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vol.39

共立の卒業生にインタビュー!

働き女子のホントのキモチ

「就職活動が挑戦の原点。前向きなパワーでミス・インターナショナル日本代表を掴みました」

2020.08.06

2020ミス・インターナショナル日本代表

寺内 千穂(てらうち・ちほ)さん

家政学部被服学科・2015年度卒業

2019年秋、「2020ミス・インターナショナル日本代表」に選出され、ひまわりのように輝く笑顔をたくさんの人に届けている寺内さん。華々しく活動する現在の姿からは想像もつきませんが、大学に通い始めた当時は自分に自信が持てなかったそう。ステップアップのきっかけは就職活動だったと語る寺内さんに、輝きのストーリーを振り返ってもらいました。

【学生時代、就職活動】
卒業演習と就職活動で前向きになるきっかけを掴み、
ミスコンテストにも挑戦!

大学時代は被服学科でファッションの勉強をしていた寺内さん。サークル「ファッション研究会」のモデルとしても活躍していましたが、最も打ち込んだのは「被服行動研究室」のゼミ活動だったそうです。
 
「ゼミの中でも卒業演習に力を注ぎました。テーマは、客室乗務員の制服と時代ごとの流行のつながり。私はチームの班長として、まとめ役に。メンバーの中で唯一、客室乗務員を目指していたので、航空会社ごとのコンセプトを伝えるなど、役割分担して発表を迎えました。発表当日は、『おもしろい切り口』と反響もあり、かなり手応えを感じましたね」
 
ゼミに打ち込んだパワーはそのまま就職活動に。客室乗務員を目指したのは3年の終わり頃とスタートは遅かったものの、それを取り返すように自己分析と企業研究に全力を注ぎます。
 
「企業研究ではホームページを隅から隅までチェックして、就職活動用のスクラップ帳も作りました。そこには企業ごとに新聞の切り抜きを貼ったり、サービスという項目を設けて世の中のサービスにまつわるものをスクラップ。記事に対して、自分の意見を言えるよう準備していました」

▲「大学時代に仲が良かった7人グループでディズニーランドに行ったときの思い出の写真です。ハロウィンの時期であったため、ダッフィーの仮装をしました。このときはまだ、ダッフィーの耳が売っていなかったので、授業の空き時間にみんなで制作。よく見えませんが、しっぽも付けました!」(寺内さん)                             
▲「大学2年生の時の共立祭で、ファッション研究会のモデルとして参加したときの写真です。この衣装はとても仲良くしてくださった先輩が制作したものです。“先輩の制作するゴージャスな衣装が似合う!“ と毎回モデルの担当をさせていただきました。その後、先輩の卒業制作でもモデルを担当し、この経験が表に立つ自信を与えてくれました」(寺内さん)


航空会社の全日空(ANA)での最終面接では、「英語の資格や留学経験がないようだけれど?」と聞かれたものの、「入社するまでに必ず身につけます」とポジティブに答えたことも功を奏し、見事に客室乗務員での内定を獲得しました。しかし、寺内さんの挑戦はそこで終わりません。就職活動で得たポジティブな姿勢をそのまま何かに発揮したい、とミス・ユニバースに応募。
 
「実は私は、大学に通うために栃木から上京してきた頃は、あまり自分に自信が持てず、摂食障害に悩んでいたこともありました。でも、ゼミや就職活動で前向きになれたこともあって、そのまま挑戦したら、今度は自分が何かを伝えられる立場になれるんじゃないかと思ったんです」
 
このときの挑戦では栃木代表に選出されたもののグランプリを獲得することはできませんでした。しかし、そこまで前向きになれたのは、「親身になってくれる先生や仲間と出会えたから」と教えてくれました。

▲大学時代のゼミの恩師・藤田雅夫先生と久しぶりに研究室で再会。「藤田先生はいつもと様子が違うと『今日、元気なかったけど、どうした?』と気にかけてくださいました。共立女子大学での学びのなかでは、その他にもさまざまなシーンで親身に助けていただきました」(寺内さん)

【仕事】
客室乗務員、広告代理店に勤務し、社会人として全力投球!

卒業後は客室乗務員としてANAに入社。国内のみならず世界を飛び回る、忙しい日々を送ります。
 
「国内線は1日4便のフライトを飛ぶハードスケジュール。飲み物サービスのときにお客様のご要望を先回りして確認するなど、短時間でご要望に応える工夫をしていました。国際線はフライト時間が長い分、ミスが出やすくなります。そのため、丁寧な仕事を心がけていましたね」
 
そうして客室乗務員として2年半を過ごしたものの、ミスコンテストを経験していたことでさまざまな誘いを受けていたそう。そのため、ほかにも可能性があるのかもしれないという思いが尽きず、航空会社を退職。広告代理店に就職しました。
 
「広告代理店に入社したのは、自分のやった成果がCMや駅で見られるところにやりがいを感じたからです。職務内容は、営業のスタッフが受注した広告主のCMを地方でも流す調整や管理といった業務がメイン。CMの放送を裏側からサポートしています」
 
そして広告代理店に勤務していたある日、ミス・インターナショナルの募集を見かけることになります。

▲「現在の広告代理店の上司には、ミス・インターナショナルの活動も尊重してもらっています」(寺内さん)

【ミス・インターナショナルへの挑戦と今後】
社会人としてミス・インターナショナルに挑戦。
オンリーワンの自分を見つけるまで

実は、航空会社を退職してから自分のやりたいことや可能性を模索していた寺内さん。広告代理店の仕事にも慣れてきた頃、ミス・インターナショナルの募集を見て、自分の思いに気づいたそうです。
 
「当時は、航空会社を辞めたものの、やりたいことを見つけ出せず、自分のことを誇りに思えませんでした。でも、ミス・インターナショナルの募集を見て、学生時代の頃に挑戦したミス・コンテストが消化しきれていないことに気づいたんです。もう一度挑戦して、多くの人に辛い経験は乗り越えられることを伝えたいと思いました」
 
それからの寺内さんは広告代理店で働きながら、再びチャレンジ。学生時代と違って、時間はありませんでしたが、寝る間を惜しんでウォーキングの練習に励み、見事にミス・インターナショナルの日本代表の座を射止めました。
 
「私は日本代表を最年長で獲得しました。準備中は、年齢のことが気になっていましたが、結果的にはそんなネガティブな気持ちになる必要はなかったと気づきました。日本代表以外にハッピースマイル賞をいただけ、自分の役割もわかったような気がしています。現在は、緑の大使として植樹活動などの慈善事業で全国を飛び回りながら、会社員の仕事も両立しています。今後も、会社員として自分のベースの仕事を持ちながら、ファッションやマナー、美容など女性を応援できる自分らしいパラレルなキャリアを模索したいですね」

学生の皆さんへのメッセージ

▲「ミス・インターナショナルの選考で切磋琢磨した仲間たちはモデルなど、さまざまな分野で活躍している女性。その出会いも自分にとっての糧となっています」(寺内さん)


卒業演習、就職活動、ミスコンテスト出場と挑戦するたびに自信をつけ、輝きを身につけてきた寺内さん。学生の皆さんにも、自分の魅力を探して欲しいとのメッセージをいただきました。
 
「就職活動もミスへの挑戦でも、同じフィールドで戦う人がいると無意識に気になってしまうかもしれません。でも、自分だけの良さは絶対にあります。自分らしさ、オンリーワンを大切に楽しんで、挑戦してもらえたらと思います」

働き女子のリアルを斬る、一問一答!

働き女子のお仕事以外の顔が見てみたい! そこで、ちょっとミーハーな質問から、秘密のプライベートをのぞいちゃいます♪

Q1.習い事はしていますか? していれば、何を習っていますか?
A1.華道
 
Q2.趣味やはまっていること、マイブームは?
A2.部屋の模様替えやDIY、お家トレーニング
 
Q3.よく使う、スマホアプリは?
A3.「Instagram」「メルカリ」
 
Q4.今行きたい海外は? また、その理由は?
A4.ハワイ。大自然で思いっきりリフレッシュしたいです!
 
Q5.好きなタイプの異性は?
A5.知的で穏やかな人。
 
Q6.休日の主な過ごし方は?
A6.部屋の模様替え、近所のおさんぽ。
 
Q7.1ヶ月お休みがもらえたら何をしたい?
A7.海外に行って、語学やファッションについて学びたいです。
 
Q8.憧れている女性は?
A8.仕事をしつつ、社会貢献を考えて行動している女性。自分もそうなりたいです!
 
Q9.好きな映画は?
A9.『ハイスクール・ミュージカル』『アイ・フィール・プリティ!』
 
Q10.社会人になって一番変わったことは?
A10.自分らしさを大切にするようになりました。
 
Q11.スキンケアやメイクのポイントは?
A11.しっかり保湿すること。
 
Q12.最近、一番うれしかった出来事はなんですか?
A12.世界各国代表のミスとお友達になれたこと。
 
Q13.共立女子大で、一番思い出に残っていることは?
A13.ファッション研究会のファッションショー。
 
Q14.共立女子大・短期大学の一番の自慢を教えてください。
A14.真剣に相談にのってくれる先生や友人に出会えました!

※ 記事中の情報は取材当時のものです。現在の状況とは異なる場合がございます。

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