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vol.11

共立の卒業生にインタビュー!

働き女子のホントのキモチ

「自分の努力がお客様の喜びにつながると、仕事への意欲が高まります」

2017.07.07

全日本空輸(ANA)株式会社

田中早紀(たなか・さき)さん

客室乗務員。文芸学部英語英米文学コース卒・2015年度卒業

全日本空輸(ANA)株式会社・入社3年目(2017年現在)の田中早紀さんは、現在、客室乗務員として活躍中です。そんな彼女が客室乗務員を目指したきっかけは、アパレルショップでのアルバイト経験だと振り返ります。

接客業の魅力に気づいた、アパレルショップでのアルバイト

「大学に入学してすぐ、お洋服が好きだからという単純な気持ちで、アパレルショップのアルバイトを始めました。でも、ある時、お客様にひどく叱られてしまって…。それ以降、アルバイトながら“働く”ことへ真剣に向き合うようになりました」
 
お客様から言われた「もう、(この店には)来ない」という言葉に、田中さんはとてもショックを受けたそうです。
 
「お客様には、店内で楽しくて幸せな時間を過ごしてもらいたい。自分なりに試行錯誤して行動すると、徐々にですが『また、会いにきたよ』などと、声をかけてもらえるようになりました。アルバイトを通じて、お客様の喜びがわたしの喜びにつながること、そして、接客業の魅力に気づけました。今思うと、この経験が、客室乗務員を目指すきっかけになったのかもしれません」
 
学業とアルバイトで充実した日々を過ごしていた田中さんは、その後、就活の時期を迎えます。
 
「この時はまだ、自分は何をしたいのか、わかりませんでした。そこで、目標を定めるために、企業研究をスタート。さまざまな企業のホームページを閲覧し、雰囲気や企業理念を調べました。その中で直感的に“いいな”と思ったのが、航空業界・客室乗務員だったんです」

周囲からのアドバイスが、ぶれない就職活動の力に

大学3年の秋、田中さんは進路登録カードに「客室乗務員」と記載し、提出します。それ以降は、積極的に就職活動に邁進。就職進路課員と客室乗務員志望の学生で、航空会社の企業研究やエントリーシートの作成と面接の練習などを行う活動にも参加したそうです。
 
 
「就職進路課の担当の方には、細やかに指導とサポートをしていただき、本当に感謝しています。また、このような活動と同時に、航空業界の専門誌『月刊エアステージ』を購読して、業界の研究にも努めました」
 
この雑誌が、就活への意欲をさらに後押ししたといいます。
 
「雑誌の“模擬面接”特集に登場する、学生役の読者モデルに応募しました。面接官役は、当時、ANAの人事担当兼客室乗務員をしていた女性。柔らかく温かな人柄で、ANAの機内の雰囲気を投影したようなステキな方でした。この出会いが、『客室乗務員になりたい!』という気持ちをさらに強くしたと思います」
 
客室乗務員への夢に向かい、真っすぐに突き進んでいた田中さんですが、時には、落ち込んだり悩んだりしたこともあったそうです。
 
「客室乗務員の採用説明会は、独特の雰囲気があります。参加している学生の中には、すでにCAさんと見間違うほど、メイクアップもお辞儀も完璧な人も多く…。わたしは、普通の就活生と同じ格好で参加したので、場違いなんじゃないかと落ち込みました」
 
「自信を失くし、心が折れかけました」と振り返る、田中さん。そんな彼女を救ったのは、就職進路課員や学内の友人だったそうです。
 
「『格好を客室乗務員っぽくする必要はない。それよりも、面接の場で自分のことをしっかりと伝え、相手に理解してもらうことの方が大事』というアドバイスをもらい、自信を取り戻せました。目標を失わず、ぶれない就職活動ができたのも、周囲の人に相談し、温かい励ましをもらえたからだと思います」

客室乗務員訓練では結果がともなわず、泣いたことも…

田中さんは、グループディスカッションを行った1次面接、面接官3人との個人面接をした2次面接、そして、最終段階の3次面接を突破。みごとに、全日本空輸(ANA)株式会社の内定を勝ち取りました。しかし、ほっとする間もなく、入社後は、厳しい訓練の日々が待っていたそうです。
 
「1カ月の訓練は、サービスの訓練に加え、保安に関する訓練に重きが置いた内容でした。毎日、膨大な訓練内容をスピーディーに学ばなくてはならないので、ついていくのに必死でした。思い通りに覚えられず、結果がともなわない時は、泣いてしまったことも…。でも、同じ目標に向かう仲間がいたことが励みになり、苦しいながらも最後まで頑張れたと思います」
 
厳しい訓練を無事に卒業した田中さんは、現在、国内・国際線の乗務員として日々、奮闘しています。
 
「数カ月前に、ビジネスクラスのサービス資格を取ったばかりです。先日、ビジネスクラスのお客様から「丁寧にサービスしてもらい、(機内で)ゆっくりできたよ」と声をかけていただきました。やはり、自分の努力がお客様の喜びにつながると、仕事への意欲が高まります」
 
田中さんは、「最終的な目標のファ―ストクラス客室乗務員へ向けて、さらに頑張りたい」と、今後の夢を明るく語りました。
 
周囲の励ましを素直に受け入れ、しなやかに夢を叶えた彼女から、就活生へのメッセージをいただきました。
 
「広く業界を見ている段階の学生さんは、的を絞って突き進んでいる人を見ると、“(就活が)遅れている”と不安に思うかもしれません。でも、目標を定めつつ、広く業界を見ているのであれば、周りと比べて卑屈になることはないと思います。自分の就職活動に自信を持つことが成功へつながると思うので、めげずに頑張ってください!」


自分らしさを大切に、かみしめるようにキャリアと積んでいる田中さんの姿から、清々しさを感じます。彼女の言葉一つ一つが、客室乗務員を目指す多く人の糧になりますように!

働き女子のリアルを斬る、一問一答!

働き女子のお仕事以外の顔が見てみたい! そこで、ちょっとミーハーな質問から、秘密のプライベートをのぞいちゃいます♪

Q1.何気に自慢できる特技はありますか? A1.どこでもすぐに眠れること/Q2.今はまっている、スマホアプリは何? A2.Instagram/Q3.趣味やはまっていることは? A3.岩盤ヨガとステイ先でおいしいものを探し求めて歩くこと/Q4.習っているお稽古ごとの費用は? A4.約1万円/Q5今(プライベートで)行きたい海外はどこ? A5.フランス・パリ/Q6.主な休日の過ごし方は? A6. 友人に会う、美容院、ネイルサロン、仕事の準備/Q7.好きな異性のタイプは? A7. 誠実な人/Q8. 好きな映画は何ですか? A8.『Mr.&Mrs. スミス』/Q9.社会人になって一番変わったことは何ですか? A9.価値観/Q10.スキンケアで気をつけていることは? A10.保湿/Q11.メイクのポイントは? A11.ツヤ感を出す/Q12.1カ月お休みがもらえたら、何がしたいですか? A12.海外で生活がしたい/Q13.憧れている(目標にしている)女性はいますか? A13.母/Q14.共立女子大・短期大学の学食でよく食べていたメニューは? Q14.台湾ラーメン/Q15.共立女子大・短期大学の一番の自慢を教えてください A15. アットホームな雰囲気!

※ 記事中の情報は取材当時のものです。現在の状況とは異なる場合がございます。

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