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vol.28

共立の卒業生にインタビュー!

働き女子のホントのキモチ

「プレッシャーはあるけど、お客様の笑顔が何よりの喜びです」

2019.02.08

三井ホーム株式会社

鈴木友里(すずき・ゆり)さん

東京西支店 吉祥寺営業所(設計)所属。家政学部 生活美術学科 建築専攻・2005年度卒業

中学、高校、大学と共立女子学園で過ごした鈴木さん。「子どもの頃から、家や建築物に興味があり、建築専攻以外の選択は考えられませんでした」と語ります。鈴木さんは、どんな学生生活を送り、現在に至ったのでしょうか。

大学の課題提出とクラシックバレエの両立に奮闘

「建築専攻は提出課題が多く、計画的に取り組まないと納得のいくものが作れません。とりあえず仕上げるというのが嫌だったので、早めに行動。この心がけは、社会人の今も、同じ意識で続けています」
 
大学では、中学・高校の頃から憧れていた建築の勉強に邁進。設計事務所のワークショップやデザインコンペにも参加したそうです。
 
「ゼミの仲間4、5人のグループで、コンペに参加しました。“新しい安らぎのスペース”として、野菜ジュースを手軽に飲める憩の場を提案。プロも参加するコンペなので、学生のわたしたちが入選する可能性は低い。そうわかっていましたが、なんの評価もされなかったことがショックで…。社会の厳しさを知りました(笑)」
 
課題提出や学外の活動で大忙しの学生生活。ほかに熱中していたのは、9歳から今も続けている、クラシックバレエだったそうです。
 
「部活動並みに、バレエに取り組みました。通っているバレエ教室の発表会や、ダンス協会が主催する舞台まで、あらゆる公演に出演。みんなが部活動で学ぶ上下関係を、わたしはバレエから学びました。また、課題で行き詰ったとき、バレエが心の支えでした。社会人になった今も、仕事がうまくいかない時、バレエで頭を空っぽにして、前に進むようにしているんですよ」

▲「学生時代によく行った場所は、青山界隈。斬新な建物が多くて、刺激を受けました」

自己分析を徹底し、強みを再確認した就職活動

鈴木さんは、大学の勉学とバレエの両立、友人との楽しい時間を経て、就職活動の時期を迎えました。
 
「まずは自己分析をして、何がしたいのか、どんなことが向いているのかを明確にしました。その後に、目指したいところを想像して、そこにいくために自分は何をしてきたか、強みは何かを考え抜きました。
 
一つのことをやり遂げることには、自信がありました。よく言えば最後まで諦めない性格、悪く言えば頑固(笑)。だけど、自分の考えだけではなく、周りが思うわたしの印象も取り入れた方がいいと考えました」
 
そこで、友人や先輩、両親へ聞き取りをすると、意外な答えが返ってきたそうです。
 
「自分の分析と、ほぼ同じでした(笑)。芯がしっかりしていると言ってもらえたので、そこをアピールしていいんだと安心しました。自分のパーソナリティが知れたので、集中して就活に取り組めたと思います。」
 
自己分析と情報収集を徹底し、着実に目標に向かって歩みました。こうして、「働く人と家に、一番“温かみ”を感じた」という、第一志望の三井ホーム株式会社への就職を決めたのです。

▲「三井ホームの家に憧れがありました。学生時代に作った模型を見ると、三井の家に雰囲気が似ているんです(笑)」

学生時代の経験が、社会に出たときの糧となる

入社以来、長らく、設計部門の設計専任職に携わってきた鈴木さん。2017年から、設計担当に職転し、戸建て住宅の設計監理業務に就いています。
 
「営業担当、工事担当、設計士、インテリアコーディネーターと連携をして、お客様の家の設計に一から携わっています。具体的には、敷地・役所調査依頼や設計図の作成・確認、設計工程の管理や工事担当者への意匠図面の引継ぎなど、業務は多岐に渡ります。どちらかというと、現場に立つ人たちを影から支える役割ですね」
 
今年(2019年)で入社14年目となる鈴木さんは、今まで数々のお客様の家を完成に導きました。仕事のやりがいは?と聞くと…
 
「おそらく、家は、一生で最も高いお買いものです。ですから、三井ホームを信頼して任せていただいているというプレッシャーを、感じない日はありません。その分、家が完成した時のお客様の笑顔や喜ぶ姿を見ると、すてきな仕事をしているなと感じられます。わたしは表に立たない仕事が多いですが、『あなたが影で支えてくれたから、完成したのよ』とお声がけいただいたときは、本当にうれしかったですね」

▲「10年以上設計に携わっていますが、今後はインテリア関連の分野にもチャレンジしたい」と話す、鈴木さん


今後については、インテリアの知識を深堀りするなど、新たにやりたいことがたくさんあると語ってくれました。最後に、鈴木さんより在学生へメッセージをいただきました。
 
「後悔したくないから、チャンスがあれば何にでもチャレンジするという精神で、充実した大学生活が送れました。学生時代の経験一つひとつが、必ず社会に出たときの糧になります。『学生時代、何をしてたっけ?』とならないよう、過ごしてほしいと思います。とはいえ、社会人は好きなことができないわけではありません。自分の心持ち次第で、時間はうまく使えます。学生時代から、その訓練ができたらいいですね」
 
凛とした佇まいに、ゆったりした語り口がエレガントの鈴木さん。内に秘めるチャレンジ精神で、今後、どんな飛躍をみせてくれるのでしょうか? 鈴木さんのお話を参考に、山あり谷ありの就活を乗り切ってほしいと願います。

働き女子のリアルを斬る、一問一答!

働き女子のお仕事以外の顔が見てみたい! そこで、ちょっとミーハーな質問から、秘密のプライベートをのぞいちゃいます♪

Q1.習い事はしていますか?何を習っていますか? A1.クラシックバレエ、お花、アロマ
Q2.趣味やはまっていること、マイブームは?  A2.ハンドメイド(衣、食、雑貨など気に入ったものがなければ、手作りします)
Q3.今行きたい海外はどこ?その理由は?  A3.フィンランド、すてきな家具に囲まれたい
Q4.主な休日の過ごし方は? A4.バレエレッスン、映画、料理、旅行
Q5.1カ月お休みがもらえたら、何がしたいですか? A5.ハワイでのんびりか、海外バレエツアー
Q6. 好きな映画は何ですか? A6.『プラダを着た悪魔』
Q7.社会人になって一番変わったことは? A7.時間の使い方
Q8.よく使う、スマホアプリは(複数回答可)? A8.SNS、スケジュール帳、カメラ
Q9.自慢できる特技はありますか? A9.人の名前と顔をすぐ覚えられる
Q10.憧れている(目標にしている)女性はいますか? A10.森 泉さん。天真爛漫なところに憧れます
Q11.好きなタイプの異性は? A11.熊川哲也。何か一つ極めていること、一生懸命になることがある人は尊敬できます
Q12.スキンケアやメイクのポイントは? A12.保湿!!
Q13.最近、一番うれしかった出来事はなんですか? A13.憧れのダンサーと一緒にレッスンできたこと
Q14.共立女子大・短期大学での一番の思い出は? A14.ゼミ研修、卒業制作
Q15.共立女子大・短期大学の一番の自慢を教えてください! A15.立地。さまざまなことやものに触れるのに、とてもいい環境だと思います。

※ 記事中の情報は取材当時のものです。現在の状況とは異なる場合がございます。

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