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vol.4

先輩たちはどんな就活してた?

内定者は語る! みんなの就活白書

【銀行内定】働くイメージを持てるかどうかを重視し、先輩に話を聞きました

2020.03.24

文芸学部・文芸学科/2019年度卒業予定

市川由理(いちかわ・ゆり)さん

市川さん「就活は企業にジャッジされる怖いものではなく、自分を見つめ直すいい機会。やりたいことやモチベーションの上がることを見つけられます」

当初から金融業界を中心に就職活動をスタートした市川さん。自分にフィットする働き方や職場を見極めるため、若手社員に話を聞き、希望だった地元の隣県にある地方銀行の総合職の内定を獲得しました。

就活データ

志望業界:金融/インターンシップ参加:12社(銀行、信金、生保、損保)/説明会参加:26社/OG訪問:0人/エントリーシート提出:28社/面接:13社/内定:7社

Q.志望業種や職種はどのように絞りましたか?

A.自分がよろこびを感じることは何かを考えました。

市川さん 両親が信用金庫に勤めていることもあって、当初から金融業界を軸に、医療機器メーカーも見ていました。地方銀行を選んだのは、地元の会社を支援し、地域貢献できるところがいいと思ったから。その中でも総合職の営業を希望したのは、カフェと塾講師のアルバイトをしていて、人と接して感謝することに自分のモチベーションがあると思ったからです。就職活動の軸を決めるときは、自分がよろこびを感じることは何かを考えるといいと思います。

市川さんの就活スケジュール

Q.就職活動中、スケジュール関係で苦労したことは?

A.関東全域で就職活動をしたので、早起きがつらかったです(笑)

市川さん 金融業界の場合は、銀行も保険も証券も一斉スタート。スケジュールがかぶることもあります。私の場合は、インターンシップに参加して優先順位を決めて、そこを中心に説明会を予約。大手は、複数回説明会があるはずなので、それを見越して日程を決めました。苦労したのは早起き。私は関東の地方銀行の志望度が高かったので、午前中に予定が入ると、4時や5時には起きなければいけないのがつらかったですね。就職活動を始めると早起きが基本になるので、生活リズムを学生モードから切り替える必要があります。

Q.インターンシップに参加するメリットは?

A.社内の雰囲気がつかめ、参加者だけのセミナーや早期選考もあります。

市川さん ワンデーだけでも行ってみると、銀行や生保の会社ごとの社風やカラーが違うのがわかります。また、インターンシップに参加した学生だけのセミナーや早期選考の案内が来ます。セミナーでは、内定者によるES添削や面接対策、体験談を聞かせてもらえるものがありました。内定者の生の声はためになりましたし、多くの学生が集まるので自分がどれくらいの立ち位置かもわかります。私はここでアドバイスをもらったことが就職活動中のターニングポイントになりました。インターンシップ参加者の早期選考では、そのまま進んで内定をもらった会社もいくつかありました。

Q.大学の就職進路課をどのように活用しましたか?

A.インターンシップ、ES添削、面接対策など本当にお世話になりました。

市川さん 3年生の夏のインターンシップの申し込み時から活用しました。職員の方からは初めの申込書の記入からダメ出しを受けて、そこから通うように。ES添削や面接対策もお願いしました。特に面接対策は10回ほど受け、映像で自分が話す様子を分析。「えっと」「あの」といった口癖を指摘していただいたり、1分間で伝えたいことをまとめる話し方を教えていただきました。そのおかげで、実際の面接の前には「もう教えることはないから、自信を持って受けなさい」と声をかけていただいたのが、とても励みになりました。就職活動の具体的な内容は、就職進路課にある先輩たちの書いた「就職活動記録」が参考になります。

Q.エントリーシートの攻略法を教えてください。

A.相手がイメージしやすいまとめ方をすることが大切です。

市川さん エントリーシートは多くの学生が提出するもの。相手がイメージしやすい内容を心がけることがポイントです。冒頭で結論を先に述べてから、具体的に書いていくのがおすすめ。具体例ではエピソードや数値を盛り込んで、一読して内容が誰にでも伝わるようにします。もちろん、会社によって求めるものが違うので、自分の軸は変えないまでも、会社に合わせて少し工夫をする必要はあります。最初は難しいですが、何度も添削をしてもらうことで、自信がついてくるはずです。

Q.面接の練習法や攻略法を教えてください。

A.自分の思いを大切にしつつ、話し方を練習してみてください。

市川さん 面接の最初のうちは、考えをまとめられないうちに話してしまい、相手の反応から思ったよりも伝わっていないことに愕然としました。ただ、就職活動の初期段階のインターンシップやES添削で自己PRなどしていくうちに、自分のことがわかってきて、軸ができていきます。面接の練習は必要ですが、軸ができていれば、自然と言葉に感情ものせられるはずです。そうすると、思いが伝わるもの。軸を決めることと、話し仕方を練習するのが、面接攻略のカギになると思います。

Q.こうすれば良かったと思うことはありますか?

A.取捨選択は必要なものの、業界は幅広く見ればよかったです。

市川さん 私は金融と医療関連サービスしか見ていませんでしたが、せっかくの機会なのでメーカーなど、もっと幅広く業界を見ておけばよかったと思いました。一方で、3月まで教職課程を取るかどうか迷って、就職活動が解禁された直後に介護等体験の実習に参加することになりました。結局、教職課程はあきらめたので、その選択は早めにすればよかったです。準備不足だったのが、SPI対策。志望度の高かった会社のSPIで点数を落として、面接に進めなかったのは、本当に落ち込みました。早めに準備するのがおすすめです。

Q.働くイメージをつかむためにしたことはありますか?

A.実際にその会社で働く同じ職種の20代女性社員の方の話を聞きました。

市川さん 私は、営業の総合職として、結婚してからも無理なく働き続けられる職場を求めていました。そのため、総合職の年齢の近い女性社員に話を聞かせてもらえないか、選考が進んでいる会社に直談判しました。すると、同じ職種の2年目の先輩に話を聞かせてもらえることに。知りたいことがわかってよかったです。はじめは、こんなことをお願いしていいのかなと思っていましたが、就職進路課の職員の方に、「そういうケースは積極的に言って大丈夫」と後押しされ、実際に聞いてみて納得できました。

▲「就職進路課にある先輩たちの『就職活動記録』と手帳を活用して、就職活動を進めていきました」と市川さん

Q.複数の内定をどうやって1社に絞りましたか?

A.行員の方に話を聞いて、希望する働き方に見合うところを選びました。

市川さん 地方銀行を選んだのは、「地域貢献」がキーワード。そのため、地元での銀行のブランド力や認知度が決め手になりました。先輩社員に福利厚生や社内環境を聞いて、制度や手当てもあったので安心して働ける環境であることも確認できました。それから、先輩に「就職活動は自分を見つめ直す大事な時期。市川さんには悔いのない就職活動をしてほしい」とも言われ、自分ごとのように考えてくださったのも忘れられません。その会社で働くイメージが湧きました。

知りたいのはこれ、これ!! 就活“あるある”一問一答!

Q1. 就活で役立ったスマホアプリは?
A1.「マイナビ」「リクナビ」「OpenWork」

Q2.証明写真はどこで撮った?
A2. 大学にヘアメイクとカメラマンの方が出張で来てくださり、業界別にヘアメイクを仕上げ、写真撮影してくれる日があったのを活用しました。

Q3.リクルートスーツはどこで買った?
A3.「ORIHICA」

Q4.パンプスはどこで買った?
A4.「ORIHICA」

Q5.就活用バッグはどんなものを活用した?
A5.「ORIHICA」の多機能パケットA4可リクルートバッグ

Q6.就活前に髪型は変えた?
A6.髪を黒く染めました。

Q7.メイクで気をつけたことは?
A7.銀行は控えめメイクが好まれるので、薄いメイクを心がけました。

Q8就活関連本は読んだ?役に立ったものは?
A8.『絶対内定シリーズ』

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