130th ANNIV. SPECIAL WEB MAGAZINE Advance! キャリア形成と自立志向を「ジブンゴト化」するウェブマガジン

vol.30

共立の卒業生にインタビュー!

働き女子のホントのキモチ

「ベトナムでの経験を、日本での勤務にいかしたいと思います」

2019.03.22

First Alliances Co., Ltd.(ファースト アライアンス)

冨山南海(とみやま・みなみ)さん

営業職。国際学部・2013年度卒業(ベトナムのハノイ在住)

大学卒業後、パーソルテンプスタッフ株式会社に入社。営業職としてキャリアを積み、現在は、ベトナムの「ファースト アライアンス社」へ出向中です。海外での勤務に奮闘中の冨山さんに、仕事のやりがいや今後の目標などを聞きました。

社会人の基礎力を学んだ、アルバイト経験

「中学時代の自由研究では“世界遺産”を題材にしており、その頃から世界の“衣食住”に興味がありました。海外の文化や歴史を学びたくて国際学部を選んだのは、自然な流れだったのかもしれません」
 
冨山さんの大学生活は、実に、アクティブでした。サークルは、学外のスキーサークルに所属し、運営にも携わっていたそう。また、大学時代に自分を成長させてくれた経験を聞くと、「アルバイト」と即答してくれました。
 
「2年生から卒業するまでの期間、ビジネスホテルでアルバイトをしました。フロントの業務で、自分の仕事に責任を持つこと、ミスをしたら素直に謝ることなどなど、社会人の基礎力を学びました。それから、“雑談力”も鍛えられたと思います。ホテルの方針で、『今日はお仕事ですか?』といったお客様へのお声がけを徹底していました。このときに身についた雑談力は、社会人になった今、仕事でも役立っています」
 
「大学時代に得た学びや経験、人との出会いは、かけがえのないもの」と、冨山さんは当時を明るく振り返りました。

▲「アルバイト代は、旅行資金に。大学4年生のとき、トルコ、カンボジア周辺、スペインを旅しました」

社会人の先輩の言葉が、就職活動の指針に

何事にも積極的な冨山さんですが、就職活動へはどう取り組んだのでしょうか。
 
「自分はどんな仕事がしたいか、向いているのかを考えました。ホテル業界に興味がありましたが、アルバイトを通じて、わたしは待つタイプの接客ではなく、自分から会いに行くスタイルの仕事が向いていると感じていました。その気付きをヒントに、業界を絞らずに企業を研究。企業説明会にもどんどん参加しました」
 
冨山さんは就職活動の“生きた”情報を得るため、時には、こんな大胆な行動もしたそうです。
 
「企業説明会で隣の人に、積極的に声をかけました(笑)。あるとき、就活サークルを運営する学生と偶然、出会いました。登校前の朝の時間を活用して、面接やグループディスカッションの対策をしていると聞き、わたしも参加。このサークルのおかげで、就職活動の期間を乗り切れました」
 
サークルでは、社会人とのディスカッションも企画。そこで、就職活動の指針となる言葉をもらったといいます。
 
「広告業界で働く先輩の『モノという商品に執着しないサービス業の方が、自分次第で仕事の幅もやりがいも大きくなる』という言葉に共鳴しました。そこから、人にとってなくてはならない“基盤のようなもの”を扱う仕事がしたいと、将来のやりたいことが定まっていきました」
 
こうして冨山さんは、生活の主軸のひとつ“仕事”を扱うパーソルテンプスタッフ株式会社へ就職を決めたのです。

▲「就活のとき、特別な資格や能力もなく就職できるのかと不安もありましたが、自分ができることをやりきれば良いのだと思えるようになりました」

海外へ飛び出し、日本を客観的に見られるようになった

入社後4年間、冨山さんは地元・つくば市で勤務し、人材派遣業の営業に邁進しました。
 
「つくば市は研究所が多く、扱う仕事も多種多様でやりがいは感じられました。でも、外の世界も見てみたいと思うようになり…。そのタイミングで、弊社の海外拠点への出向希望者の募集がありました。ダメ元でしたが運良く採用されて、2017年1月から、ベトナムのハノイで勤務しています」
 
冨山さんの主な業務は、日系企業への営業や人材の推薦など。また、ベトナムなど海外で転職を希望する人へのキャリアコンサルタントなども担当しています。
 
「現地スタッフとの考え方の違いや、コミュニケーションの行き違いなど海外特有の大変さはあります。それでも、仕事が決まった方から『夢が叶った』『生活が安定した』という感謝の言葉をもらえると、本当にうれしい。意義のある仕事ができたと感じられます」
 
2019年はベトナムでキャリアを積み、その後は、模索中という彼女。
 
「今後もう一か国、アジア圏で働きたいという気持ちはありますが、未定です。ベトナムに飛び出したおかげで、日本の良いところも悪いところも客観的に見られるようになりました。ゆくゆくはこの感覚を、日本での勤務で大きくいかせればと思っています」
 
世界へ飛び出し、さらに飛躍しようとしている冨山さんから、在学生へメッセージをいただきました。
 
「ベトナムで働いていると話すと驚かれることが多いですが、私自身に特殊な能力があるわけではなく、周りの環境や人に恵まれた部分が大きいです。大学時代もごく平凡な学生でしたが、興味のあることにチャレンジしてみたり、おもしろそうな先輩や学生に話を聞いてみたりした結果、今に至ります。大学生活では、自分次第でいろいろなことが経験できる期間。自分がやってみたいこと、好きなことに積極的に取り組んでみてください。そうすれば、将来のなりたい自分像が見えてくると思います」
 
持ち前のフットワークの良さと明朗さで文化や言語の壁を乗り越え、前進する冨山さん。世界でいきいきと働く彼女の背中が、まぶしく感じられました。

▲会社の同僚とチームランチ中の様子。ローカルの路上レストランで、ベトナム料理のブンチャーを堪能!

働き女子のリアルを斬る、一問一答!

働き女子のお仕事以外の顔が見てみたい! そこで、ちょっとミーハーな質問から、秘密のプライベートをのぞいちゃいます♪

Q1.習い事はしていますか?していれば、何を習っていますか? A1.空手、アルゼンチンタンゴ
Q2.趣味やはまっていること、マイブームは? A2.空手、カフェ巡り、周辺国やベトナム国内を旅する
Q3.自慢できる特技はありますか?あれば、それは何ですか? A3.空手
Q4.今行きたい海外はどこ?その理由は?  A4.スリランカ、インド、ドバイなどの中東。3か月かけてヨーロッパ周遊など
Q5.主な休日の過ごし方は? A5.睡眠。友人とごはん。周辺国やベトナム国内を旅行
Q6.1カ月お休みがもらえたら、何がしたいですか? A6.ギリシャからモロッコまで、エーゲ海の近隣の国を横断したいです
Q7.好きな映画は何ですか? A7.『プラダを着た悪魔』『スラムドッグ$ミリオネア』
Q8.社会人になって一番変わったことは? A8.休日を目いっぱい楽しむようになった
Q9.よく使う、スマホアプリは(複数回答可)? A9.Native Camp、Grab、Instagram
Q10.憧れている(目標にしている)女性はいますか? A10.安室奈美恵さん、ローラさん
Q11.好きなタイプの異性は? A11.リアリストでありながら、夢や目標がある方、約束を守る方
Q12.スキンケアやメイクのポイントは? A12.素肌をきれいに保つ
Q13.最近、一番うれしかった出来事はなんですか? A13.日本への一時帰国時、久しぶりに友人に会えたこと
Q14.共立女子大・短期大学での一番の思い出は? A14. ゼミ合宿
Q15.共立女子大・短期大学の一番の自慢を教えてください! A15.東京の真ん中で立地がピカイチ。行こうと思えばさまざまな大学やコミュニティに参加できる。歴史のある大学だから数多くの先輩がいて、女性のライフスタイルの前例をたくさん知ることができる

※ 記事中の情報は取材当時のものです。現在の状況とは異なる場合がございます。

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