更新日:2019年07月27日
中1 中2 中3 高1 高2 高3 保護者 受験生・小学生
特別教養講座『未来食堂へ行こう!』について
2019年7月25日~27日にかけて夏季講座『未来食堂へ行こう!』が開講されました。本校から徒歩2分の場所にある「未来食堂」のメニューを生徒が提案することを目的に、未来食堂店主の小林せかいさんの協力のもと、実施されました。
定員は10名で募集していましたが、中3から高3まで21名もの応募がありました。初の中高合同夏季講座ということもあり、小林さんの許可が得られ、全員受講となりました。まず開講前に国語科・理科・家庭科の教員から課題を与えました。課題は小林さんの著書『ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由』(太田出版)を読み、栄養バランスのとれたメニュー「共立ランチ」を各自が考えてくるというものです。当初は1つでも採用してもらえば、という企画でしたが、小林さんからの「せっかくなので複数の班、全てのメニューを採用したい」というご厚意を生徒に伝えたことで、さらにモチベーションが上がりました。
小林せかいさんのご著書
講座の1日目は、中高生が混ざるよう合同班に割り振り、各自が持ち寄ったメニューをもとに、4つの合同班がそれぞれ1つずつメニュー案を考えました。
家庭科の教員からメニューを作る上でのアドバイスを受ける
班でメニューのアイデアを交換
その後未来食堂に実際に行き、小林さんの前でプレゼンテーションをしました。プレゼンを聞きながらも、テキパキと仕事をする小林さんの姿が強く印象に残ったようです。小林さんから様々なアドバイスを受け、校内に戻り、再度メニューを検討をしました。
小林せかいさんにプレゼンをしている様子
2日目は、メニューの改善と、メニューを紹介するチラシ案を校内で検討し、再度未来食堂に行きプレゼンをしました。メニューについては、ここで了解を得ることができましたが、チラシについては様々な改善案をいただきました。再度校内に戻り練り直し、明日の最終チェックにむけての役割分担をしました。
最終日の3日目は、チラシの最終案を作り、そしてメニューとチラシ案を見ていただきました。文字数を減らすことや、お客さんが読んで楽しくなるような情報をより盛りこむことなどのアドバイスをいただき、校内にもどり再調整、そしてチラシが出来上がりました。
左から「チラシ案を見てもらっている」「チラシ案の校正メモ」「チラシの完成版」
4班分のチラシが完成!
小林さんのアレンジが加わって完成したメニューがこちらです。日付が実際に提供された日です。
8月1日(木)
夏野菜とチキンのハーブグリル & とうもろこしごはん
2日(金)・3日(土)
ラタトゥイユソースで食べる豚しゃぶサラダ
8月6日(火)
牛肉とピーマンのピリ辛 青椒肉絲 & 中華風具沢山サラダ
8月7日(水)
刻み焼アジと大葉の混ぜ酢飯 & レモンのフルーツポンチ
実際のメニューの写真と、食べた方の感想ノートの様子です。
お盆の上に生徒の作ったチラシに加えて、共立女子の紹介を言っていただけて感激しました。また講座に参加した生徒が実際に未来食堂が多忙になる時間帯でのチラシ配りなどのお手伝いも体験しました。
お手伝いをした生徒の感想です。
「本格的に働いた気分でした。テキパキと指示をされて、働くってこういうことなんだなぁと実感しました。ご飯とデザートおいしかったです。家で作ってみたいです。」
ほか、講座後の生徒の感想を紹介します。
・自分たちの考えたメニューが本当にお店に出されるかと思うと、楽しみです。
・初対面の人達ばかりでどうなることやらと最初は思ったけど、メニューを考案をしているうちに打ち解けたので良かったです。
・すごく楽しかったです!
・プレゼン・スピーチのいろは、コストや効率化を学べてとてもうれしいです。普段やらないことづくめでした。
・実際に社会に関わるのも大切なことだと身にしみた。
・3個上の先輩や同じ学年の子達と何回も話し合いを重ねて1つの献立を作れてよかったです。
・将来必ず役に立つであろうことを学べました。
※ なおこの講座は、教科の垣根を超えた学びを目的として2006年から開講されている「特別教養講座」の一環として、夏季講座に組み込んでみたものです。