楽しさ鑑賞する楽しさを通して自己を発見する時間

実技指導の特徴としては、古典的技法とコンピュータによる演習という両極端な方法を体験させ、比較対照しながらも統合的に扱っている点にあります。

上手・下手という偏狭な価値観で捉えるのではなく、自分らしさを生かし、自己を探す時間ですから、生徒がゆったり考えて作業ができるようにするため、課題の提出数は極力減らし、結果よりも過程を重要視しています。そのため一つの課題制作にあたって、関連する情報を本校独自のマルチメディアを使って豊富に提示したり、近隣の美術館での鑑賞時間を設けたりし、生徒の意欲を引き出す誘いかけをできるだけ多く行っています。

美術の時間を通して、目に見えない感覚(誰もが解き切れずもどかしく感じている個人的心象)を目に見える形に置き換える純粋な意志が働くよう、何らかのきっかけや道標が与えられることを願っています。

学年 STEP1(基礎・前期) STEP2(錬成・中期) STEP3(完成・後期)
中学1年 中学2年 中学3年 高校1年 高校2年 高校3年
目標 ◯幅広い表現及び鑑賞の講義・実技(技法)指導を重ねることで、造形能力を高めるとともに、知性と感性の統合を図り、美術に対する広い視野での見識・能動的な姿勢がもてる豊かな情操を養う。 ◯観察・想定などを行い、自然物・人工物に対する関心や探求心を高め、創造する能力と態度を育てるとともに、基本的な美術史を理解させ、幅広い芸術観を育成する
内容及び方法 前期 ◯色彩について
(基礎色彩論)
◯頭蓋骨のある静物画
(絵画古典技法演習)
◯CDジャケットのデザイン
(CG演習)
◯西洋美術史概説
(バロック~現代)
◯油彩画具の概説
(顔料と溶き油、基原材)
◯石膏胸像
(P10号・油彩)
◯私のすまい
(CG演習)
◯美術館見学
(東京国立近代美術館)
◯抽象的ドローイング
◯石膏デッサン
(木炭デッサン)
◯美術館見学
(ブリヂストン美術館)
後期 ◯合成生物と私
(CG演習)
◯美術館見学
(東京国立近代美術館)
◯自刻像
(塑像演習
◯想定自画像
(絵画混合技法演習)
◯美術館見学
(東京国立近代美術館)
◯西洋美術史概説
(原始時代~ルネサンス)
◯模写
(西洋絵画技法演習)
◯パズルゲームのデザイン
(CG演習)
◯写真を基にした自画像
(CG演習)
◯バロック風(光と影の表現による)自画像
(P10号・油彩)
◯漫画・劇画表現
(CG演習)
◯抽象絵画
(CG演習)
◯抽象絵画
(F20号・油彩)
◯理想的他者の肖像
(S10号・油彩)

※新課程導入に向けてカリキュラム移行中のため、項目が学年により重複していることがあります。

生徒作品集