2023年4月 開設

インテリアからまちまで、人が快適に暮らすための環境を創造。 建築コース Architecture Courseインテリアからまちまで、人が快適に暮らすための環境を創造。 建築コース Architecture Course

美しいモノ、心地よさを感じるモノ、使いやすいモノは、人が生きていくために必要な場を豊かにします。
そのアイデアを形にする力を、使い手の目線も大切にしながら、豊富な演習を通して修得します。

2つの分野

グラフィック分野、プロダクト分野の2つの分野に分かれて学ぶのは2年次から。まずは1年次にデザインの基礎を広く学び、
⾃分の適性やめざす方向性を理解したうえで、2年次に進級する際に希望の分野を選択します。

  • グラフィック分野

    グラフィックデザインを中心に、
    メッセージや情報を伝える広告・WEB・映像について学修

  • プロダクト分野

    産業に関わる生産品や生活に関わる日用品の企画、
    デザインおよびクラフトを中心に学修

基礎を着実に身につける

デッサンなどの基本からスタート。平面的な構成や色彩については「平面構成演習」、立体的な形の構成や素材の加工方法については「立体構成演習」というデザインの基礎・基盤となる演習があります。
実際に作りながら徐々にステップアップして造形力や表現力を磨きます。

基礎を着実に身につける

手を動かしながら学ぶ

1年次から手を動かして学ぶ機会が豊富です。
それに伴い課題も少なくはありませんが、
作れば作るほど技術が鍛えられ、
自分のデザインが広がる・深まることを実感できるはず。
ものづくりに重要な、
最後のもう一押しができる粘り強さも培われます。
また、自分の考えを発表する場も日常的にあるため、
プレゼンテーション能力も向上します。

手を動かしながら学ぶ

学びを実践、発信する場

地元の素材を使ったものづくり、
地域を表現するロゴやタイポグラフィの研究、
地域の活性化を目的としたデザインの提案など、
ゼミでは地域と連携した取り組みが活発。
また、学内での発表会や制作展のほかに、
外部のデザインコンペに参加したり、
ギャラリーを借りて展示会を開催したりと、
自分の作品を広く外に向けて発信する機会も豊富です。

学びを実践、発信する場

学びの流れ

建築・デザイン学部 デザインコース 学びの流れ建築・デザイン学部 デザインコース 学びの流れ

カリキュラム

  • 共通領域

    1年次は、「建築・デザイン概論」で事例などを通して建築・デザインの基礎を学び、「デザインドローイング」で美術分野共通の基礎となるデッサン力を養います。2年次では、「プレゼンテーションテクニック」で自分の考えを周囲に理解させる方法を修得。3年次の「建築・デザイン総合演習」では、建築コースとデザインコースの学生が混合チームを組んでものづくりに励みます。

  • デザイン領域

    グラフィック分野・プロダクト分野それぞれの知識・技術の基礎を固めるとともに、より深い知識や応用力を身につけるための科目を体系的に配置。「イラストレーションテクニック」「版画演習」「陶芸演習」「メタルクラフト演習」「木工演習」「グラフィックCG演習」など学びの領域は幅広く、実践力を高める演習も豊富です。

  • ゼミナール・卒業論文・卒業制作

    3年次になると研究室に所属し、自分の専門分野を追究する「ゼミナール」がスタート。この研究・制作にグループで取り組むことで、チーム作業が基本の建築・デザインの仕事に不可欠な、協働力を養います。さらに4年間の集大成として、研究成果や制作作品をまとめ、発表までを行う「卒業論文・卒業制作」があります。

  • 取得可能な資格

    学芸員/インテリアプランナー

    卒業後の進路

    [主な就職先] (株)アールシーコア/(株)アイダ設計/(株)穴吹工務店/(株)池下設計/(株)エイブル/NECキャピタルソリューション(株) /ou2(株) /スターツアメニティー(株) /住友林業ホームテック(株) /生和コーポレーショングループ/積水ハウス(株) /積水ハウスリフォームグループ/大東建託グループ/(株)東栄住宅/(株)東急コミュニティー/東京海上日動ファシリティーズ(株) /戸田建設(株) /トランスコスモス(株) /日鉄エンジニアリング(株) /ハウスコム(株) /パナソニック(株) /ポラス(株) /みずほビジネスサービス (株) /(株)ワールドコーポレーション  [主な進学先] 共立女子大学大学院 家政学研究科

卒業後の進路イメージ

キャラキターのもつ世界観を大切に「可愛い」をデザインすることが喜びキャラキターのもつ世界観を大切に「可愛い」をデザインすることが喜び

篠田 すみかさん デザインコース グラフィック分野(2021年3月卒業)

勤務先:株式会社山野紙業 販売企画部/デザイナー
文具や雑貨などファンシーグッズのデザインを担当。メインで手がけているのはライセンスキャラクターの製品。オリジナルデザインの製品は自分でイラストも描く。

篠田 すみかさん デザインコース グラフィック分野(2021年3月卒業)

現在の仕事について 可愛いデザインやキャラクターが好き。この思いを出発点にデザインの道を、そして今の仕事を選びました。毎日キャラクターと向き合って、グッズをデザインすることそのものが喜びですが、キャラクターのもつ世界観を大切にしながら背景デザインを作り、それに合うフォントを選定し、肉眼で見えない部分もデータをチェックし…と、完成までは神経を使う作業が続きます。けれどもその先に、お店で製品を手にとってくれるたくさんの人たちがいる。それを思うと本当に嬉しくて、「キャラクターを好きな人が幸せな気分になるデザインをしたい」というパワーが湧いてきます。

大学時代の学び 世界各国のお菓子をキャラクター化したり、カフェのブランディングを考えたり、ものづくりに思いきり浸った4年間でした。中でも印象深いのは、雑誌の表紙と見開きのデザインに挑戦した授業です。私は神保町のラーメン店を取材し、そのインタビュー記事で誌面を作ったのですが、デザインは「人に伝えるため」にあるということを強く感じました。グループワークで取り組む課題も多く、自分の考えに固執せず、ほかの人の意見を取り入れることの大切さに気づけたのも貴重な経験です。知識や技術だけでなく、ものづくりに対する姿勢まで学べたからこそ、今の私があります。

「なぜ?」に明確な答えを示ししっかり伝えるデザイナーでありたい「なぜ?」に明確な答えを示ししっかり伝えるデザイナーでありたい

吉田 有希さん デザインコース プロダクト分野(2021年3月卒業)

勤務先:株式会社トーガシ クリエイティブ・デザイン部/デザイナー
イベントや学会、展示会などの空間設計・空間デザイン・グラフィック制作を担当。就職活動フォーラムや転職セミナーの空間設計・空間デザインを多く手がけている。

吉田 有希さん デザインコース プロダクト分野(2021年3月卒業)

現在の仕事について イベントや展示会に欠かせないブース。1小間3m×3mのスペースをいかに魅力的にデザインするか、試行錯誤しながら仕事に取り組む毎日です。お客さまのご要望に沿ったコンセプトを立てることがまず大切ですし、先輩方の仕事を見ていると、サイン一つとっても、照明一つとっても、なぜその色なのか、なぜその高さなのか、すべてに必ず理由があって、それが来場者に足を止めてもらう演出につながっていると感じます。どんなに小さな「なぜ?」にも明確な答えを示し、お客さまが伝えたいことを成果物に落とし込んでしっかり伝える。そんなデザイナーでありたいと思っています。

大学時代の学び 「建築・デザイン総合演習」で、建築コースの学生と混合チームを組んで作品を制作したことが忘れられません。専門分野も考え方も異なる者同士ですから、意見が割れる場面も出てきます。その中で、違いをどう埋めるか、人をまとめるにはどうすればいいのか、仕事の基本でもあるチーム制作に必要な多くのことを学びました。説得力のある話し方ができる人は周囲に納得してもらいやすいことにも気づき、モノを生み出す力だけでなく、プレゼンテーション力も重要なのだと実感。多様な仲間との協働を通して、一人で学ぶよりもはるかに大きな成果を手にすることができました。