130th ANNIV. SPECIAL WEB MAGAZINE Advance! キャリア形成と自立志向を「ジブンゴト化」するウェブマガジン

vol.7

共立の卒業生にインタビュー!

働き女子のホントのキモチ

「子どもと笑顔でいい関係が築けると、幸せを感じます」

2017.03.22

小学校教諭

關 桃絵(せき・ももえ)さん

千葉県柏市立中原小学校勤務。家政学部・児童学科・2014年度卒業

2015年3月、児童学科から初めて小学校教諭の卒業生を送り出しました。現在、千葉県柏市の小学校で教鞭をとる關桃絵さんも、その一人。保育士、幼稚園教諭、小学校教諭の3つの免許・資格を取るために、大学時代は、かなりハードなスケジュールをこなしていたといいます。

キャンパスライフと教育実習を見事に両立!

「子どもの頃から2人の弟の面倒を見ていたので、小さい子をお世話するのが好きでした。中学生の時に幼稚園の先生になりたいな…と何となく思いはじめて、それから教育関係の仕事に興味を持ちました」
 
2010年度入学生から、家政学部児童学科で小学校の教諭免許が取得可能に。それがきっかけで、關さんは共立女子大学を志望したそうです。
 
「大学に入学する頃には、小学校教諭が第一志望で、4年制大学に行くなら、4大でしかとれない免許・資格を取りたい。そんな思いもありました。児童学科では、保育士、幼稚園教諭、小学校教諭と3種の免許・資格が取得できます。実習に行って自分に合わないと思ったら、保育士や幼稚園教諭に方向転換すればいいや、と気楽に考えられたので精神的に楽でした」
 
さらりと語る關さんですが、2年生の春からスタートする小学校、幼稚園、保育園、障がい者施設、特別支援学級での実習をこなしました。免許・資格を取得するために必須の単位が多数あったため、3年生までは時間割のスケジュールが満杯だったそうです。
 
「普通は124単位で卒業できますが、わたしはかなり多くの単位を取りました(笑)。教育実習は、毎日のように、実習の日誌作成に追われます。大学の授業との両立は大変でしたが、実習のおかげで、小学校教諭が自分に合っているとわかったので、頑張って良かったと思っています」

教育現場での実地体験が、社会人になった現在の糧に

關さんは、大学の授業と授業の合間に、学童保育でアルバイトもしていたそうです。
 
「ボランティアに近いですが、小学生と関われる機会を持ちたくて、千葉県松戸市の学童保育で働きました。授業が忙しかったので、月に1、2回と頻度は高くありませんが、貴重な経験になりました。『小学生ってこういう感じか』とイメージできましたし、さまざまな環境の元で育つ子どもがいる、ということが知れたので良かったと思っています」
 
また、大学3、4年生の2年間は、教員の卵を育てる千葉県主催の「ちば!教職たまごプロジェクト」にも参加していたのだそうです。
 
「『ちば!教職たまごプロジェクト』の経験は、貴重なものでした。年間30回、配属された小学校に定期的に通い、さまざまな学年やクラスを体験しました。担任の先生によって子どもの雰囲気が変わることが分かりましたし、先生が放課後に行う仕事内容も知れました。今の自分の“糧”になっている気がします」
 
「良い部分も悪い部分も、現実が知れたのは貴重だった」と、關さんは語ります。そんな彼女は現在、教職2年目。現在は5年生の担任をしています。仕事のやりがいは、どんなところに感じているのでしょうか?
 
「昨日できなかったことができるようになるなど、子どもたちの成長を見ていると喜びを感じます。また、子どもたちと何気ない会話が楽しめる瞬間は、幸せを感じます。去年9月に結婚し、妊娠しました。子どもたちに妊娠を知らせした時は、わたしの子どもの名前を勝手に提案したりと、もう大騒ぎ(笑)。5、6年生になると反抗期に入る子もいますが、みんな素直でいい子たちです。このクラスを受け持つことができて、幸せですね」

できるだけ長く、教員を続けていきたい

關さんに、今後どんな先生になりたいかを伺いました。
 
「千葉県の小学校教諭は、50代後半のベテランとわたしたち若手の層が厚く、その中間の先生があまりいらっしゃいません。あと数年でベテランの先生が定年を迎えると、お手本がいなくなってしまいます。わたしは、授業力も指導力もまだまだ未熟です。できるだけ多くの先輩の授業を見て、力をつけたいと思っています。また、来月末から産休に入りますが、教員職には子育てをしながら働ける制度が整っているので、できるだけ長く、続けていきたいと思っています」
 
千葉県の制度は、育児休暇は最長で3年間、取得できるそうです。また、子どもが1歳になるまでは育児休業手当が支給されるそうです。3年間、小学校に籍を置くことができるので、ゆっくりと子育てに専念し、教職に復帰できます。
 
「教員1年目は、子どもがクラスでうまくいかず、保護者の方と連絡を取り合うような場面もありました。悩むこともありましたが、今は、どうすれば改善するのかを第一に考え、気持ちを切り替えるようにしています。今後も、悩みや問題は出てくると思います。その時は、同じ小学校教諭の夫や年代の近い先生に相談をしながら、笑顔で頑張っていきたいと思います」
 
前向きにたくましく小学生と向き合っている關さんから、教職を目指している学生へメッセージをいただきました。
 
「勉強も大事ですが、現場経験も大事だと思います。機会があれば、教育の現場を体験するような機会を作ってみてはどうでしょうか。それから、教員は拘束時間が長い仕事です。長期で旅行をしたり習い事に熱中したり、学生だからこそできることには、今のうちにチャレンジすることをおすすめします!」
 
關さんは、すれ違う子どもたちに「何をしているの?」と友達のように声をかけます。「わたしのような若い教員は、経験不足をアクティブさでカバーしないと」と、はにかみながらそういいます。
 
撮影のために校庭に出ると、遠くから手をふる生徒たちに、大きく手を振り返す關さん。そんな自然体の彼女の姿から、屈託のない朗らかな人柄を垣間見ました。

▲合唱部のピアノ伴奏を受け持つ、關さん

働き女子のリアルを斬る、一問一答!

働き女子のお仕事以外の顔が見てみたい! そこで、ちょっとミーハーな質問から、秘密のプライベートをのぞいちゃいます♪

Q1.趣味やはまっていることは? A1.美味しい物を食べに行くこと/Q2.仕事中の隠れ息抜き法は? A2.コーヒーと甘いもの/Q3.何気に自慢できる特技はありますか? A3.ピアノ/Q4.1カ月の携帯代は? A4.8,000円ぐらい/Q5.1カ月お休みがもらえたら、何がしたいですか? A5.旅行//Q6.今行きたい海外はどこ? A6.ハワイ/Q7. 社会人になって一番変わったことは何ですか? A7.時間の使い方/Q8.平日の帰宅後は何をして過ごしていますか? A8.お風呂→夕食→寝る/Q9.休日の過ごし方は? A9.のんびり/Q10. 好きな映画は何ですか? A10.ジブリの映画です/Q11. 好きなタイプの異性は? A11.話が合う人/Q12.大学の学食でよく食べていたメニューは何ですか? A12.ハヤシライス/Q13.共立女子大・短期大学の一番の自慢を教えてください A13.立地がいい!

※ 記事中の情報は取材当時のものです。現在の状況とは異なる場合がございます。

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