130th ANNIV. SPECIAL WEB MAGAZINE Advance! キャリア形成と自立志向を「ジブンゴト化」するウェブマガジン

vol.4

共立の卒業生にインタビュー!

働き女子のホントのキモチ

「仕事の内容も大事だけれど、一緒に働くメンバーとの相性も大切です」

2017.01.18

株式会社ナルミヤ・インターナショナル

篠原祐里穂(しのはら・ゆりほ)さん

人事総務部勤務。家政学部・被服学科・アパレル情報コース・2013年卒業

2013年、株式会社ナルミヤ・インターナショナルに入社した、篠原祐里穂さん。2年間の店舗勤務を経て、人事総務部に配属されました。篠原さんは、高校生時代に「アパレル業界で働きたい」という夢を持ち、被服学科のある共立女子大学に進学、夢を実現したOGです。

父からの一言で決心した、大学への進学

「子どもの時から洋服が好きでした。服を着ると気分ががらりと変わったり、高揚したりする感覚が大好き。高校卒業後は被服について学ぶ、という気持ちに迷いはありませんでしたね」
 
専攻の学科に迷いはなかったものの、より専門的に学べるファッション系の専門学校に行くべきか大学に進むべきかは、迷っていたと話します。そんな時、彼女に道を示してくれたのは、お父様だったそうです。
 
「父が『大学に行くチャンスがあるなら、大学に進みなさい』と強く背中を押してくれました。私は洋服が好きですが、作り手になるタイプではありません。在学中は、ファッションに関するさまざまな知識や、アパレル業界のマーケティング論など情報系の学びについて幅広く学べたので、大学に進んで本当によかったと思っています。父に感謝ですね!」

プレ社会人の経験ができた、キャラクタ―ショップでのアルバイト

大学時代、インカレのテニスサークルに入り他大の学生と交流をしたり、長期の休暇は旅行を楽しんだりと、プライベートも充実していた篠原さん。そんな大学生活で思い出に残っていることを聞くと、4年間続けたアルバイトについて話してくれました。
 
「大学に入学したら、アルバイトをすると決めていました。子どもが好きだから子どもと触れ合えて、販売の仕事が経験できるアルバイトを探していた時、目に留まったのがサンリオショップでした。サンリオは、アルバイトも社員も区別なく、売り上げ達成目標を共有しながら勤務するスタイル。アルバイトという立場なりに、目標を達成するにはどうしたらいいか考えながら働けたので、とても貴重な経験になりました」
 
アルバイトで得た“社会人=数字”という経験で、社会へ出た時のイメージがより鮮明になったといいます。また、社会に出てから自分は何がしたいかを、明確に決められたそうです。
 
「“好き”を仕事にしたいという気持ちが強かったので、アパレル業界の中でも、子どもに関わる仕事ができて、人とより関われる仕事ができる企業を志望しました。この3つの軸で会社説明会に挑み、出会ったのが弊社のナルミヤでした。応募を決定づけたのは、会社説明会。社員同士の仲が良いことを、学生ながらに感じられたからです」
 
そのような体験から「女性社会で人間関係が難しい」という、アパレル業界へのイメージが変わったと話します。実際に入社して、今はどう感じているのでしょうか?
 
「会社説明会で受けた印象と変わらない社風でした。上下関係は大切にしながらも、下の者も意見がいいやすいフランクな雰囲気です。また、弊社は常時、50名前後のスタッフが育休産休をとっており、女性が働きやすい職場環境だという点も自慢だと思っています」

店舗勤務の経験をいかし、人事の仕事に打ち込む日々

篠原さんは大学卒業後にナルミヤ・インターナショナルに新卒で入社し、新入社員の2年間は、店舗スタッフとして勤務していました。
 
「販売の仕事は、大学時代のアルバイトで経験していたので不安はありませんでした。ただし、私が配属されたのは百貨店。今までの接客スタイルとは異なることが多く、最初は戸惑うこともありました」
 
篠原さんが担当したのは、小学校3・4年生から中学校1・2年生を対象にした「pom ponette junior(ポンポネットジュニア)」の店舗。自分なりの接客スタイルを模索する中で、目標にしていたのは店長だったといいます。
 
「後輩のいいところをしっかり見てくれる先輩でした。褒めるばかりではなく、直した方がいいところは、なぜ直した方がいいのかも伝えてくれたので、注意された!という感じを受けずに、助言を素直に受け止められました。わたしがイメージしていた接客スタイルは、“お子さまから気軽に声をかけてもらえるお姉さん”。店長からのアドバイスもあり、徐々にですが、自分なりの接客ができたかなと、今は思っています」
 
そんな篠原さんは、2016年5月から人事総務部に転属。現在は、中途採用のアルバイト、パート、派遣スタッフの採用業務を担当しています。
 
「大学時代から立ち仕事には慣れているのですが、デスクワークは初めてなので、毎日が新鮮です。まずは、人事として全国にある約670店舗の状況を把握することからスタート。現在の部署に配属されて半年が経ちますが、慢性的な人手不足を感じています。必要なスタッフを集めるという課題をどう解決するか、日々、模索中です」
 
仕事のやりがいを聞くと、「自分が採用を担当した新人さんについて、店舗から『新しいスタッフさん、頑張っているよ』といった声が届くと、やっていて良かったと思えます」と話してくれた篠原さん。今後、注力したいことやキャリアプランを聞くと、こう答えてくれました。
 
「注力したいことは、地域の特性に合わせた募集要項を打ち出すことですね。例えば、関西や東海地区では、通勤経路に乗り換えが1回あるだけで応募を敬遠されるとか…。良い人材に巡りあうためにも、もっと地域の特性を把握したうえで、募集をしたいと思っています。
 
キャリアプランは、今の仕事を一人で完結することが目先の目標で、長期的な目標として、新卒の方と関われる業務に就けるようになること、と考えています」
 
そんな篠原さんから、現在就活中の学生へのメッセージをいただきました。
 
「先日、共立女子大学の『先輩社員パネルディスカッション』に参加させていただきましたが、自分がやりたいことが明確でない方が多いと感じました。やりたいことが決まっていないと、多くの企業から志望企業を決めるのは至難だと思います。アパレル業界を目指す人に関しては、実店舗に足を運んで、スタッフ同士の仲など関係性を見てから、応募を決めてもいいかもしれません。仕事の内容も大事だけれど、一緒に働くメンバーとの相性も大切ですから!」
 
憧れのアパレル業界で、好きを仕事にした篠原さん。明るく朗らかな雰囲気の中にある芯の強さで、目の前にある課題を軽快に乗り越えています。
 
どんな経験も糧にして常にプラス思考で歩む彼女の姿は、共立生の目標になるのではないでしょうか。

働き女子のリアルを斬る、一問一答!

働き女子のお仕事以外の顔が見てみたい! そこで、ちょっとミーハーな質問から、秘密のプライベートをのぞいちゃいます♪

Q1.1カ月の昼食代は? A1.1万円くらい。お弁当を持っていくことが多いです/Q2.趣味やはまっていることは? A2.サンリオキャラクターのシナモンです!/Q3.仕事中の隠れ息抜き法は? A3.お菓子を食べたり、デスクに飾ってあるシナモンをみて癒されます☆/Q4.今はまっている、スマホアプリは何? A4.“SNOOPY ドロップス“。通勤時間に遊んでいます/Q5.今行きたい海外はどこ? A5.ニュージーランド/Q6.好きなタイプの異性は?(芸能人に例えてもOK) A6.笑ったときに、くしゃっとなる人/Q7.主な休日の過ごし方は? A7.美味しいものを食べたり、買い物をしたり基本的にお出かけしています/Q8. 社会人になって一番変わったことは何ですか? A8.仕事中心の生活になったことです。でも、その分自分の時間を大事にできるようになりました/Q9.大学の学食でよく食べていたメニューは何ですか? A9.冷やし担々麺!大好きでした/Q11.共立女子大・短期大学の一番の自慢を教えてください! A11.学校の立地が良く、屋上からの景色がいい!

※ 記事中の情報は取材当時のものです。現在の状況とは異なる場合がございます。

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