130th ANNIV. SPECIAL WEB MAGAZINE Advance! キャリア形成と自立志向を「ジブンゴト化」するウェブマガジン

vol.3

共立の卒業生にインタビュー!

働き女子のホントのキモチ

「私の仕事が、社内の大事な部分を作り上げていると実感しています」

2017.01.10

富士通株式会社

髙橋麻耶(たかはし・まや)さん

事務職を担当。短期大学・生活科学科・生活デザインコース・2011年卒業

富士通株式会社に入社し、今年(2016年)で5年目になる髙橋麻耶さん。短期大学時代は、生活デザインコースでさまざまなデザインの世界に触れ、衝撃を受けたそうです。「物を一からつくるのが大好き」と語る彼女。とにかく楽しかったという学生時代は、どんなキャンパスライフを送ったのでしょうか?

友人と共同した物づくりと一人旅に夢中になった2年間

「高校生の頃からグラフィックデザインが好きでした。友人とのパーティー用にフライヤーを作成したり、手芸もよくしましたし、もともと、物づくりが大好き。でも、グラフィックデザインは独学だったので、本格的な手法は短大で初めて学びました。自分で作れる物の種類が広がって、毎日が新鮮でしたね。同じコースの友人4~5人と実習室にこもって、グラフィックデザインソフトで雑誌を作ったり、建築模型を作ったりと夢中でした」
 
生活アートコースでは、デッサンや彫金をはじめ、服飾では絞りなどの古典的なデザインから新鋭のデザインまで、多岐にわたる科目が履修できます。髙橋さんは友人とキャンパス周辺にある建築模型用の画材専門店などに足しげく通い、デザインの勉強に没頭したそうです。
 
そんな彼女が、熱中したことがもう一つあります。それは、欧州一人旅。
 
「学生時代に行った一人旅をきっかけに、一人で海外を旅するのが趣味になりました。オーストリア、スペイン、チェコ、フィンランド、ベルギーなど、それぞれの国へ10日ほど滞在する旅です。10日間で何をしたいか?と考えてから、行き先を決定。オーストリアやチェコに行った時は、毎日、オーケストラのコンサートに足を運びました」
 
「一人旅だからこそ、様々な人や文化に触れ、感性が変わるような体験がしたい」という髙橋さん。大学の卒業旅行は、スペイン・バルセロナへ。ロングステイ用の宿を借り、約3週間の滞在を満喫しました。
 
「学生時代、一番興味があったのが、建築の授業でした。スペイン語も履修していたので、大学で学んだことの集大成として、バルセロナに行こうと決めました。バルセロナのそこかしこに、ガウディが遺した建築物があり、本当に感動しました。私にとって懐かしい…大切な思い出です」

タイ旅行の経験から特別な縁を感じ、入社を志望

現在、髙橋さんは富士通株式会社で、営業部を縁の下から支える事務を担当しています。実は、学生時代、富士通と特別な縁を感じる体験をしたそうです。
 
「友人と行ったタイ旅行中に、突然、現地の人から話しかけられたんです。『君は日本人か?私のパソコンはとても使いやすくて、重宝している』と。そのパソコンが富士通の製品でした。現地の人から声をかけてもらえたことがうれしく、何よりも、パソコンを通じて日本を良い印象で知ってもらえていたことが、本当にうれしかったんです」
 
短大2年の春、就職進路課から複数の企業を紹介されましたが、迷わずに富士通を志望したといいます。そんな彼女、入社してから約5年間で、ある概念ががらりと変わったと話します。
 
「物づくりが好きでデザインを学んだので、デザインや建築関連の職に就きたいという希望を持っていました。物づくりは、“目に見えるものを一から作りあげること”だと思っていたので…。でも今は、以前思っていた“物づくり”とは真逆の仕事をしています。ですが、私の仕事が、社内の大事な部分を作り上げているという実感があるんです。こういう物のつくり方もあるんだと、概念が変わったような気がします」

入社を志望する会社には、真摯に向き合ってほしい

社会人として軌道にのる髙橋さんは、「多くの仕事を任せてもらえて、正直、今が一番忙しい!」と話します。多忙ながらも、とても充実した毎日です。
 
「時間のコントロールももちろんですが、気持ちのコントロールもうまくなったかもしれません。例えば、趣味の手芸を始めると、徹夜してでもすぐに仕上げたいタイプでしたが、社会人なのでそうもいかず…。ずっと、もやもやとしていました(笑)。今は『少しずつ完成させればいいや』と思えるようになりましたね。学生時代は時間にゆとりがあるので、大事なものが見えていなかったかも…。社会人になってからは、“限られた時間で何ができるか”を考えながら、行動ができている気がします」
 
これだ!と思ったことや、気になることに集中するタイプと自己分析する彼女。就職活動も企業研究をしっかりして挑み、スマートに成功をおさめました。そんな髙橋さんに、現在就活中の学生へのアドバイスを聞きました。
 
「エントリーシートを使い回すという話を聞くのですが、数を打てば当たるという考えはNGだと思います。そういう気持ちは、人事課の担当者へも伝わってしまうと思うので…。どんな会社にも真摯に向き合えば、きっといい結果が出るはず。1回1回の面接に集中して、就職活動を乗り切ってほしいですね」
 
髙橋さんは、希望の職種ではなかったものの、今いる場所で自分の能力を存分に発揮しています。大学時代に育んだ物づくりへの向き合い方や、欧州一人旅を自由気ままに楽しむバイタリティで、今後もさらに飛躍していくでしょう。

働き女子のリアルを斬る、一問一答!

働き女子のお仕事以外の顔が見てみたい! そこで、ちょっとミーハーな質問から、秘密のプライベートをのぞいちゃいます♪

Q1.1カ月の昼食代は? A1.1.5万円程度/Q2.趣味やはまっていることは? A2.物づくり/Q3. 仕事中の隠れ息抜き法は? A3.お菓子の食べ比べ/Q4.今はまっている、スマホアプリは何? A4. Pinterestとtab/Q5.今行きたい海外はどこ? A5.モロッコ/Q6.好きなタイプの異性は?(芸能人に例えてもOK) A6.自分をもっている人/Q7.主な休日の過ごし方は? A7.お店や街の探索/Q8.憧れている(目標にしている)女性はいますか? A8.母/Q9.一番好きな映画は何ですか? A9.フォレスト・ガンプ 一期一会/Q11.共立女子大学・短期大学の一番の自慢を教えてください! A11.さまざまな分野の面でサポートしてくれるところと先生方が親身になってくれるところ

※ 記事中の情報は取材当時のものです。現在の状況とは異なる場合がございます。

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