130th ANNIV. SPECIAL WEB MAGAZINE Advance! キャリア形成と自立志向を「ジブンゴト化」するウェブマガジン

vol.10

共立の卒業生にインタビュー!

働き女子のホントのキモチ

「わたしのデザインした服が、誰かの大事な場面と共にいられたら、本当にうれしいです」

2017.06.16

イオンリテール株式会社

大木琴未(おおき・ことみ)さん

デザイナー。家政学部被服学科・2011年度卒業

イオンリテール株式会社で、ファッションブランド「MUDILAF(ムーディラ)」のデザイナーをしている大木琴未さん。大学生活はファッション一色の日々を過ごし、デザイナーになる夢に向かって知識やセンスを磨いていたようです。

1つのことをやり抜く力を学んだ、サークル活動

「ファッションに興味を持ったのは、高校3年生の時。学園祭でクラスのTシャツを作ったのがきっかけです。初めて、デザインすることを経験しました」
 
大学進学時、ファッションに関する学科に的を絞った大木さん。オープンキャンパスで好印象を受けたという本学へ進みます。
 
「同行した母が共立女子大学を気に入ったということも、入学を決めたきっかけになったかもしれません。また、被服学科の1学年の在籍学生は100人程度。たくさんの人と交流できる可能性にも魅力を感じました」
 
大木さんが予想した通り、学科内でたくさんの友人ができ、充実した大学生活だったと振り返ります。
 
「特に、所属していたサークル『ファッション研究会』のメンバーとは、卒業してから今でも交流があります。『ファッション研究会』では、年に2回参加する、大きなファッションショーに向けての活動をしていました。チームに分かれてショーの構成と音楽を決めて、1人1体、作品を制作。ショーに間に合わせるために、開催直前はほぼ不眠不休の状態でした(笑)。大学時代に夢中になったサークルの活動で、1つの目標に向かって、決められた役割をやり抜く力が学べたと思います」

ダブルスクールが運んだ縁で、アパレルの企画職に内定!


就職活動を始めたのは、大学4年の春だったという大木さん。スロースタートのように感じますが、それには理由がありました。
 
「4年生になった時、ファッション系の専門学校とダブルスクールを始めました。就職活動は、専門学校に入学してから始めようと決めていたので、周囲より少し遅めのスタートでした。大学4年時の授業はゼミナールだけだったので、週の内、1日は大学、ほかの1日は専門学校へ。その他の時間は、就職活動と卒業制作に充てました。アパレルの企画職(デザイナー)になるためには、もっと実技を勉強しなくては…。そんな思いに駆られて、専門学校に通い始めました」
 
ダブルスクールをしながらの就職活動は大変だったと想像しますが、大木さんはどのように進めていたのでしょうか。
 
「アパレルの企画職の採用試験には、必ずデザイン画の実技があります。なので、大学と専門学校の合間に、デザイン画の猛練習をしました。デザイン画で迷いや悩みが出たら、ゼミ担当の宮武先生に相談をしました。先生は、元々、企業でデザイナーをされていた方なので、いつも的確な助言をしてくださいました。本当に感謝しています」
 
大木さんは熟考し、3社ほどに絞って就職試験に挑みました。結果、とある企業から内定を獲得。卒業後、夢だったアパレルの企画職へ就きました。
 
「実は…、就職試験で受けた企業ではなく、ダブルスクールをしていた専門学校で出会った方から、採用のお誘いをもらいました。その後、新卒で入社した会社では、企画職の基本を学ばせていただきました」

いつかは、新しいブランドを立ち上げたい

その後、現在のイオンリテール株式会社に入社。実は、現在の職に就いたのも、仕事を通じて出会った人からの誘いがきっかけだったといいます。
 
「弊社が、ファッションビルに出店するアパレルブランドを立ち上げるとのことで、お声をかけていただきました。そのブランドが、現在担当している『MUDILAF(ムーディラ)』です。2016年の9月に渋谷の『109』に出店しました」
 
「MUDILAF」は、23〜25歳の女性をターゲットにしたストリートスタイルが特長のブランド。「109」のユーザーを中心に認知度が高まっています。イオンリテール株式会社へ入社し1年が経った今、大木さんにデザイナーとしてのやりがいや今後の目標を聞きました。
 
「コレクションから流行をキャッチしながら、『MUDILAF』らしさを商品に落とし込んで形にすることが、仕事のやりがいです。それから、誰かの大事な場面、例えば、旅行に行く時や友人とランチする時など、わたしがデザインした服を着てくれていることが、本当にうれしい! SNSを通じてそういうシチュエーションを見かけることもあり、心から喜びを感じます。今後の近い目標としては、『MUDILAF』の店舗展開を軌道にのせること。それが達成できたら、いつかは、新しいブランドを立ち上げられたらいいなと思っています」

▲「ブランドターゲットにより近い、ショップスタッフの意見もデザインに取り入れています」と語る、大木さん


最後に、現在、就職活動中の学生へ向けてメッセージをお聞きました。
 
「今、わからないことや不安に思っていることがあれば、周囲の人に相談することをおすすめします。私もゼミ担当の宮武先生に逐一の報告はもちろん、デザイン画の書き方の相談もしていました。それから、私の場合は、デザイン画が試験にあったので、夢中で練習しました。何かを懸命にやると、それは必ず身になると思います。目標を見失わず、やりたいことに対してはあきらめない気持ちで頑張ってください」
 
「人との縁に恵まれて、今があります」と謙虚に語る大木さん。ファッションに対して貪欲に探求する姿や明るく朗らかな人柄が、周囲から評価されているのだと感じました。好きなことに迷わず突き進む先輩の姿は、今、迷いを感じている就活生にとって、素晴らしいお手本になるのではないでしょうか。

働き女子のリアルを斬る、一問一答!

働き女子のお仕事以外の顔が見てみたい! そこで、ちょっとミーハーな質問から、秘密のプライベートをのぞいちゃいます♪

Q1.何気に自慢できる特技はありますか? A1.書道/Q2.1カ月の携帯代は? A3.1万円ぐらい/Q3.今はまっている、スマホアプリは何? A2.InstagramとHulu/Q4.趣味やはまっていることは? A4.美術館に行くこと、映画鑑賞、読書、フェス&ライブに行くこと/Q5.仕事中の隠れ息抜き法は? A5.外を眺める/Q6.今行きたい海外はどこ? A6.アメリカ・LA/Q7.主な休日の過ごし方は? A7. 友達と飲みに行くか、美術館に行く/Q8.好きな異性のタイプは? A8. 自分に無いものを持っている人/Q9. 好きな映画は何ですか? A9.『花とアリス』/Q10.社会人になって一番変わったことは何ですか? A10.服の趣味/Q11.朝ヘアメイクにかける時間は? A11.30分/Q12.1カ月お休みがもらえたら、何がしたいですか? A12.国内外の美術館めぐり/Q13.憧れている(目標にしている)女性はいますか? A13.一緒に働いているディレクターとチーフ/Q14.共立女子大・短期大学の学園祭での思い出があれば教えてください! Q14.ファッション研究会でショーをしたこと/Q15.共立女子大・短期大学の一番の自慢を教えてください A15. 学科の友達がみんな仲良しなこと!

※ 記事中の情報は取材当時のものです。現在の状況とは異なる場合がございます。

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