130th ANNIV. SPECIAL WEB MAGAZINE Advance! キャリア形成と自立志向を「ジブンゴト化」するウェブマガジン

vol.32

共立の卒業生にインタビュー!

働き女子のホントのキモチ

「飛んでいく飛行機を見送るときに、仕事のやりがいを感じます」

2019.06.18

日本航空株式会社

野島規帆(のじま・みほ)さん

グランドスタッフ。国際学部・2013年度卒業

大学卒業後、金融業界でキャリアを積んでいた野島さんですが、一念発起し、航空業界に転身しました。大きな決断をした裏には、大学時代に培った海外経験と国際文化への熱い思いがあったようです。

海外で“人”と関わると、その国の人の言動が理解できるようになる

「海外への憧れが強く、国際学部に入学しました。大学時代の友人も、留学生ばかり。学生時代は、外国人の友人の実家を訪ねたり、海外へ積極的に足を運びました」
 
訪れた国は、韓国、中国、タイ、マルタ島、トルコ、カナダなど。各国で観光も楽しみましたが、目的はそれだけではなかったといいます。
 
「現地の人とたくさん会話をして、その国の人の“優しさ”を感じたいと思っていました。思い出深いのは、タイでの出来事。ある島に渡るために船を待っていたとき、船がなかなか到着しなかったんです。待ち時間に地元の人と世間話をしていたら仲良くなり、その後、食事をごちそうになりました(笑)」
 
海外へ頻繁に渡航し、国際文化への理解を深めていた野島さん。アメリカへ留学したことも、貴重な経験だったと語ります。
 
「半年間、アメリカのシアトルに留学をしました。留学先でイスラム圏の友人ができ、常に行動を共にしていました。大皿に盛ったハラル料理をみんなで囲み、手づかみで食事したのはいい思い出です。さまざまな国の人と関わると、文化や宗教といったバックボーンが知れます。理解に苦しむ言動があっても、受け止めることはできる。大学時代、海外に足を運んだ経験は、わたしの大きな糧になっていると思います」

▲ファミリーレストランやケーキショップでアルバイトをし、海外への渡航費用を賄っていたのだそう

友人・知人、家族からのアドバイスで、就職氷河期を突破

国際社会への興味が強かった野島さんは、航空業界を目指し、就職活動をスタートさせました。
 
「航空業界が第一志望でしたが、当時は就職氷河期。新卒の募集人数も少なく、狭き門でした。その後、気持ちを切り替えて、大学の推薦で内定をいただいた金融業界へ進みました」
 
信用金庫に入社し、4年間、窓口業務から後方事務、出納や為替業務などに従事。一般職が携わるひと通りの仕事を任されるようになったといいます。
 
「長期休暇も取りやすく、プライベートは充実していました。ですが、金融業界全体でシステム化が進む中、自分がこの業界で生き残っていけるのかと、将来像を描き直しました」
 
そのことをきっかけに、転職エージェントに登録し、転職活動をスタート。しかし、当初は航空業界を目指してはいなかったと語ります。
 
「26歳で航空業界に転身できるとは思えなかったし、どう活動していいかもわかりませんでした。ですが、あるとき、インスタグラムで“JALグランドスタッフ募集”の広告を目にしまして…。大学の就職進路課の方に連絡をとりました。まずは、応募するべきかを相談。『興味があるなら、挑戦するべき』と背中を押してもらいました」
 
その努力が実り、野島さんは2018年10月、日本航空株式会社のグランドスタッフとして新たな一歩を歩み始めました。

▲「信用金庫で培ったのは、仕事の効率を上げるスキル。グランドスタッフの仕事に置き換えて、面接のときに自身をアピールしました」と、野島さん

好きなことを突き詰められる学生時代に、臆せずチャレンジしてほしい

現在、野島さんは、オーストラリアのカンタス航空のカウンター業務に就いています。仕事のやりがいは、どんなところに感じているのでしょうか。
 
「カンタス航空はカウンターでの搭乗手続きから、ゲートでお客様を見送る対応まで、接客業務の一連の流れに携われます。飛行機が飛び立つと、『無事に(飛行機を)飛ばすことができたな』と、充実した気持ちになれます。ですが…、入社して間もないので、仕事を覚えるのに精一杯というのが正直なところです(笑)」
 
今後については、与えられた仕事をしっかりこなしつつ、新人教育に関われる
立場になりたいと、抱負を語ってくれました。そんな野島さんから、在学生へ向けてメッセージをいただきました。
 
「やりたいことがなく漠然としていても、興味のあることにはどんどんチャレンジしてほしいと思います。好きなことが突き詰められる時間があるのは、学生時代だけ。ぜひ、有意義に過ごしてほしいですね!」

▲仕事中に意識していることは、凛とした姿勢でいること。「小さなミスも大きなミスにつながるので、緊張感は常に持っています」と野島さん


社会で自身が置かれている立場を的確に分析し、潔く転職を決断した野島さん。新卒で叶えられなかった業界に転身できたのも、金融業界で仕事に真摯に向き合っていたからだと感じました。遠回りしても、願えば、夢への道はきっとある。彼女からそう、教えてもらったような気がします。

働き女子のリアルを斬る、一問一答!

働き女子のお仕事以外の顔が見てみたい! そこで、ちょっとミーハーな質問から、秘密のプライベートをのぞいちゃいます♪

Q1.趣味やはまっていること、マイブームは? A1.キックボクシング
Q2.自慢できる特技はありますか?あれば、それは何ですか? A2.いつでも寝られること
Q3.趣味やはまっていること、マイブームは? A3.紅茶
Q4.今行きたい海外はどこ?その理由は?  A4.キューバ。アメリカ文化が入る前のキューバを感じたい
Q5.主な休日の過ごし方は? A5.からだを休める。同期と旅行をする
Q6.1カ月お休みがもらえたら、何がしたいですか? A6.世界一周旅行
Q7.好きな映画は何ですか? A7.『プラダを着た悪魔』
Q8.社会人になって一番変わったことは? A8.時間管理
Q9.よく使う、スマホアプリは(複数回答可)? A9.Netflix、Instagram
Q10.憧れている(目標にしている)女性はいますか? A10.母
Q11.好きなタイプの異性は? A11.誠実な方
Q12.スキンケアやメイクのポイントは? A12.リップカラー
Q13.最近、一番うれしかった出来事はなんですか? A13.ドバイから到着したお客さまとの会話
Q14.共立女子大・短期大学での一番の思い出は? A14.卒論が大変だったことですが、自分の興味のあることだったため今でも役に立っています
Q15.共立女子大・短期大学の一番の自慢を教えてください! A15.先生方が親切!

※ 記事中の情報は取材当時のものです。現在の状況とは異なる場合がございます。

おすすめ連載

一覧を見る